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【MLB 2023】ホワイトソックスの新監督はロイヤルズのベンチコーチ、ペドロ・グリフォルに決定(追記あり)

CWSのミステリアスな監督探しが終わる!

 現地2022年11月1日、いったい、誰に決まるのだ?ということで非常にミステリアスな雰囲気をまとっていたホワイトソックスの監督探しが決着したようです。なんと同地区ライバルのロイヤルズのベンチコーチであるペドロ・グリフォル(Pedro Grifol)に決定した模様です。

 クラブ側は今週末にも正式発表する予定で、コーチングスタッフの変更も行われる見込み。投手コーチのイーサン・カッツは留任と見込まれています。

ラルーサの後任

 今回のホワイトソックスの監督探しは名将トニー・ラルーサが2020年10月に就任し、3年契約(2021-2023)ながら、78才という高齢もあり、健康上の理由で任期途中で退任となったことに端を発します。

 監督探しに当たり、ホワイトソックスは、実に多様な面々とインタビューを行いました。ヤンキースのベンチコーチであるカルロス・メンドーサ、現在ワールドシリーズを戦っているアストロズのベンチコーチであるジョー・エスパーダ、さらにかつて2004年から2011年まで同クラブで監督を務め、2005年にワールドシリーズを制覇したオジー・ギーレンなど。おそらく他クラブのベンチコーチの引き抜きで、ジョー・エスパーダに決まるのではないか?との見方の中、元監督のギーレンにインタビューを行ったことにより、混迷を極めたという感じがしておりました。もっとも、混迷と思っていたのは外部の人間だけではありますが。

今回はフロント・オフィスが選任

 たとえば、GMなどが監督候補をあるコンセプトのもとにサーチしている中、最後の最後にオーナーが大鉈を振るって独断で決めてしまうというのはメジャーリーグではよくあります。GMは中間管理職で、なかなかきつい仕事です。

 前回のトニー・ラルーサの決定は、オーナーのジェリー・ラインズドルフがフロント・オフィスの頭越しに直接行ったのではないか?と見られています。この判断過程は明るみに出ません。そして判断が間違っていれば、フロント・オフィスにその災禍が降りかかるという恐ろしく理不尽な世界が繰り広げられるのは世の常。どこの組織でも一緒ですね。

 今回のグリフォルの採用は、おそらくオーナー独断ではなく、直接的にフロント・オフィスからなされた可能性が高いとも言われていますから、しっかりとしたコンセプトの下に選んだと言えるでしょう。なお、ボブ・ナイチンゲールさんの情報ではグリフォルはホワイトソックスのすべての関係者に感銘を与え、選任のプロセスでオーナーのラインズドルフ、エグゼクティブ・バイス・プレジデントのケニー・ ウィリアムズ他、GMのリック・ハーンらから最高の候補として見られていたと伝えています。「四方よし」というくらいに納得の人事のようです。

ペドロ・グリフォルとは?

 新監督に就任したペドロ・グリフォルは1969年11月28日生まれでまもなく53才の誕生日を迎えます。これはケン・グリフィー・Jr.と同い年ですね。

 現役時代は、フロリダ州立大学から1991年にツインズからドラフト6巡目で指名されてプロ入り。ツインズのマイナーで5シーズン、メッツのマイナーで4シーズンを捕手として過ごしています。グリフォルは両クラブでトリプルAまで昇格したものの、メジャーのフィールドに立つことなく、1999シーズンを最後に現役生活を終えました。

 2013年からロイヤルズ傘下に入り、その間、クオリティコントロール・コーチ、キャッチング・コーチ、ベンチ・コーチを歴任。また、マリナーズ傘下では、3シーズンをマイナーリーグの監督として過ごした後、同クラブのマイナーリーグ指導者コーディネーター、そして最終的にはマイナーリーグ運営ディレクターに任命されるなど、幅広い活動を行ってきています。

何度も監督候補に

 グリフォルは、今回の人事でメジャーでは初めての監督業となりますが、以前から将来の監督候補と目されていました。

 今オフにはマーリンズとも面接し、これまでにも2020年にタイガース、2019年にジャイアンツ、2018年にオリオールズとインタビューをしています。グリフォルはジャイアンツが現監督のゲーブ・キャプラーに決まる際にもジャイアンツと2回のインタビューを行い、最終候補に残りました。グリフォルはロイヤルズが2014年から15年にかけてワールドシリーズに連続出場した際、コーチングスタッフとして参加しています。

 ロイヤルズは2019年にオーナーが代わり、長年のロイヤルズで貢献してきたGMロールのデイトン・ムーアを解任。さらに今オフに監督のマイク・マシーニも解任。GMは内部から、新監督はレイズのベンチコーチを採用し、新しい血を入れています。

 ホワイトソックスも新たな血を入れることにより、才能溢れるタレント達が大いに機能することを祈るばかりです。

追記:ベンチ・コーチにC・モントヨ

 追記です。現地2022年11月2日、ホワイトソックスはベンチ・コーチに前のブルージェイズの監督で、その前にレイズでベンチ・コーチを務めていたチャーリー・モントヨを指名しました。

 これでかなり緻密な野球に変わる可能性が出てきましたね。面白そうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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