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【MLB2022】好調ウィットロック、エンゼルス相手に好投するも、またも報われず

ウィットロック、4回までパーフェクト

 フェンウェイ・パークではエンゼルス@レッドソックスの3ゲームシリーズが行われています。現地2022年5月4日はGame2。前日のGame1ではレッドソックスが4-0のスコアでシャットアウト勝利。マイケル・ワカがまたしても好投を見せました。今季はいいピッチングを見せています。

 その勢いを背負って、Game2のマウンドに上ったのはギャレット・ウィットロック(25才)。ウィットロックは現地4月23日から先発に回っており、この日は3度め。過去2戦は、ゲームメイクには十分な好投を見せ、現地4月28日を終えた時点でERAは0.54、WHIPは0.78。

 ただ、2度ともイニングが少なかったので、ERAのランクには出ておりません。

3者連続三振からスタート

 エンゼルスのスタメンはこちら。この日はテイラー・ウォードがベンチ・スタート。これがまた後ほど効いてくるですね。レッドソックス目線から見ると、やはり2番から6番の4人がとんでもない布陣ですね。LFが狭いフェンウェイにとっては、かなり驚異の4人です。

【エンゼルスのスタメン】

  1. マーシュ RF
  2. トラウト CF
  3. 大谷 DH
  4. レンドン 3B
  5. ウォルシュ 1B
  6. ロハス LF
  7. スタッシ C
  8. ウェイド 2B
  9. ベラスケス SS

 そのエンゼルス打線に対してギャレット・ウィットロックはガンガンと気持ちの良いくらいに攻めて行き、初回はマーシュ、トラウト、大谷選手と三者連続三振。

 さらに2回表もレンドンから三振を奪い、4者連続。ウォルシュには内野ゴロを打たれてものの、続くホセ・ロハスも三振。ウィットロックは2イニングでアウト6つ中、5つの三振を奪う、最高の立ち上がりを見せます。

 そしてウィットロックは3回、4回も三者凡退に。4イニングを終え、パーフェクトという素晴らしい投球を披露しました。

レッドソックス、2点を先制

 また、レッドソックスは好投のウィットロックを援護するように、3回裏、エンゼルス先発のリード・デトマーズから2つの四球でチャンスメイク。ここで、トレバー・ストーリーにタイムリー・ダブルが出て2点を先制。

 ただ、このあとクリーンナップが加勢出来なかったことは後々、響いてきました。

初ヒットを許した後、2ランHR

 5回表、1アウトを奪ったギャレット・ウィットロックでしたが、つづくジャレッド・ウォルシュに2塁打を打たれ、パーフェクトもノーヒットノーランもここで途絶えます。

 初ヒットを許した後は2アウトまで持っていったのですが、7番のマックス・スタッシに初球をグリーンモンスターの上に放り込まれ、同点2ランを浴びてしまいます。

 この日は失投らしい失投はこれだけでした。ウィットロックはこの回を抑えて交替。5イニングを78球、被安打2,失点2、奪三振9という内容。ゲーム後のERAは1.25に。

その後の展開

ゲーム後半の流れ
  • 5回裏(BOS)
    ストーリーが勝ち越しダブル(LAA 2-3 BOS)

    アローヨが死球で出塁したチャンスをストーリーが活かす

  • 7回表(LAA)
    レンドンが同点ソロHR(LAA 3-3 BOS)

    6回から替わった左腕オースティン・デービスが2イニング目に失点

  • 8回裏(BOS)
    ボガーツが勝ち越しソロHR(LAA 3-4 BOS)

    LAAのブルペンのキーマン、アーロン・ループから一発

  • 9回表(LAA)
    ウォルシュが同点タイムリー(LAA 4-4 BOS)

    ロブレスがランナーを貯め、ディークマンが失点

  • 10回表(LAA)
    エンゼルスが6得点(LAA 10-4 BOS)

    オートマティック・ランナーで、途中出場のテイラー・ウォードがマット・バーンズから2ランHR。その他、澤村がレンドンにタイムリー、ウォルシュに3ランHRを浴びて、ジ・エンド

 レッドソックスも9回裏に、JBJのタイムリーで1点を返すも、大量失点を跳ね返せず。スコアは10-5でエンゼルスが勝利しました。

 ウィットロックに先発での勝ちをつけるチャンスもありましたが、あまりにも細い綱渡りとなったため、次回に持越しに。

打撃の調子の違い

 このゲームを終えた後の数字ですが、エンゼルスのOPSは.740でMLB30クラブ中3位、一方のレッドソックスは.634で22位。なお、OBPで行くとレッドソックスは.282で、これはMLB26位。いかにチャンスメイクも出来ていない状況であるかということ。

 打撃の調子は実践での細かいところにも出ていて、5回裏、先頭打者として打席に入ったボビー・ダルベックは初球の真ん中高めの甘いボールを逃し、カウントを悪くして2-2カウントからスライダーを打ち損じ、2Bフライに。ダルベックはゲーム後半の打席はすべてそうです。初球の甘いボールを見逃して、カウントを悪くして凡退。積極性がまるで無くなっている状態です。

 一方、10回表に勝ち越しの2ランHRを放ったテイラー・ウォードはダルベックとはまるで逆。当たっている選手ゆえ、投手が慎重に投げている面もあるのですが、1球目から3球目まではボール球はきちんと見逃し、投手がカウントを悪くして整えたいタイミングで甘く入ったのをきっちりと仕留めています。当たっている選手はそうなるのかもしれませんね。

ブルペンがまた勝利を吹き飛ばした

 レッドソックスはまたしてもブルペンが勝利を吹き飛ばした結果に。ただ、筆者は打撃陣の苦戦にも原因はあると思っています。

 そもそも今オフはマット・ストラム、ジェイク・ディークマンとブルペンは実績のある投手を揃えましたが、クローザーは獲りませんでした。ということは、もともと打って勝つという2018年のパターンで戦おうとしたと思われ、その打撃陣が振るわないために苦戦している状態。

 現有のブルペンの戦力+アルファの補強なら、ブルペンを成長させる必要があり、そのためにもやはり打撃の援護は必要。湿っている間は苦戦が続くと思われます。また、ブルペンが繰り返し勝利を吹き飛ばしていれば、打撃陣も意欲を削がれかねません。不協和音が出ないように、対策が必要かと思われ、そうなると新しい選手の起用ということになります。外部から獲得するのか?プロスペクトを起用するのか?あるいはウィットロックを元通りにブルペンに戻すのか?

 簡単に見切りをつけるのは、調子の良い選手でも「明日は我が身」ということでチームの意欲を削ぎかねませんので、難しい判断を要しますね。どうも、ウィットロックをブルペンに戻しそうな気がしますね。

 筆者はまた打撃にも刺激を与えて欲しいと思っています。トリストン・カサスなどは相当元気なようですから。Game3の速い大谷選手を打てるのは今のところ、2人くらいしか思い浮かびません。

 Game3、楽しみです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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