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【MLB2022】レッドソックスに光明!トレバー・ストーリーが3発を含む4安打、7打点、1盗塁!(追記あり)

ビハインドスタートもストーリーが大爆発

 現地2022年5月19日、レッドソックスはフェンウェイ・パークにマリナーズを迎えての4連戦がスタート。その初戦、レッドソックスは先発のリッチ・ヒルが2回にマリナーズ打線に捕まり、4失点のスタート。直近4試合では19イニングで被安打13、自責点2、0.95と抜群の安定感を見せていたのですが、この日は早期に捕まってしまいました。

 序盤の4失点でハードなゲームとなると思われたその後、レッドソックスが逆襲。その中心となったのがトレバー・ストーリーでした。

ストーリーは4-4、3HR、7RBI、1SB

 4点のビハインドとなった2回裏、レッドソックスは先頭のアレックス・ベルドゥーゴが3Bへの内野安打で出塁。マリナーズ先発はルーキーのジョージ・カービー。この日がデビュー3試合目です。

CFへ大きなHR:2RBI

 1塁にベルドゥーゴを置いたストーリーの第1打席。勝負は早かったです。2球目、95mphのファストボールにしっかりと対応したトレバー・ストーリーの打球は、フェンウェイ・パークのCF奥深くへ突き刺さる2ランHRに。

 レッドソックスが2-4と迫ります。

LFへ2ランHR:2RBI

 ストーリーの第2打席は次の回に回ってきました。先頭のJ.D.マルチネスがRFへシングルを放ち、チャンスメイク。2アウトとなって回ってきたストーリーの第2打席。ここでも勝負は早かったです。3球目、ジョージ・カービーの85.1mphに対応したストーリーの打球はグリーン・モンスターを超える2ランHRに。レッドソックスはこれで4-4の同点に追いつきました。

CF前シングル: 1RBI → 3Bへスティール

 4-4で迎えた6回裏、マリナーズはここでピッチャーをカービーからセルジオ・ロモに交替。しかし、これが認められず、一度ベンチに戻ったカービーが再び登板。結果、アレックス・ベルドゥーゴにあわやHRかというCFへ大きな二塁打を打たれてしまいます。その後にロモへ交替。

 トレバー・ストーリーの第3打席はこのようにして回ってきたのですが、この状況に対して、ストーリーはロモの78.1mphのスライダーにうまく対応。CF前に弾き返し、ベルドゥーゴが生還。これでレッドソックスが5-4と勝ち越しに成功。

 CFのフリオ・ロドリゲスのスローイング・エラーにより2塁に到達したストーリーはつづくボビー・ダルベックの打席で3盗に成功。いい盗塁でした。

BB

 ストーリーの第4打席は7回裏に回ってきました。当たっているストーリーを前にマリナーズはワイアット・ミルズを起用したのですが、大荒れでした。先頭のストーリーにはストレートの四球。それを含めて4連続四死球でレッドソックスは9−4とリードを拡大。

LF場外へHR:3RBI

 8回表にマリナーズに1点を奪われたレッドソックス。9-5となったわけですが、その直後の8回裏。トレバー・ストーリーに5回目の打席が回ってきました。1アウトからJ.D.マルチネスとザンダー・ボガーツが連打でチャンスメイク。ベルドゥーゴが凡退し、2アウトになった後のストーリーは、左腕ダニー・ヤングの81.3mphのチェンジアップに対応。今度はLF場外へ消える特大HRを放ち、これが3ランHRとなってレッドソックスは最終回の守備を前に12-5と大幅にリードを拡大。

 ストーリーはこのように得点が欲しいところで全て絡み、12得点のうち7RBIをマークしました。

崩されていたボールに対応!

 今回のストーリーの大活躍は、ただ単にその派手なだけではありません。

 今まで崩されてきたチェンジアップ、スライダーにうまく体を残して対応したというのが大きなポイント。そしてさらに大きいのは、苦戦していた95mphのファストボールにも対応したこと。これが大きいです。5月半ばを過ぎ、ようやくエンジンが温まってきたようです。今まではコロラドだったので気候も違っていたでしょう。春先の東部の北側は寒いですからね。

直近9試合でOPS 1.243

 10日前の現地5月8日時点で打率 .194 、OPS .545 だったストーリー。その頃が底だったのですが、それ以降、5月10日からこのゲーム終了までの9試合で、33-11、打率.333、OPS 1.243にまでアップ。いい傾向になってきました。もっとも、この日の3HRはOPSをグンと押し上げたという要素でもあります。

BOSの2Bで3HRはベドロイア以来

 レッドソックスの2Bで3HRを放ったのは2010年にダスティン・ペドロイアがコロラドで放って以来です。

ストーリー自身も2度め 

 また、自身でも1試合3HRは2度め。2018年9月5日に達成しております。ロッキーズがストーリーとアレナドの2人で打ちまくった月でもありました。

レッドソックス、チャンスの5月6月 

 今後のスケジュールですが、マリナーズとの4ゲームシリーズ(5/19-22)の後は、シカゴでのホワイトソックスとの3連戦(5/24-26)。ここで元いたマイケル・コペックやヨアン・モンカダと対戦しますね。ハードな3連戦です。

 その後はオリオールズとダブルヘッダーを含め5連戦(5/27-5/30)。5/31-6/1はレッズとの2連戦。6/3から西海岸へ遠征。6/3-5はアスレチックスとの3連戦。6/6-9はエンゼルスとの4連戦。ここで大谷選手とまた対戦します。6/10-12のシアトルでのマリナーズとの3連戦で西海岸への遠征は終了。

 6/14-6/16はフェンウェイパークでアスレチックスと3連戦という流れ。6/17-19はフェンウェイパークでカージナルスと対戦。6/20-22は同じくフェンウェイパークでタイガースと。6/24-26はクリーブランドでガーディアンズと、6/27-29はトロントでブルージェイズと対戦です。

 この2ヶ月でどこまで借金を返せるか?が秋のワイルドカードに大きな弾みをつけます。

JDも好調

 レッドソックスは先発ローテーションは非常に良いです。しかし、ブルペンに課題があるので打って勝つしかありません。

 ラファエル・デバース、ザンダー・ボガーツの2人は当たり前のように活躍しており、彼らに契約延長のサインを早くしてもらいたいくらいです。

 それに加え、J.D.マルチネスが好調。現地2022年5月20日時点で打率.344はチームトップです。彼の復調は非常に大きく、そして今回、ストーリーも火を吹き上げましたでの、さらに厚みが出ています。

 あとはコーラはじめフロント・オフィスがブルペンをどうするか?ゲーム後半をマット・ストラムの奮闘だけで過ごせるとは思いませんから、プロスペクトを上げる手段を採ってきそうに思います。

 なお、このゲームではリッチ・ヒルの後をタナー・ハウクがカバー。4イニングを1ヒッター、スコアレスでした。ハウクはローテーションでもありますが、ロング・リリーフで良い結果を出すことが多いです。

 スケジュール、打線の厚み、先発ローテの頑張りと良い要素も多いですから、4月の不調を挽回してもらいたいですね。

追記:Game2でGS

 現地2022年5月20日に行われたGame2で、トレバー・ストーリーは0-0のスコアレスで迎えた3回裏、ヒットと四球でお膳立てされた満塁の場面で、ロビー・レイのスライダーを攻略。LFへのグランドスラムを放ちました。

 このゲームの安打はグランドスラム1本だけではありましたが、欲しいところでRBIを稼ぐようになり調子は上向き。デバース、ボガーツ、JDとともに相手投手へプレッシャーをかける存在になっていますので、他の打者へも好影響を与える存在になっています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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