J・ウォーカー、淡々とHRを重ねる
現地2026年7月13日、オールスター・ウィークの華やかな前夜祭のイベントとなっているホームラン・ダービーが開催され、カージナルスのジョーダン・ウォーカーが地元フィリーズのカイル・シュワーバーとのファイナルを制し、見事にダービー・チャンプに輝きました!Congratulations!
それにしてもウィルソン・コントレラスとジョーダン・ウォーカーは気の毒なくらいブーイングを受けていましたね。
出場者
出場者はご覧の8名。
WWE?
Netflixでの独占配信が影響してか、このHRダービーはエンターテインメント色の色濃い演出に。
伝説的なリングアナウンサーであるマイケル・バッファーが選手を紹介する中、選手たちが「自由の鐘(リバティ・ベル)」から登場。各出場者は内野のグラウンドを歩き、ホームベースの形をした星条旗デザインのリングへと上がりました。
最後に紹介されたブライス・ハーパーはWWE(プロレス)のレスラーのようにリングのロープによじ登るパフォーマンスを披露しましたが・・・ハーパーはRound1で敗退しました。
ルール
今季からルールが変更となり、タイマー性が無くなりました。
【HRダービーフォーマット】
- タイマーなし、アウトなし
- 第1ラウンド:20スイング
- 第2ラウンド:15スイング
- 決勝:15スイング
- ホームランになったかどうかに関わらず、すべてのスイング数でHRがカウントされます。
- ただし、ラウンド最後のスイングでホームランを打った選手は、アウトにならない限りスイングを続けることができます。
- 2024年と2025年と同様に、8人の打者全員が第1ラウンドの1つのプールにエントリー。
- 第1ラウンドのホームラン数上位4名が準決勝に進出し、第1ラウンドのホームラン数に基づいてシード順位が決定され、1位対4位、2位対3位で直接対決を行い、決勝進出者2名を決定。
- タイブレーカー:同数となった場合の決定は、
- ホームランの飛距離で決定(第1ラウンド)
- 3スイング制(第2ラウンドと第3ラウンド)


Round 1結果
まず、各参加者のバッティング・ピッチャーを務めるパートナーのご紹介です。ブライス・ハーパーはナッツ時代の2018年のHRダービーではお父さんがパートナーを務めていましたが、今回はドジャースの3Bコーチが投げました。

- J・カミネロ:
- レイズ ・メジャー・フィールド・コーディネーター: トーマス・フランシスコ(Tomas Francisco)
- J・カグリオーン:
- 父 :ジェフ・カグリオーン(Jeff Caglianone)
- B・ライス:
- 父:ダン・ライス( Dan Rice)
- W・コントレラス:
- レッドソックス暫定ベンチコーチ:ホセ・デービッド・フローレス(José David Flores)
- J・ウォーカー:
- カージナルス・ブルペン・キャッチャー:クライニンガー・テラン(Kleininger Teran)
- B・ハーパー:
- ドジャース3Bコーチ:ディノ・イーベル(Dino Ebel)←息子がドラフト・ピック
- K・シュワーバー:
- フィリーズ・アシスタント・ヒッティング・コーチ:ラファエル・ペーニャ(Rafael Pena)
- 村上:
- ホワイトソックス・コーチ:ルイス・シエラ(Luis Sierra)
さてRound 1の上位4人はウィルソン・コントレラス(レッドソックス)、ジョーダン・ウォーカー(カージナルス)、ジュニオール・カミネロ(レイズ)、カイル・シュワーバー(フィリーズ)となり、 R2(Semi Finals)へ進出。ウィルソン・コントレラスは飛ばしましたね。
| Player | HR | Longest | Status |
|---|---|---|---|
| ウィルソン・コントレラス Willson Contreras (Red Sox) | 13 | 490 ft (149.35m) | Advanced (No. 1 seed via tiebreaker) |
| ジョーダン・ウォーカー Jordan Walker (Cardinals) | 13 | 470 ft (143.256m) | Advanced (No. 2 seed) |
| ジュニオール・カミネロ Junior Caminero (Rays) | 12 | 487 ft (148.438m) | Advanced (No. 3 seed) |
| カイル・シュワーバー Kyle Schwarber (Phillies) | 10 | 461 ft (140.513m) | Advanced (No. 4 seed) |
| 村上宗隆 Munetaka Murakami (White Sox) | 9 | 466 ft (142.037m) | Eliminated |
| ブライス・ハーパー Bryce Harper (Phillies) | 8 | 482 ft (146.914m) | Eliminated |
| ジャック・カグリオーン Jac Caglianone (Royals) | 8 | 477 ft (145.39m) | Eliminated |
| ベン・ライス Ben Rice (Yankees) | 7 | 443 ft (135.026m) | Eliminated |
ちなみにハーパーは映画『ロッキー』の冷凍庫のシーンに登場する肉の塊をデザインしたバットを手に打席に立ち、最初の3スイングでHRを逃した後に追い上げを見せたものの、2018年の時のようには行かず、Round1で敗退。タイマー無しの制度をフル活用してスイングの間に時間をかけましたが、うまく行きませんでした。
R2(Semi Final)では対戦
- 対戦1:第4シードのカイル・シュワーバー(フィリーズ)が第1シードのウィルソン・コントレラス(レッドソックス)に9対8で勝利。
ウィルソン・コントレラスは好調なスタートを切ったものの、終盤は失速。地元の下げコールも影響したかもしれません。一方のカイル・シュワーバーは序盤こそ5打数0本塁打と苦戦したものの、フィラデルフィアの大声援を背に、続く8スイングで7本塁打を放つ猛チャージで勝利です。
- 対戦2:第2シードのジョーダン・ウォーカー(カージナルス)が第3シードのジュニア・カミネロ(レイズ)に6対5で勝利。
ジュニオール・カミネロはスタットキャスト推定飛距離491フィート(約150メートル)という、この夜最長となる特大ホームランを放ったものの、計15スイングで本塁打数は5本にとどまりました。対するウォーカーは、7スイングを残した時点でカミネロを上回り、余裕を持って勝利を収めました。
Final
カイル・シュワーバーの先攻で始まったダービーファイナルは地元の大声援を受け、シュワーバーはHRを量産。シュワーバーは11HRを放ち、ジョーダン・ウォーカーの番に。
そうすると、大ブーイングが発生。もうハーパーとシュワーバー以外は下げることを厭わないわかり易すぎるフィラデルフィアの声援でした。
非常にやりにくい中打席に立ったジョーダン・ウォーカーはカイル・シュワーバーを逆転するためには6スイング連続でホームランを放つ必要に迫られます。
「下げ声援」が渦巻く中、ジョーダン・ウォーカーはそれでも淡々とHRを重ねて行きます。すると地元の声援はウォーカーのバットから放たれるHRが放たれる毎に静まり返って行きます。そして最後の一撃がウォーカーの「アイアンマン」をモチーフにしたバットから放たれると、彼は両手でバットを頭上に掲げ、信じられないといった表情を浮かべ、勝利を確信し、喜びを爆発させました。
ジョーダン・ウォーカーは、ホームランダービー史上最も強烈なブーイングを受けましたが、地元の熱狂に冷静な形で冷や水を浴びせた形となりました。
ファイナルはジョーダン・ウォーカーが12本、カイル・シュワーバーが11本でした。
苦戦した2年間
ジョーダン・ウェイはかつてはトッププロスペクトと期待され、デビューイヤーの2023年にはHR 16、BA .276をマーク。しかし、そこから2024、2025年とHRは一桁に落ち込み、今シーズンついにその才能を開花させ、オールスターにも出場することになったジョーダン・ウォーカー。この日のダービー・チャンプはここ2年の苦戦を乗り越えた華やかな舞台となりました。
今季はオールスターブレイクまでに22HRをマーク。後半戦も楽しみなジョーダン・ウォーカーでした。
MLBはダービー成功との認識
MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは、ファイナルの大逆転の模様を受け、何やらほくそ笑んだ模様です。今回のダービーのルール変更は大成功したと思っておられるようですね。ネットフリックスの独占配信はこれから重要な局面で増えて行きそうな、そんな複雑な予感もします。
賞金$1Mを獲得したジョーダン・ウォーカー。今シーズンのサラリーはメジャーの最低年俸の規定にほぼ合致した1年/$0.7994M (2026)。一晩で年収を超えたという話になりました。
最後は夢のあるお話となった2026年のダービーでした。
さて、14日のオールスター本戦は、ALがディラン・シーズ、NLが予想通りクリストファー・サンチェスの先発でゲームが始まります。
今回は大谷選手がでませんでし、山本投手もローテーションの関係で投げられませんが、ジャスティン・バーランダーが最後のオールスターになりますから、色々と楽しみはあります。
お読みいただき、ありがとうございました。

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