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【MLBロックアウト後】マット・チャップマン、マット・オルソンなど気になるA’sの調停資格選手の動向

アスレチックスのポスト・ロックアウトが気になる

 2022年が始まり、もう仕事初めの方も多かったと思いますが、MLBは本日も大きな進展はなし。年末年始に交渉はなく、年が明けてもテーブルに就く気配が出てきませんね。もっとも、オーナー側、選手会側の内部ではそれぞれキーファクターに関して話を詰めているところかもわかりませんが、いかんせんその当たりの事情が一切見えてきませんね。「どうせフットボールのシーズンだし」などと思ってはいないと思いますが、長期化はMLB敬遠の大きな要因となりますから、早期決着を望む次第であります。

 このような状況ゆえ、余計に気になるのがアスレチックスの状況。

どこまでリビルドするつもりなのか?

 2021年のアスレチックスは86勝76敗で地区3位に入ったものの、2018年から3年連続で出場していたポストシーズンを逃しました。クローザー・ロールを任せるつもりであったトレバー・ローゼンタールを欠いても善戦。4月中盤から6月20日までは首位に立ち、いい戦いぶりを見せていました。

 フィリーズで埋もれていたコール・アービンをローテーションの柱の1人にするなど人材活用ぶりはさすがと唸ったものです。

 エースのクリス・バシットがカムバッカーを頭に受けて離脱したのはシーズン終盤のラストスパートに響きましたね。

 2021年は抑えとエースを欠いてしまったわけですね。

 それでも3位に入ったのは、マット・チャップマン、ショーン・マナエア、マット・オルソンなどタレントが揃っていたからと言えるでしょう。タレントが揃うということはクラブの財政も圧迫することを意味しています。2021年は入場料収入が前年よりも回復したとは言え、フルでお客さんを出迎える状況でもなかったことは財政的にプラスとは言えません。

 そんなアスレチックスがひょっとしたら、ファイヤー・セール状態でタレントをトレードに出すかもしれないという噂が出ています。これも今はロックアウト中なので、動きはなし。

 アスレチックスの選手の状況を見てみます。

2022年の契約が選手

 まず2022年もアスレチックスに残ることが決まっている主要選手はこちら。

  • SS エルビス・アンドラス: 8年/$120M (2015-22) + 2023 $15M クラブOpt(2013年4月にレンジャーズと延長した際のコントラクト)
  • RF スティーブン・ピスコッティー: 6 年/$33.5M (2017-22) + 2023 $15M クラブOpt($1Mバイアウト)
  • 2B-SS チャド・ピンダー:1年/$2.725M (2022)
  • 2B トニー・ケンプ: 1年/$2.25M (2022)
  • RHP デオリス・ゲラ: 1年/$0.815M (2022)

 二遊間は決まっていて、リリーバーも1人は確定しているという状況です。

 そしてロックアウト後に交渉となるのが調停資格選手。アスレチックスのキーマンがここに揃っているのです。そして、リビルドの度合い如何で彼らが残るのか、あるいはトレードに出るのかが決まりそうです。

調停資格選手

 アスレチックスで調停資格の選手はご覧の通り。

  • 3B マット・チャップマン: 1年/$6.25M (2021)→FAは2023終了後
  • 1B マット・オルソン: 1年/$5M(2021)→FAは2023終了後
  • LHP ショーン・マナエア:1年/$5.95M(2021)→FAは2022終了後
  • RHP クリス・バシット: 1年/ $4.9M (2021) →FAは2022終了後
  • RHP フランキー・モンタス: 1年/ $1.8M (2021)→FAは2023終了後
  • CF ラモン・ロレアーノ: 1年/$0.58M (2021)
  • RHP ルー・トリビーノ: 1年/$0.9125M (2021)

 いずれもキーマンばかりです。

 アスレチックスがどれほどサラリーをカットしたいのかその総額はわかりませんが、上記のマット・チャップマンからクリス・バシットまでの4人で2021年のサラリー計は$22.1Mほどあり、ロックアウト後に調停を避けてサインをしようと思えば、確実に10%以上はアップしますから、おそらくこの4名で最低でも2人は抜けると思われます。そうしないとリビルドが中途半端になってしまうからです。

【NYY】マット・チャップマンをSSでという噂

 噂ではヤンキースがマット・チャップマンをSSとしてトレードで獲得しようという話もあったようです。ロックアウトに入ってしまいましたから、実現はしませんでしたが、この話はまだ十分生きていると思われます。

 また、トレバー・ローゼンタールの代わりにクローザー・ロールとなったルー・トリビーノがトレードに出るようなことになれば、ゲームプランは非常に難しくなります。

 トレードの交換要員次第ではビッグネームが出て行くことも十分にあります。

 ロックアウト後、どのような状況になるかその動向に注目しておきたいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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