コペック、今季一番のピッチング
Michael Kopech was feeling it tonight! pic.twitter.com/5xiPwN18Bs
— Chicago White Sox (@whitesox) May 20, 2023
現地2023年5月19日、ホワイトソックスのマイケル・コペックがあわやパーフェクトかという素晴らしいピッチングを披露しました。
前回登板の12日のアストロズ戦では5回途中6BBと大荒れだったのが一転、今季一番の投球内容を見せました。
4シームに本来の力
マイケル・コペックの今季の4シームのアベレージは95.7mph。アベレージでこの数字というのも相当な速さですが、この日は98mphを何度も計測するなどいつもより4シームに勢いありました。MAXは99.4mph。
勢いがあり過ぎて「本当に98mphしか出ていないのか?」というくらいに速さを感じさせる4シームで、その証拠にロイヤルズ打線はベルトより上のボールに大いに反応し、空振りを奪われるというシーンが目立ちました。いわゆる高めの釣り球にひっかかってしまうという状態。それくらい速かったということですね。
また、この日はコンディション自体も良かったようで、ボールのリリースが素晴らしかったです。フィニッシュ時の腕のスイングがやたらと速く、ボールを瞬間的に切るような素晴らしいリリースになっているように見えました。
また、変化球もよく、カーブは80mph台前半、スライダーは80mph台中盤でいいアクセントがついていたと思います。実は4シームも92mphから98mphまで実に幅広いレンジを投げていたため、ロイヤルズ打線が翻弄されたのも無理のないところだったと思います。
打線も援護
この日、ロイヤルズの先発はザック・グレインキだったのですが、打線も援護。2回裏に先頭のヨアン・モンカダから始まって4連続シングルと犠牲フライで2点を先制します。
この日のコペックにはこれで十分でした。コペックは毎回3人ずつでロイヤルズ打線を分断。気づけば5回までパーフェクトという内容でした。
6回にパーフェクトが途絶える
ゲームも中盤に入り、これはひょっとしてとざわつき始めた6回表。ロイヤルズは1アウトからマイケル・マッシー(Massey)が2ストライクと追い込まれながらもインローの難しいボールをRFに弾き返し、シングルヒットで出塁。惜しくもパーフェクトはなりませんでした。
この当たりも反応してバットを出したら、良いところに飛んでくれたという感じの打球でしたので、コペックは完全に封じ込めたという投球でした。
コペックはこの後、ジャッキー・ブラッドリー・Jr.をダブルプレーに取るなど、しっかりと僅差のリードを守り抜きました。
7回表、8回表も3人ずつで斬って取り、コペックは8回でお役御免となりました。球数は98球。もしも、最終回までパーフェクトが続いていれば9回表にもマウンドに立ったと思いますが、100球に近づいてきたこともあり、ここでストップとなりました。
ホワイトソックスは最終回、ケンダール・グレイブマンが登板し、1イニングを三者凡退に仕留めてゲームセット。2-0の僅差のスコアでホワイトソックスが勝ちました。
24人で24アウト
ちょっと珍しいのはアウトの数と対戦した打者の数です。8回までなので、24アウトがフルになりますが、1安打を許したとは言え、次の打者のジャッキーの打球がダブル・プレーとなったため、結果的に24人で24アウトを奪ったことになりました。
コペックはこの日の勝利で今季2勝目。1試合8イニング登板はキャリアハイで、1試合10Kはキャリア2番目の数字です。2022年8月12日のデトロイト戦で11Kを達成しています。
これはホワイトソックスにとっては良い材料となりました。これからリアム・ヘンドリクスも戻ってきますし、チームにも勢いがつけば良いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント