【MLB】60試合のショートシーズンとなった2020年の選手のサラリーは結局、いくらに?

2020シーズンの選手のサラリーのまとめ

 こんばんは。

 まもなくMLBの2020シーズンが開幕します。すったもんだあったMLBと選手会のネゴシエーションでしたが、結局60試合に落ち着いたのはご承知の通りです。

 当ブログではMLBと選手会のネゴシエーションを動きがあるごとにご報告させていただいていましたが、その論点はサラリー問題から始まり、最終的にはサラリーが起因するとは言え、ゲーム数にフォーカスがあたった形となりました。

 そして、ナ・リーグのDHをどうするか?などのいわゆるフレームワーク(枠組み)の決定も注目を浴びる形にもなりました。

サラリーのまとめ記事

 開幕直前になり、それに至る経緯をあらためて見ていたところ、当ブログでは2020シーズンの枠組みはなんとか読者の皆様にお伝え出来ていたかもしれませんが、肝心の選手のサラリーに関して、「これ」という記事をご用意出来ていないことに氣づきました。

 選手会に拒絶される前のMLB側の60試合提案の記事がそれに当たると言えば、そうですが、直接的に記事としてご案内出来ておりませんでした。

現地2020年6月23日、「おかえり、ベースボール。」MLBも2020シーズン開幕が正式に決定しました。

 よって、この記事はあらためて2020シーズンの選手のサラリーについて記載しておきたいと思います。

【1】100%プロレーティッド(日割)

 ほとんどの方がご存じの点ですが、重要なポイントは、100%プロレーティッド(prorated)、つまりフル・サラリーを開催試合数で割った日割りレート100%で計算されるという点です。

 「日割りレート100%」というのはMLBと選手会の交渉の経緯を追っていた方以外はピンとこないかもしれませんね。100%以外はなにかと言えば、たとえば、両者の交渉の経緯で、何試合に設定するかで交渉のラリーをしていたときにMLBから72試合案が提示されたことがありました。この時の提示内容が日割りレート70%というもの。

 フルサラリーを72試合で割って、なおかつ日割りのレートを70%にして計算するということ。

 結局、フル・サラリーのいくらになるのか?ということを考えた場合、33%から35%近辺になるという試合数を多く見せるための数字の見せ方のような提案とも言えました。

【2】フル・サラリーの37%

 結局、交渉は決裂し、MLB側が試合数を強制的に60試合前後に設定できるという3月に合意したプランですすめることに。

 そこで設定されたのが60試合です。そしてフル・プロレーティッド(日割り100%)。

 これはシンプルにすると、60試合は162試合の37%に当たることから、選手の2020年のサラリーはフル・サラリーの37%にした金額ということになっています。

現地2020年6月21日、MLBは2021年のDHとポストシーズンプランを変更。選手の60試合賛否投票は23日目安に実施

【3】高額年俸の選手の例

 例えば、高額サラリーの選手のサラリーは以下のようになります。

  • マイク・トラウト(LAA):$37.7M(フル)→$14M(60試合)
  • ゲリット・コール(NYY):$36M(フル)→$13.3M(60試合)
  • マックス・シャーザー(WSH):$35.9M(フル)→$13.3M(60試合)
  • ザック・グレインキ(HOU):$35M(フル)→$13M(60試合)
  • スティーブン・ストラスバーグ(WSH):$35M(フル)→$13M(60試合)
  • ノーラン・アレナド(COL):$35M(フル)→$13M(60試合)
  • ジャスティン・バーランダー(HOU):$33M(フル)→$12.2M(60試合)
  • デービッド・プライス(LAD):$32M(フル)→$11.9M(60試合) ※
  • マニー・マチャード(SDP):$32M(フル)→$11.9M(60試合)
  • クレイトン・カーショウ(LAD):$31M(フル)→$11.5 M(60試合)

 ※なお、デービッド・プライスは計算例として記載しているだけです。彼は2020シーズン、健康懸念でオプトアウト(=シーズンに参加しない)となりましたので、2020シーズンはサラリーはもらえません。また、MLS(メジャーで何年プレーしたか)もカウントされません。

【4】メジャー最低年俸の場合

 そしてむしろ氣になるのはメジャー最低年俸の選手のサラリーだと思いますが、こちらも37%になります。

 2020シーズンのメジャー最低年俸は、$563,500 (約6030万円 @JPY106.99/USD)。これに37%を掛けると、$208,700(約2,230万円)です。

【5】$170Mの前払いの扱いは?

 選手たちは、3月の合意の一環としてMLBから4月、5月のサラリーとして$170M(1億7,000万ドル)が支払われました。これは 選手会を通じて配分された訳ですが、MLSが長い選手ほど多く割り振られています。

 この前払いは返済を要する金額で、 シーズンが始まると、いわば相殺される形で60試合で調整された年俸総額から減額されます。

 仮にメジャー最低年俸の選手が、$100,000受け取っていたとしましょう。 その選手に追加で支給される給与は「$208,700-$100,000=$108,000」になります。実際、メジャー最低年俸の選手がどれくらい支払われたのかは不明ですが、これに近い線の金額が支払われた模様です。

 以上、2020年のサラリーについてまとめてみました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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