スポンサーリンク

【MLB】60試合のショートシーズンとなった2020年の選手のサラリーは結局、いくらに?

2020シーズンの選手のサラリーのまとめ

 こんばんは。

 まもなくMLBの2020シーズンが開幕します。すったもんだあったMLBと選手会のネゴシエーションでしたが、結局60試合に落ち着いたのはご承知の通りです。

 当ブログではMLBと選手会のネゴシエーションを動きがあるごとにご報告させていただいていましたが、その論点はサラリー問題から始まり、最終的にはサラリーが起因するとは言え、ゲーム数にフォーカスがあたった形となりました。

 そして、ナ・リーグのDHをどうするか?などのいわゆるフレームワーク(枠組み)の決定も注目を浴びる形にもなりました。

サラリーのまとめ記事

 開幕直前になり、それに至る経緯をあらためて見ていたところ、当ブログでは2020シーズンの枠組みはなんとか読者の皆様にお伝え出来ていたかもしれませんが、肝心の選手のサラリーに関して、「これ」という記事をご用意出来ていないことに氣づきました。

 選手会に拒絶される前のMLB側の60試合提案の記事がそれに当たると言えば、そうですが、直接的に記事としてご案内出来ておりませんでした。

 よって、この記事はあらためて2020シーズンの選手のサラリーについて記載しておきたいと思います。

【1】100%プロレーティッド(日割)

 ほとんどの方がご存じの点ですが、重要なポイントは、100%プロレーティッド(prorated)、つまりフル・サラリーを開催試合数で割った日割りレート100%で計算されるという点です。

 「日割りレート100%」というのはMLBと選手会の交渉の経緯を追っていた方以外はピンとこないかもしれませんね。100%以外はなにかと言えば、たとえば、両者の交渉の経緯で、何試合に設定するかで交渉のラリーをしていたときにMLBから72試合案が提示されたことがありました。この時の提示内容が日割りレート70%というもの。

 フルサラリーを72試合で割って、なおかつ日割りのレートを70%にして計算するということ。

 結局、フル・サラリーのいくらになるのか?ということを考えた場合、33%から35%近辺になるという試合数を多く見せるための数字の見せ方のような提案とも言えました。

【2】フル・サラリーの37%

 結局、交渉は決裂し、MLB側が試合数を強制的に60試合前後に設定できるという3月に合意したプランですすめることに。

 そこで設定されたのが60試合です。そしてフル・プロレーティッド(日割り100%)。

 これはシンプルにすると、60試合は162試合の37%に当たることから、選手の2020年のサラリーはフル・サラリーの37%にした金額ということになっています。

【3】高額年俸の選手の例

 例えば、高額サラリーの選手のサラリーは以下のようになります。

  • マイク・トラウト(LAA):$37.7M(フル)→$14M(60試合)
  • ゲリット・コール(NYY):$36M(フル)→$13.3M(60試合)
  • マックス・シャーザー(WSH):$35.9M(フル)→$13.3M(60試合)
  • ザック・グレインキ(HOU):$35M(フル)→$13M(60試合)
  • スティーブン・ストラスバーグ(WSH):$35M(フル)→$13M(60試合)
  • ノーラン・アレナド(COL):$35M(フル)→$13M(60試合)
  • ジャスティン・バーランダー(HOU):$33M(フル)→$12.2M(60試合)
  • デービッド・プライス(LAD):$32M(フル)→$11.9M(60試合) ※
  • マニー・マチャード(SDP):$32M(フル)→$11.9M(60試合)
  • クレイトン・カーショウ(LAD):$31M(フル)→$11.5 M(60試合)

 ※なお、デービッド・プライスは計算例として記載しているだけです。彼は2020シーズン、健康懸念でオプトアウト(=シーズンに参加しない)となりましたので、2020シーズンはサラリーはもらえません。また、MLS(メジャーで何年プレーしたか)もカウントされません。

【4】メジャー最低年俸の場合

 そしてむしろ氣になるのはメジャー最低年俸の選手のサラリーだと思いますが、こちらも37%になります。

 2020シーズンのメジャー最低年俸は、$563,500 (約6030万円 @JPY106.99/USD)。これに37%を掛けると、$208,700(約2,230万円)です。

【5】0Mの前払いの扱いは?

 選手たちは、3月の合意の一環としてMLBから4月、5月のサラリーとして$170M(1億7,000万ドル)が支払われました。これは 選手会を通じて配分された訳ですが、MLSが長い選手ほど多く割り振られています。

 この前払いは返済を要する金額で、 シーズンが始まると、いわば相殺される形で60試合で調整された年俸総額から減額されます。

 仮にメジャー最低年俸の選手が、$100,000受け取っていたとしましょう。 その選手に追加で支給される給与は「$208,700-$100,000=$108,000」になります。実際、メジャー最低年俸の選手がどれくらい支払われたのかは不明ですが、これに近い線の金額が支払われた模様です。

 以上、2020年のサラリーについてまとめてみました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】「手応えあり!」アスレチックスが東海岸タフシリーズを4勝3敗で勝ち越し!NYYにはタイ、O’sには勝ち越し!
【MLB2024】レッドソックス、ジョーリー・ロドリゲスをDFAにし、上沢投手をメジャーに
【MLB移籍2024】レッドソックス、カブスで出場機会に恵まれなかったギャレット・クーパーを金銭トレードで獲得!
【MLB2024】プレーヤーズ・ウィークエンドが復活!人気企画も前回とは違う装い
【MLB2024】ピート・クロウ=アームストロング(カブス/NLROY候補)がメジャー初HRを放つ!
【MLB2024】A’sが投手力でヤンキースをねじ伏せる!JP・シアーズ、メイソン・ミラーがシャットアウト・リレー
【MLB2024】大谷選手が日本人メジャー歴代最多HRを達成
【MLB2024】シーズン最初の5先発でERA 0.66! カッター・クロフォード(BOS)がクレメンスに並ぶ!
【MLB2024】カブス・今永投手はついに初自責点を記録するも、またもQスタート達成で3勝目
【MLB2024】レンジャーズ、ジャック・ライターがついにメジャー・デビュー!しかし、翌日にAAAへ
【MLB2024】タナー・ハウクがシャットアウト勝利!試合時間はたったの1時間49 分!
【MLB2024】ムーキー・ベッツが5-5! 過去のキャリアハイの打率.346、安打数 214を超えるシーズンになるか!
【MLB2024】マイケル・ローレンツェンのレンジャーズ・デビューはスコアレス投球!
【MLB2024】カブスの鈴木誠也選手が10 Day ILへ(右腹斜筋)
【MLB2024】カブス・今永投手が2勝目!ERA は未だ0.00 !鈴木誠也選手が勝ち越し援護弾!
【MLB2024】アスレチックス、投手陣が改善!P・ブラックバーンは19.1 IPスコアレス、メイソン・ミラーは104mphを記録
【MLB2024】ホワイトソックスは試練が続く!3Bのヨアン・モンカダが少なくとも3ヶ月の離脱へ(右内転筋)
【MLB2024】レッドソックスのトレバー・ストーリーが左肩手術で今季終了!ニック・ピベッタも肘痛を発症
【MLB2024】レッドソックス、セダン・ラファエラと8年/50Mドルで延長契約
【MLB2024】日食(Solar eclipse)
【MLB2024】スティーブン・ストラスバーグの引退が正式に決まる!
【MLB2024】UCL損傷の投手が続出!シェーン・ビーバー、スペンサー・ストライダー、エウリー・ペレス、J・ロアイシガら(追記あり2)
【MLB2024】山本由伸投手、2度の満塁のピンチを乗り越え、メジャー初勝利!5.0 IP、8 K!
【MLB2024】カブス、ドジャースに打ち勝つ!鈴木選手は3 RBI、大谷選手は今季2号
【MLB2024】「出ました!」大谷選手、爆音とともに今季第1号HR!
【MLB2024】「お待たせ!」と言わんばかりにブライス・ハーパーがグランドスラムを含む3HR
【MLB2024】早くもノーヒット・ノーランが成立!アストロズのロネル・ブランコがキャリア8戦目の先発で偉業を達成
【MLB2024】パイレーツがルーキー・ジャレッド・ジョーンズの好投もあり開幕4連勝
【MLB2024】山本由伸投手がホーム・デビュー!途中からの降雨にもかかわらずスコアレス投球で好投
【MLB2024】ブレーブスが連勝スタート!フィリーズは先発のノラがラフ・スタートで大敗
タイトルとURLをコピーしました