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【MLB移籍2022】鈴木誠也選手のポスティングとロックダウンになった場合の影響

NPBスターのMLBポスティングがスタート

 現地2021年11月22日(月)から、広島東洋カープの鈴木誠也選手のMLBへの移籍のプロセスとなるポスティングが開始されることになりました。

 これにより、鈴木誠也選手は30クラブとの交渉がオープンとなり、期限は現地2021年12月22日東部時間5時PMとなります。それまでに決まらなければ、鈴木選手は広島東洋カープに戻ることになります。

鈴木誠也選手のキャリア

 改めて記載する必要がないくらい有名な鈴木誠也選手ですが、簡単に実績を記載しておきます。1994年8月18日生まれの27才。2021年は133試合に出場し、436-139、打率.319、OBP .436、SLG .640、OPS 1.075をマーク。HRが38本、RBI が88。キャリア通算では、打率が.309、OPSが.943、HR189、RBIが621。2019年、2021年はバッティング・タイトル(Av.335/ Av. 319)、ゴールデングラブ賞4度。

 東京五輪でも中心選手として、決勝のアメリカ戦で2本のシングルを放ちました。

鈴木選手のポスティング・プロセス

 NPB版のMLS(メジャーリーグ・サービスタイム)は145日の登録で1年と換算。カープで9年間プレーした鈴木選手は、1年目などはこの145日を満たしていないので、このオフはまだFA権を取得していませんでした。正確な数字は不明なのですが、最速で2022年終了で「8年の国内FA権の獲得」、2023年終了で「9年が条件の海外FA権」を取得すると言われていました。

 よって、このオフにMLBに挑戦するには、鈴木選手はポスティングが必要になる訳ですね。

 ちなみに海外FA権取得でMLBに移籍したのは秋山選手です。ポスティングはありませんでした。

リリースフィーはかかるが、手は挙げやすい

 なお、鈴木選手は下記に該当します。

  • 年齢は25才以上
  • 外国のリーグで少なくとも6シーズン経過

 これは何か?というと、インターナショナル・ボーナス・プールを考慮する必要があるかどうか?というフィルターです。

 インターナショナル・ボーナス・プールとはインターナショナル・アマチュア・フリーエージェンシー(FA)に該当する選手を獲得する際に、MLBのクラブ側に設けられた金額の枠。契約金額そのものではないが、契約金額が上がればその枠も狭まる制度。

 平たくいえば、ドミニカ共和国などの選手をアマチュアFAで獲得する際に、資金が潤沢なクラブが有利な条件を提示してなびかせないように、一定の枠を設けていること。

 鈴木選手の場合は、年齢、NPBでのシーズン経過年数の2点ともに上記の資格に該当。これに該当することで、獲得クラブ側はインターナショナル・ボーナス・プールが免除されます。つまり、鈴木選手を獲得してもその金額枠は減らないということになり、その点で割と手が挙げやすいという面があります。

 ただ、リリース・フィーはかかります。

リリース・フィー

 ポスティングで獲得したクラブがNPBの球団に支払う金額のことを「リリース・フィー」と呼びます。

 鈴木選手がいずれかのクラブと合意して契約を結んだ場合、広島東洋カープには以下の金額が譲渡されます。

  1. 2,500万ドルで合意した場合→20%
  2. 5,000万ドルまで→ 1 + 次の2,500万ドルの17.5%
  3. 5,000万ドル超→ 1+2+その次の2,500万ドルの15%
  4. 契約にSupplemental Fee(余剰の料金)がある場合、サイニング・ボーナス(契約金)あるいは、Vesting Option(〜を達成すれば$〜)がある場合、それぞれ15%も。

 これは菊池投手の時の記事が参考になります。

ロックダウンと鈴木選手の契約 

 現行のCBA(Colective Bargaining Agreement 「労使協定」)は2021年12月1日でエクスパイアー(期限切れ)となるのは、下記の記事にも書かせていただいた通りです。

 これの何が大事か?というと、アメリカは契約社会ですから、この基本中の基本となる労使の文書規定がないと、法的根拠がなくなるのです。つまり、無効になりかねないのです。

ロックダウンが起こると・・・→全てがストップ

 仮に、12月2日にMLBとMLBPA(選手会)間で新しいCBAにサインされないとなると、全てが止まります。つまりロックダウンが発生します。

 だから、現時点でFAの大物選手は12月1日までになんとか話をまとめようとしています。

ロックダウンなら鈴木選手の契約も延びる 

 上述の通り、鈴木選手のポスティング制度によるMLB移籍の期限は現地2021年12月22日PM5時(東部)。12月1日の現CBAの有効期限をまたいでいますね。

  もしも、ロックダウンが起これば、鈴木選手の移籍のプロセスも全停止することになります。まあ、こっそり話などは聞くことはできるでしょうが、おそらくクラブ側の公式な動きはストップしますので、表立って各クラブを訪れることができるかどうか。

 期限はスタートから30日ですから、もしロックダウンが起これば期限も延びます。そこは安心なのですが、いかんせん、お金が絡んだことですから、2020年の開幕の時のようにMLBとMLBPAのドロ試合も予想されます。そうなると、いつ再開となるのか、現時点から想像するにちょっと不安になりますね。

12月1日までに決めてもOK

 なお、期限の日時が設定されているということは、それまでに決めてもいいということでもあります。ただ、現時点であと1週間ほどしかないわけですから、ちょっとそれは難しいかもしれません。

合意の動向は見えず

 現時点ではMLBとMLBPAがどの程度まで煮詰めているか不明です。当然、FAやMLSの設定に切り込んでいるでしょうから、まずその大枠を決めてそこから細かい事項を詰めていくということになります。お金→フィールドのルールという順番かと。

 果たしてあと1週間程度で合意できるかどうか?はまったく見えていません。場合によっては、例えば10日のロックダウンになるなどのケースもあり得るのではないか?とも推測します。筆者の推測です。

噂のクラブ 

 噂では鈴木選手に強い関心を抱いているのは、レッドソックス、レンジャーズ、ジャイアンツ、マリナーズと言われています。レッドソックスとマリナーズは特にOFは揃っているかとは思うのですが、関心は高いようです。

 トレード・ルーモアの予想した条件は5年/$55M。

 NPBでの実績、国際試合での豊富な経験が魅力となっていますね。長打力と強い肩は魅力ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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