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【MLB2021FA】パドレス、2020年に際立っていたマーク・マランソンを獲得!

SDP、ブルペン補強でLADに対抗

 現地2021年2月12日、サンディエゴ・パドレスがブレーブスからFAとなっていたリリーバーのマーク・マランソン( Mark Melancon)と合意。現時点ではフィジカルチェックの結果待ちで、まもなくオフィシャルとなります。

 ドジャースがトレバー・バウアーとセンセーショナルなディールを結びしましたが、そのドジャースがバウアーを獲得して以来、初めての大きなディールとなります。当然これはドジャースを意識したディールと言っていいでしょう。

契約

 こちらは詳細が判明し次第記入いたします。

前の契約

 ちなみにマーク・マランソンのその前の契約は以下の内容でした。これがパドレスとの契約の元になります。開幕直前の3月28日に36才の誕生日を迎えるマーク・マランソンですから、渋めの設定を考えれば、期間、AAV(Annual Average Value)ともに前契約を下回るかもしれません。ただ、2020年の成績を評価されれば、AAVで2020年の$14Mを維持出来るかどうか。

  • 4年/$62M (2017-20)

 こちらは2016年12月にサンフランシスコ・ジャイアンツとのディールが決まった時の内容です。2019年のTDL(Trade Dead Line)でブレーブスに移籍。ブレーブスがそれを踏襲しました。

【詳細】

  • サイニング・ボーナス:$20M! ($12M はサイン時に支払い。 $8M は繰延払)
  • 支払い:2017:$4M、2018: $10M、2019 :$14M、2020 :$14M
  • 2018年終了後のオプトアウトがあった
  • 契約期間中はノートレード条項があった
  • サイン時はリリーバーとしてAAV(Annual Average Value)はNO.1だった
  • ブレーブス移籍時:残り約1年半の金額は約$18.5M (2019: 約$4.5M、2020:$14M

2020シーズン、際立っていたクローザー

 60試合のショートシーズンとなった2020年ですが、マーク・マランソンは非常によかったですね。ブレーブスの後半の粘りを支えました。なんと言っても、仮にシェーン・グリーンが崩れたとしてもまだマーク・マランソンが控えていたのですから、これは強かったはずです。

 23試合、22.2イニングを投げ、ERAは2.78。11セーブを上げました。2020年のセーブタイトルはNLではブルワーズのジョシュ・ヘイダーの13でしたから、わずかの差で逃したことになります。

パドレスではCLロールが渋滞 

 クローザーのカービー・イェーツがが抜けたパドレスですが(ブルージェイズに移籍)、マーク・マランソンのディールが決まるまでは、ドリュー・ポメランツがクローザー・ロールを担う予定でした。

 今回、マーク・マランソンが入ったことで、おそらくマランソンがクローザー・ロールを担うのではないかと思います。

 ただ、ベンチやフロントオフィスはマーク・マランソン、ドリュー・ポメランツ、エミリオ・パガンの3名で争わせたいのかもしれません。

 ボールの勢いのあるエミリオ・パガンは難しい場面でのセットアップを任せたいかもしれませんね。

【2021パドレスのブルペン】

 マーク・マランソンを入れれば計14名がブルペンの候補。ドジャースの左打者は減ってきました。コディー・ベリンジャー、カイル・シーガー、マックス・マンシーがメイン。とは言え、強力な打線ですから、左は優先的に入れそうですね。

  • CLロール:
    • マーク・マランソン
    • ドリュー・ポメランツ(L)
    • エミリオ・パガン
  • セットアップ他のブルペン
    1. マット・ストラム(L)
    2. ピアース・ジョンソン
    3. ダン・アルタビラ
    4. ティム・ヒル(L)
    5. クレイグ・スタメン
    6. オースティン・アダムス
    7. マイケル・バイエス
    8. ホセ・カスティーヨ(L)
    9. テイラー・ウィリアムス
    10. ハビー・ゲラ
    11. エイドリアン・モレホン(L)
    12. ライアン・ウェザーズ(L)

マーク・マランソンとは

 ベテラン・リリーバーのマーク・マランソンは、発達した上半身が特徴の投手ですね。いったい、上半身はどうなっているのだろう?と思うほど胸が厚い。

 上述の通り、今季は36才で開幕。もともとはヤンキースの投手で、2006年のアマチュア・ドラフトでヤンキースから9巡目指名を受けてプロ入り。

 デビューは3年後の24才の時で、やはりヤンキース時代。2010年のTDLでヤンキースがランス・バークマンを獲得したトレードでアストロズへ移籍。

 2011年12月にアストロズがジェド・ラウリーを獲得したトレードでレッドソックスへ移籍。

 2012年12月にはレッドソックスがブロック・ホルトらを獲得したトレードでパイレーツへ移籍。

 キャリアの中でもっとも輝いていたのはこのパイレーツ時代。2013年から2016年のトレードデッドラインまで在籍。2016年後半はナショナルズで過ごし、その年のオフにFA。

 そしてジャイアンツと4年契約を結び、残り1年半でブレーブスに移籍したのでした。

2年連続で70IPでERA 1点台(2013-14)

 2013年は72試合、71.0IPでERAは1.39、2014年は72試合、71.0イニングでERA 1.90。

 2015年には78試合で、76.2イニングを投げ、ERAは2.23。このシーズンは51セーブでセーブポイントのタイトルを取りました。

 2013年から2016年までの4シーズンのトータルは、297試合、290.0イニングに登板し、11勝11敗、147セーブ、ERAはたったの1.80

 この期間は本当に圧倒的でした。

 ジャイアンツ時代は2年半で15セーブとかなり苦しんだのですが、2020年に復活したというところです。

 ファストボールのほとんどがカットボール。ベロシティーは91mph前後。ベロシティーは2015年からほぼ変わっていません。その次に多いのがカーブ。約81mph前後。そしてスプリット、ごくまれに4シームという組み合わせ。

 2021年も前年同様の活躍を見せるのか?注目ですね。以上です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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