BOS-KCR-NYMで3チームトレード成立
現地2021年2月10日、今オフずっとトレードの噂があったレッドソックスのLFのアンドリュー・ベニンテンディー(Andrew Benintendi )ですが、ついにディールが決まってしまいました。
ロイヤルズ、メッツも絡んだ3チームトレードで、ロイヤルズ入りとなりました。
スプリングトレーニングのトラックデーも終わった今、もうベニーのトレードはないかと思っていたのですが、このタイミングでの決定には虚をつかれました。
目次
トレード概要
この情報はすでにオフィシャルとなっています。なお、いみじくもこのトレードで動くポジション・プレーヤーのバットは現時点ですべてレフティーです。
ロイヤルズGet
From レッドソックス
- アンドリュー・ベニンテンディー(Andrew Benintendi /26)LF/左投左打
- キャッシュ・コンシダレーション
レッドソックスGet
From ロイヤルズ
- フランチー・コルデロ( Franchy Cordero/26) OF/右投左打
- PTBNL(Player To be Named Later)
- PTBNL(Player To be Named Later)
From メッツ
- ジョシュ・ウィンコウスキー(Josh Winckowski/22)RHP
- PTBNL(Player To be Named Later)
レッドソックスは後日指名(PTBNL)の選手があと3名入ることに。ロイヤルズ、メッツ双方からチーム内トップ30のどれくらいのランクの選手が来るのか?というところですが、おそらく投手がメインになると思われます。
メッツGet
From ロイヤルズ
- カリル・リー※( Khalil Lee/22)OF/左投左打
- ※発音はほぼ”カリア”。ギブンネームの最後のLは舌を上の歯にひっつけて発音し、なおかつすぐにファミリーネームのLを発音するので、ほぼ「ア」の音となります。
ベニーでレフティーOFを獲得
トレードの評価はそれこそ獲得した選手が活躍いかんなので、現時点ではそれをするのは難しいです。良しと出ることもあれば、なんであの時、出した!と怒られるときもあり、こればかりは現時点ではなんとも言えません。人間、万事塞翁が馬というのがぴったり当てはまることも多いです。
感想
これは筆者の考えだったのですが、アンドリュー・ベニンテンディーを出すなら、ローテーションか、ほぼクローザーに近いリリーバーを獲得するものだと思っていました。いずれにせよ右左問わず、投手。
ところが、獲得したメインの選手は、フランチー・コルデロというOFの左打者でした。
レッドソックスの左打者
たしかにプロスペクトは、ボビー・ダルベック、ジーター・ダウンズなどの右打者も多く育ってきてはいるものの、ジャレン・デュラン、ジェイソン・ロサリオ、トリストン・カサスなど2021年のETAが期待されるプロスペクトは左打者。ジャレン・デュランなどは、もう早く出せといわんばかりにカリビアンシリーズで活躍していましたね。
【レッドソックスの左打者】
- 3B: ラファエル・デバース:エブリデイ・プレーヤー
- OF: アレックス・ベルドゥーゴ:エブリデイ・プレーヤー
- OF: ジェイソン・ロサリオ(21才):40man
- OF: ジャレン・デュラン(24才): 2018 7巡目(期待大)
- 1B: トリストン・カサス(21才): 2018 1巡目
すでにデバース、ベルドゥーゴがいる中、さらに左打者のコルデロを獲得したというのは、アンドリュー・ベニンテンディーを出してまで実行するべきだったのだろうかとは思いました。まあお金も出していない第三者の戯言くらいに流していただければ幸いです・
ただ、全体のバランスから右投手も獲得し、これからPTBNLでさらに3人入ってきますから、2018終了時のプロスペクトの枯渇もだんだん潤ってきてはいます。
JBJ獲得にも動きそう
レッドソックスは2020年2月にアンドリュー・ベニンテンディーと調停を避けて2 年/$10M (2020-21)でサインしました。贅沢税上は2021年は$5M。それまでは40manで$201.9Mだった総額が、マイナス$5M。基準額$210Mまであと$12M-$13Mのスペースが空きました。
このスペースでFAとなっているジャッキー・ブラッドリー・ジュニアを獲得するかもしれません。2020年は$11MだったJBJ。どのようなオファーを見せるのか興味深いですね。
選手紹介
かんたんに選手を紹介したいと思います。
【KCR】球際に強いアンドリュー・ベニンテンディー
アンドリュー・ベニンテンディーは1994年7月6日生まれの26才。2015年レッドソックスの1巡目指名です。デビューイヤーは2016年。もうドラフト翌年にはデビューしていました。
そしてレギュラーとなったのが、2017年。この年、151試合に出場し、打率.271、OBP .352、SLG .424、HR 20、RBI 90。ROYには十分すぎる数字でしたが、HR 52、RBI 114を叩き出したアーロン・ジャッジに奪われてしまいました。
2017年から2019年まで3年連続でエブリーデーLFとしてプレー。
2018年のALCS Game 4でのゲームエンディング・キャッチはあまりにも有名ですね。非常に球際に強いプレーヤーでもあります。
2020年は胸郭、あるいは肋骨を傷めて思うようにプレー出来ず、60試合中、18試合の出場にとどまり、キャリアワーストのシーズンに。2021シーズンに復活を期しています。
【BOS】とにかくでかい!大器フランチー・コルデロ
2020シーズン開始直前にパドレスからロイヤルズにトレードとなったフランチー・コルデロ。
どんな選手なのかは、その時の記事に詳細を書いていますので、ぜひご覧ください。素材は良しです。そしてとにかく見た目がでかい。そして体型だけではないHRバッターとしての素質が徐々に芽を出してきています。
2020シーズンは60試合中、16試合の出場にとどまり、38-8で、打率.211、HR 2にとどまりましたが、この大器をレッドソックスが完成させらるのか、非常に見ものです。期待する価値はあると思います。
【BOS】ジョシュ・ウィンコウスキー:また君か!
実はジョシュ・ウィンコウスキーは現地2021年1月27日のメッツ&ブルージェイズ間で決まったスティーブン・マッツの交換要員としてブルージェイズからメッツに移ったばかり。
メッツでプレーする前の移籍となりました。
ジョシュ・ウィンコウスキーは1998年6月28日生まれの22才。2016年アマチュア・ドラフトでブルージェイズから15巡目指名を受け、プロ入り。
2020年はマイナーリーグの試合がキャンセルとなったため、記録はありませんが、2019シーズンは最高でシングルAアドバンストに昇格。シングルAと合わせた成績は24試合で10勝8敗、ERA 2.69。
【NYM】カリル・リー:KCR NO.8
レッドソックスはむしろ、彼を獲ればよかったのではないかと思うほど、素質を感じさせるスイングをするのが、カリル・リー。いい選手です。
2016年ロイヤルズ3巡目指名の22才。ベースボール・プロスペクタスではPre-2019でトップ61にランク。2020年のロイヤルズNO.8プロスペクトでした。
以上です。
アンドリュー・ベニンテンディーのロイヤルズでの活躍を期待します。
お読みいただき、ありがとうございました。