カージナルス・フロントは監督に信頼感あり
現地2026年3月1日、セントルイス・カージナルスはオリバー・マーモル監督との契約延長を発表。現状の2026年までの2年契約の後に、2028年までの2年を延長し、さらに3年目の2029年はクラブ・オプションが付くことになりました。
年上を指揮した2022年の監督ファースト・イヤー
オリバー・マーモルがカージナルスの監督に就任したのは2022年から。この時はまだ35歳!カージナルスは思い切った人事をしたものだと思ったものです。
ダグアウトにはマーモル監督よりも年上の選手として、ヤディアー・モリーナとアルバート・プホルズ、アダム・ウェインライトらがおり、当時、ヤディアー・モリーナは39歳、アルバート・プホルズは42歳、アダム・ウェインライトは40歳でした。
さらに主力のポール・ゴールドシュミットは34歳で監督より1つ下、ホセ・キンタナとマイルズ・マイコラスは33歳、ノーラン・アレナドはもう少し下で31歳でした。
トップ・ダウンの指示が通用しない環境ゆえ、コミュニケーションを通じ、選手自らが自発的に動いていく手法を採らざるを得なかったことでしょう。また紳士的に見える選手であってもメジャーで生き残ってきた選手はそれなりに自我も強いでしょうからその調整も大変だったことでしょう。
ちょうどこの頃からカージナルスのリビルドが始まったと見てよく、実際、ヤディアー・モリーナとアルバート・プホルズは2022年が現役ファイナル・イヤーで、彼らの引退で1つの時代が終わりを迎えました。アダム・ウェインライトは2023年がファイナル・イヤーとなりました。
新たな時代の準備をしつつ、フィールド上のパフォーマンスも上げるという長期的な視点と短期的な視点が混在する難しい時期にマーモルは監督に就任。そんな時期に白羽の矢が立つくらい、クラブ・フロントは彼を信頼しており、そして今回の契約延長もその証ということですね。
就任1年目でNLセントラルを制覇
その監督就任1年目の2022年はポール・ゴールドシュミットとノーラン・アレナド、マイルズ・マイコラス、アダム・ウェインライトらの活躍もあり、93勝69敗をマークしてナ・リーグ中地区を制覇。結果を出しました。ただ、上述のようにこれが事実上の1つの時代の終わりでした。2022ねんおポストシーズンではワイルドカード・シリーズでフィリーズに連敗して敗退。
しかし、レジェンドを失った翌年の2023年は71勝91敗で最下位に転落。2024年は2位に入ったものの、2025年は78勝84敗で4位。通算325勝323敗。
オーナー陣の信頼も厚い
もし短期的な視点のオーナーであれば、この3年の間、コンテンダーとなったのはわずか1度という状態に監督交代という決断もしたことでしょう。
しかし、カージナルスのオーナーをはじめ、フロント陣は自らの立ち位置をよく理解しており、今はそういう時期であることから、今オフには編成トップをハイム・ブルームに交代。
ベテランのノーラン・アレナド、ウィルソン・コントレラス、ソニー・グレイ、さらに中心選手のブレンダン・ドノバンらを次々にトレード。プロスペクトを多数獲得して再建の道を歩んでおります。レッドソックスから獲得した右腕のリチャード・フィッツ、ハンター・ドビンズらはその中でも2年以内に大きく羽ばたく可能性のある存在でもあります。
そんな中、フロント陣はフィールドを任せられるのはオリバー・マーモルが最適であると判断したのでした。
実はSTL歴20年!
フロント陣がオリバーマーモルを信頼している理由の1つとして、彼が2026年でカージナル在籍20シーズンを迎えるほど生粋のカージナルス・クラブ関係者であることが挙げられます。
オリバー・マーモルは選手として2007年にカージナルスでのプロ・キャリアをスタートし、2010年にハイAまで昇格。ただ、現役はこれが最後でした。この時、まだ23歳。
その後、2012年から2016年まで5年間マイナーリーグで監督を務め、そのうち4シーズンでチームをポストシーズンに導い実績があります。その後、2017年にマイク・マシーニ監督の下で1Bコーチに就任。2019年にはマイク・シルト監督の下でベンチコーチに昇格。そして2022年に監督に就任。
カージナルス筆頭オーナー兼会長のビル・デウィット・Jrは「オリ(オリバー・マーモル)はクラブ出身で、カージナルスの真髄を理解しています」と述べるほど信頼は厚いです。
当然、POBOのハイム・ブルームも同意見で、マーモルは監督として全体の成長に大きく貢献していると評価。
この決断がどうなるのか、興味深いです。愛がある人間は熱心ですから、2-3年後にカージナルスがどうなっているのかが本当に楽しみです。
2026年もカージナルスは決して楽な戦いが出来るわけではありませんが、フィールド上でマーモル監督がどういう判断をしていくのか、楽しみでもあります。
お読みいただき、ありがとうございました。


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