2008年以来、通算6度目のAL中地区制覇
現地2021年9月23日、シカゴ・ホワイトソックスが決めましたね!インディアンスとのダブルヘッダーのGame1が始まる段階で、マジック1としていたホワイトソックス。
プレーボール後は、一気に決めるぞ!という意気込みそのままに、序盤2回でゲームを決めました。
— Chicago White Sox (@whitesox) September 23, 2021
アーロン・シバーリから4HR
インディアンス・ホームのプログレッシブ・フィールドで行われたこのゲームは、ホワイトソックスにとって、あと1つ勝てばリーグ優勝が決まるという一戦。ダブルヘッダーで7イニングとなったため、なおさら先制点がものをいうシチュエーションでした。
インディアンス先発はアーロン・シバーリ。長らく、今季のハーラー・トップに君臨していましたが、6月後半に右中指を傷め、戦線離脱。完治後のマイナーでのリハビリを経て、9月7日にメジャーに帰ってきました。
そのアーロン・シバーリに対して、ホワイトソックス打線が爆発。
ティム・アンダーソンが2HR
まずは1回表、リードオフのティム・アンダーソンがアウト・ハイのカットボールに対応。これが右中間スタンドに入るHRとなり、ホワイトソックスが電光石火で1点を先制しました。
また2回表には先頭のルイス・ロバート、次打者のエロイ・ヒメネスがバック・トゥ・バックでソロHRを放ち、スコアは3-0に。
さらには、早くも2巡目が回ってきたティム・アンダーソンに2打席連続となる3ランHRが飛び出し、ホワイトソックスが6-0とリード。ホワイトソックスはさらに、苦戦するアーロン・シバーリから四球を2つ選んだ後、ルイス・ロバートにもタイムリー・シングルが出て7点目。
2イニングを終了して7-0と一気に地区優勝を引き寄せたのでした。アーロン・シバーリはもう、全部のボールが浮いていました。これではホワイトソックス打線に捕まってしまいますね。
ホワイトソックスの先発はレイナルド・ロペス。小気味よいパワーピッチャーですね。レイナルド・ロペスは味方が大量点を奪った後の2回裏をきっちり抑え、これでもうゲームの趨勢が決したという感じでした。
3回裏には、オースティン・ヘッジスにLFへソロHRを、さらに4回裏には、ボビー・ブラッドリーにCFへ大きなHRを打たれ、ここで降板となりましたが、大勢を覆すインパクトはありませんでした。
鉄壁のリレーで地区優勝
レイナルド・ロペスが降板した後は、100mph左腕のギャレット・クロシェが0.2イニングをスコアレスに。5回からはアーロン・バマー、6回はクレイグ・キンブレル、そして最終回はリアム・ヘンドリクスが登板し、オーバーなくらいにインディアンスを封じ込めました。
結果、7-2のスコアでホワイトソックスが勝利。見事に地区優勝を勝ち取ったのでした。
Game2はコペックが先発
そしてGame2ですが、ホワイトソックスはマイケル・コペックが先発。2イニングをパーフェクトに抑える好投。
No let up. 😤 pic.twitter.com/Vy2LNKKYuB
— Chicago White Sox (@whitesox) September 24, 2021
しかし、終盤、マット・フォスターとホセ・ルイーズが捕まり、最後はオスカー・メルカドにサヨナラHRを打たれ、3-5で敗れました。
- Game Score(Game2)
シャンパン・ファイト
Game1で地区優勝を決めたホワイトソックスでしたが、Game2が控えていたため、直後は記念Tシャツを羽織る程度のお祝いにとどめていましたが、Game2の後、シャンパンファイトが行われました。
The journey continues. 🍾 pic.twitter.com/Zh3t2PPpaA
— Chicago White Sox (@whitesox) September 24, 2021
NLウェストより早く地区優勝
どこよりも勝っているのは、ナ・リーグ西地区のサンフランシスコ・ジャイアンツで(99勝)、ポストシーズン進出は、いの一番に決めましたが、いかんせん2位のドジャースとの激しいデッドヒートが継続中。2チームともとんでもないレベルですね。
ホワイトソックスは勝利数が86ですが、2位のインディアンスが75勝77敗と他力でもどうにもできない数字になったため、どこよりも先に地区優勝が決まったという次第です。
ホワイトソックスの地区優勝
ホワイトソックスは1901年創設。1969年から1993年まではア・リーグ西地区。シカゴは東の方にあるのに西地区でした。1994年から現在の中地区に所属することになりました。
これまでの地区優勝は、6度。
- 1983
- 1993
- 2000
- 2005
- 2008
- 2021
ざっと、10年に1度くらいは地区優勝しているというペースです。
またリーグチャンピオンとなったのは、6度。ワールドシリーズは3度制しています。
- 1901
- 1906 (WSチャンプ)
- 1917 (WSチャンプ)
- 1919
- 1959
- 2005 (WSチャンプ)
2008年時のメンバー
2008年にはどんなメンバーがいたかというと、捕手はA.J.ピアジンスキー、1Bにポール・コナーコ、OFにニック・スウィッシャー、DHにジム・トーミなど。投手ではマーク・バーリー、ギャビン・フロイド、オクタビオ・ドーテルなど。
このシーズンはALDSでレイズと対戦。1-3で敗れました。岩村選手がレイズにいた頃ですね。
2005年のWS制覇時に井口
そして、ワールドシリーズチャンプとなった2005年は、ピアジンスキー、コナーコ、トーミに加えて、2Bに井口選手、SSにフアン・ウリーべがおりました。投手にはバーリーの他、フレディー・ガルシア、ジョン・ガーランド(18勝)、ホセ・コントレラス、ダスティン・ハーマンソン(CL)など。
この年のNLDSの相手はレッドソックス、ALCSの相手はエンゼルス、そしてワールドシリーズの相手は当時ナ・リーグ中地区に所属していたヒューストン・アストロズです。
Jon Garland tosses the second-straight complete game as the Sox take a 2-1 series lead. @jlazowski14 recaps tonight’s #SoxRewind game.
— AL Central Champs On 35th (@SoxOn35th) May 29, 2020
RECAP: https://t.co/Jl3tRgpwMwpic.twitter.com/8F64TU50sY
随分、懐かしいですね。
まだまだ伸びしろだらけの恐ろしいチーム
ホワイトソックスですが、今季の強さはまだ序章に過ぎません!
最強となるのは2022年です。その意味でも今季のポストシーズンの戦いぶりは非常に興味があります。前年はちょっと調子に乗ってしまいましたので、そこをアスレチックスにギャフンといわされ、あっと言う間に敗退。ちょっと薄っぺらすぎました。
そのせいで、フロントは激怒。監督を解任し、あえてオールドスクールのラルーサを起用。どうなることか?と思いましたが、若い選手達もしっかりとついて行きましたね。選手が孫ぐらいの年齢だとちょうどいいのかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント