J・スプリングスはニア・ノーヒッター
現地2026年4月9日、ブロンクスで行われたアスレチックス@ヤンキース戦で、アスレチックス先発のジェフリー・スプリングスがやりました!ヤンキース打線を7回1アウトまでノーヒットに抑える投球を披露。ほぼノーヒッターと言っていいくらい、ナイスピッチングでした。
このゲーム、アスレチックスは1-0という痺れるスコアでALで最も勝ち星を上げているヤンキースにシャットアウト勝利を納めています。

ジェフリー・スプリングスとは
ジェフリー・スプリングスと言えば、レイズのイメージが強いと思います。
現地2024年12月14日にトレードでアスレチックスに移籍してきました。同じトレードで入ってきたジェイコブ・ロペスも今やアスレチックスのローテーションとして稼働しています。
1992年9月20日生まれの33歳で、ドラフトは2015年のレンジャーズの30巡目指名とかなり指名順位は後ろ。当初はベロシティーが90mph前半がMAXだったため、あまり有望視されていない背景もありこの順位になったのですが、プロに入ったのは卓越したチェンジアップと平均以上のコントロールあったため。この武器は今でもそうですね。
2018年のシーズン途中にメジャーに到達。レンジャーズで2度の先発を含む18試合に登板して1勝1敗、ERA 3.38とまずまずの1年目を過ごし、32イニングでSO 31というのも高評価でした。
ただ、次の2シーズンは苦戦。2019年はリリーフとして25試合に登板して4勝1敗 ERA 6.40。シーズン終了後にサム・トラビスとのトレードでレッドソックスに移籍。レッドソックスでの2020年は16試合でERA 7.08。
2021年2月17日にマニック・ソガードとマイナー・リーガーとのトレードで、クリス・マッツァとともにレイズに移籍。割とキャリアの土壇場というところでしたが、再生工場のレイズは彼が伸びるヒントを見出していたようで、2021年に彼はキャリアハイとなる43試合に登板し5勝1敗、ERA 3.43、SO 63と堅実な成績を残しました。
さらにレイズは2022年、彼を先発ローテーションに転向させ、これが大成功!33試合(25先発)で9勝5敗、ERA 2.46、135.1 IPでSO 144をマーク。 ただ、レイズは2021年、2022年とポストシーズンに進出しましたが、ジェフリー・スプリングスが投げることはありませんでした。この2022年の大活躍があり、レイズと4年/$31M (2023-26) + 2027 クラブオプションで延長契約。
2023年は4月2日のデトロイト・タイガース戦に先発し、6回をヒットレス、BB1、SO 12とシーズン初戦で快投を見せ、延長契約は大成功!と思わせました。しかし、3度目の登板となった4月13日のレッドソックス戦では、1回にロブ・レフスナイダーのソロ本塁打で今季初失点を喫し、4回にはジャスティン・ターナーとの対戦で左肘を痛めて降板。
レイズはこの試合に勝利し、13勝0敗というメジャー最高のスタートを切ったものの、ジェフリー・スプリングスを長期間失う可能性が発生。勝利に暗い影を落としました。なんとか手術回避の方向を模索していたレイズとジェフリー・スプリングスでしたが、2023年4月10日にはトミー・ジョン手術が必至という結論が出て、前途有望と思われたシーズンは終わりました。
2024年、ジェフリー・スプリングスは術後約1年3ヶ月となる7月30日に復帰。以降、9月3日まで7試合に登板するも、その後、肘に違和感を覚え、さらなる怪我を恐れたレイズは2024年はこれでシャットアウトという判断を下しました。2024年は7試合で2勝2敗、ERA 3.27、33.0 IPで S0は37。
上述のように2025シーズンを前にアスレチックスに移籍。2025年は術後初のフルシーズンとなり、32試合中、30試合で先発。171.0イニングを投げ、11勝11敗、ERA 4.11でフィニッシュしました。
チェンジアップの使い方が抜群
さて、この日のジェフリー・スプリングスは4シームは91-92mphのレンジで若い頃から変わらないベロシティー。ただ、初回からチェンジアップを決め球にヤンキース打線を翻弄。3回までの1巡目はほぼ4シームとチェンジアップの組み合わせで対応し、時折、スライダー、スウィーパーを交える程度で、ファストボールの割合は57%ほど。
ところが、2巡目からは一転。ファストボールをメインしていたところをスライダーがメインに変更。これにさらにブレーキのあるチェンジアップを使い、さらにヤンキース打線を焦らせることに。
5回裏にはじめてランナーを出したのですが、それはアーメッド・ロザリオをへの四球でした。
ベン・ライスに安打を打たれる
3巡目に入った7回裏、ジェフリー・スプリングスはイニング先頭のコディー・ベリンジャーにはやはりスライダーがメインの配球でCFフライに打ち取り、1アウト。
2人目は右打者のジャンカルロ・スタントンで今度は4シームを多めに変更。しかし、際どいところを攻めて四球を出します。
3人目のベン・ライスの初球、ハンギング・スライダーとなったところをベン・ライスにRF前に持って行かれて、ノーヒットノーランはここで潰えました。
記録が途絶えた後は崩れるケースが多いですが、この後もジェフリー・スプリングスはランダール・グリチャックを三振に、オースティン・ウェルズをLFフライに仕留めて、7イニングを無失点で投げきりました。
試合後、ジェフリー・スプリングスはイニングを数え間違うほどゲームに集中。ノーヒットノーランにも気づいていなかったと言います。「とにかく一球一球に集中して、できる限りその瞬間に意識を向けようとしていました」と。
この日、ジェフリー・スプリングスが奪った三振は6つ。そのうちの5つはチェンジアッつで奪いました。常に有利にカウントを作り、対戦した25人の打者のうち17人に対して初球ストライクを投げ込んだという教科書に載るような投球を披露しました。アスレチックス史上14人目のノーヒットノーラン達成はなりませんでしたが、素晴らしかったですね。
タイラー・ソダーストロムが決勝打
ヤンキース先発のライアン・ウェザーズも好投。8回を投げきり、被安打7、失点1、ER1、BB 0、SO 7。
ただ、7回表に先頭のアスレチックスのマックス・マンシーにトリプルを打たれると、タイラー・ソダーストロムにタイムリーを打たれ、先制点を許しました。
その後もアスレチックスは送りバントを使い、追加点を狙うも1点止まり。
8回裏、アスレチックスは2番手のジャスティン・スターナーがアーロン・ジャッジに回るターンで四球1つのみのスコアレスで切り抜け、9回裏はホーガン・ハリスが三者凡退に抑えてゲームセット。
アスレチックスが1-0で勝利しました。
このゲームはアスレチックスにとって1979年4月25日以来となるヤンキース戦での1対0の勝利であり、さらに、ヤンキースタジアムでのシリーズ勝ち越しは2016年以来の快挙となりました。
アスレチックスは開幕シリーズでブルージェイズにスウィープされましたが、内容自体はよく、僅差でのスウィープでした。その後、ブレーブス、アストロズとシリーズ負け越しとなり、やや落ち気味でしたが、このヤンキース戦でチーム力が上がったようです。
ブレント・ルッカーが脇腹痛で途中退場
ただ、心配事も発生しまして、打の中心で若い好打者の多いアスレチックスにおいて兄貴的存在のブレント・ルッカーが1回表に脇腹を傷めて途中交代。ちょっと数ヶ月単位で離脱するかもしれません。代わりにはローレンス・バトラーが入り、この日は3打数1安打。
アスレチックス、これからエンジンがかかってきそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。



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