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【MLB2026】ジャイアンツが大胆な監督交代!テネシー大のトニー・ヴィテロ氏を起用!

バスター・ポージーがメジャー史上初の決断!

 現地2025年10月22日、サンフランシスコ・ジャイアンツの新監督が決定。ここ数日、ディール成立寸前と言われていたテネシー大のヘッドコーチ、トニー・ヴィテロ氏(Tony Vitello)に決定しました!トニー・ヴィテロはジャイアンツ史上40人目の監督です。

 お名前の発音は”vie-TELL-oh”なので、ヴィテロと記載させていただきます。

 大学のヘッドコーチとは、「監督」と考えてもらっていいと思います。

 ジャイアンツPOBO(President of Baball Operations)のバスター・ポージー(Buster Posey)はまたすごい人事をやってのけましたね。

注目点は現役カレッジのヘッドコーチ

 今回のジャイアンツの監督人事の最注目点は、トニー・ヴィテロ氏は現役カレッジのヘッドコーチである点です。しかも、ヴィテロ氏は選手としてのメジャー・マイナーの経験はなく、しかもメジャー及びその傘下での監督・コーチの経験もありません。

 いわゆるプロでの経験が全くない人なのです。

 近年、MLBの複数の球団が、大学野球出身者など、プロ経験がほとんど、あるいは全くないコーチの採用を検討あるいは実際に採用したことがあります。

カイ・コレアのケース

 例えば、サンフランシスコ・ジャイアンツはバスター・ポージーがまだ現役の2020年にゲーブ・キャプラー監督体制の下、ハワイ州オアフ島出身でやはりプロ経験のないカイ・コレア(Kai Correa)をベンチコーチに起用した例があります。ここでもジャイアンツでしたね。

 カイ・コレアは高校卒業後にワシントン州タコマのピュージェット・サウンド大学(University of Puget Sound)に進学。大学では3打数1安打、RBI 1の記録しか残っておりません。4年間の現役引退後、すぐに母校のコーチに就任。守備コーチをメインにピュージェット・サウンド大学のフィールディング・パーセンテージを劇的に改善。

 その後、コロラド州のノーザン・コロラド大学(University of Northern Colorado)に2015年から2017年までコーチとして就任。ここでも2017年にフィールディング・パーセンテージを.971に改善。

 2018年にようやくプロの世界に入り、クリーブランド・インディアンスのマイナーのインフィールド・コーチに就任。2019年にはなんとインディアンスの守備全体を見るディフェンシブ・コーディネーターに抜擢。そして評判が評判を呼び、上述のようにゲーブ・キャプラーが声をかけ、晴れてメジャーリーグ・レベルのしかもベンチコーチという要職に就いたのでした。

 2026年からはどうなっているかというと、ニューヨーク・メッツのベンチコーチです。彼こそサクセス・ストーリーを絵に書いたような経歴ですね。

アリッサ・ナッケンもそう

 なお、2020年のジャイアンツは女性初のフルタイムのコーチとしてアリッサ・ナッケンを起用。彼女も言ってみればプロでの経験がないままメジャーのコーチになった人物。もともとはジャイアンツのアナリストとして2014年のワールドシリーズ制覇に貢献した人です。ナッケンは2023年にはジャイアンツの監督候補としてインタビューもされています。

 そして2024年11月にクリーブランド・ガーディアンズのプレーヤー・ディベロップメントのアシスタント・ダイレクターに就任。現在に至ります。

契約内容 

 POBOのバスター・ポージーはトニー・ヴィテロの監督就任につき、「トニーは、今日の大学野球界で最も聡明で、革新的で、そして最も尊敬されているコーチの一人です。(略)彼がもたらすであろうエネルギーと指導力、そしてジャイアンツ野球界の未来を見据えながら築いていくであろう思い出を楽しみにしています」と語っております。そんなヴィテロにジャイアンツが提示した契約はご覧の通り。

  • 3年/$350M(2026-2028)+オプション
    • 2029年はべスティング・オプション 

 一旦は3年は様子を見ましょうという契約です。裏を返せば、「3年でワールドシリーズ制覇やで!」というくらいの圧を感じる契約でもあります。恐ろしい!!

トニー・ヴィテロの功績

 そんなトニー・ヴィテロの功績を見てみましょう。

 ミズーリ州セントルイス出身のヴィテロ氏47歳。ミズーリ大学出身で、現役引退後は母校で2003年から2010年までアシスタント・コーチを務めた後、テキサス・クリスチャン大学(Texas Christian University:TCU)のアシスタント・コーチに就任。2014年から2017年まではアーカンソー大学でアシスタントコーチ兼リクルーティングコーディネーターとして4シーズンを過ごしました。エリート・リクルーター、つまりスカウティングに名声を博しておりました。

 2017年6月に、テネシー大学のヘッドコーチに就任。

 ヘッドコーチに就任以来、ヴィテロは2024年にチーム史上初の全米選手権優勝、NCAAリージョンに6回出場(2019年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年)、NCAAスーパー・リージョンに5回出場(2021年、2022年、2023年、2024年、2025年)、カレッジ・ワールドシリーズに3回出場(2021年、2023年、2024年)。

MLBに選手を送り続ける

 22年間にわたるディビジョンI(Division I)のフルタイムコーチとしてのキャリアにおいて、ヴィテロは数々のMLBドラフト1巡目指名選手を計16名輩出。

 ギャレット・クロシェット(CWS-BOS)、ベン・ジョイス(LAA)、ジョーダン・ベック(COL)、チェイス・ドーランダー(COL)​​らが有名。2025年のMLBドラフトでは全体5位でリアム・ドイルが指名されています。

 また、ヴィテロが指導したMLBの有名選手には、ブランドン・フィネガン、カイル・ギブソン、ゴールドグラバーでオールスター選手、そして元レッドソックスのアンドリュー・ベニンテンディ、またゴールド・グラバーでオールスター4回選出のイアン・キンズラー、オールスター5回選出、サイ・ヤング賞3回受賞のマックス・シャーザーなどがいます。シャーザーはミズーリ大学でのときです。

 テネシー大学で3シーズンにわたり6度のナショナル・コーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞。

 テネシー大学は、ヴィテロ監督が就任した2018年以降、52人の選手がドラフト指名されており、年間平均6.5人の指名!また、2021年以降は計42人がドラフト指名しており、これは全米トップの数字です。

 トニー・ヴィテロの手腕は楽しみですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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