スポンサーリンク

【MLB2020FA】タイガースからFAのマット・ムーアがNPBソフトバンクへ!

かつて松井選手に55番を譲らず

 これは驚きでしたね。噂には上がっていましたが、てっきりメジャーでの移籍先を探しているものと思い込んでおりましたが、どうやら噂が本当になった模様です。

 現地2019年12月26日、デトロイト・タイガースからFAとなっていた左腕のマット・ムーアのNPB ソフトバンク・ホークス入りが決まりました。

契約内容

 細かい数字はまだ出ておりませんが、マット・ムーアとソフトバンクは1年$3.5M(最低でも保証されている)で合意。それに加えて$2.5Mのインセンティブも設定されているようです。具体的な設定の数字は明らかになっていません。

マット・ムーアはまだ30才

 マット・ムーアですが、1989年6月18日生まれの30才。2020シーズン途中で31才になります。もともとは2007年アマチュア・ドラフトでデビルレイズ(当時の名称)から8巡目指名を受けプロ入りした投手。

 デビューは2011年のセプテンバー・コールアップで果たしています。

松井選手とタンパベイで重複

 実はマット・ムーアは松井秀喜選手とも縁があり、背番号でちょっとした関わり合いがありました。松井選手がタンパベイ・レイズとサインしたのが2012年4月30日のことでしたが、その時点ですでにレイズではマット・ムーアが55番をつけておりました。

 マット・ムーアは2012年のトッププロスペクト・ランキング1位となっていた投手。さすがにトッププロスペクトに背番号を渡せとはクラブ側としても言えませんね。よって、松井選手は35番になったのでした。

 なお35番に決まった松井秀喜選手ですが、その前にレイズで35番をつけていたのは後にレイズのエースとなったクリス・アーチャーでした。彼が35番を譲った形となっています。なお、クリス・アーチャーのオフシーズンの動きですが、2020年は契約上、パイレーツに残留です(記事)。

2013年に17勝

 マット・ムーアの名前がMLB内で轟いたのはやはり2013シーズンの活躍です。27スタートで17勝4敗、ERA 3.29。勝利数はマット・ムーアのキャリアハイです。なお、このシーズンはワイルドピッチが17個あり、ア・リーグワーストでした。この年、オールスターに出場し、サイヤング賞投票では9位に入りました。

 順調に見えたムーアでしたが、トラブルが発生

2014年にトミージョン手術へ

2012シーズンに177.1イニング、2013シーズンに150.1イニングを投じた影響が出たのか、ムーアは2014シーズンが開幕してすぐに肘の不調を訴えます。そして精密検査の結果、トミージョン手術をリコメンドされてしまう状態に。結局、このシーズンはこれで離脱。

 約18ヶ月のリハビリの後、マウンドに復帰したのは2015年7月2日。このシーズンは12スタートのみで終了し、3勝4敗。

ジャイアンツ→レンジャーズにトレード

 マット・ムーアは2016年8月1日に、サンフランシスコ・ジャイアンツに移籍。マット・ダフィーらとのトレードでした。ジャイアンツでは2017シーズンまで過ごしましたが、二桁勝利とはならず。

 2017年12月にはトレードでレンジャーズに移籍。リリーフもこなしましたが、3勝8敗、ERA 6.79 と苦しみました。2018年オフ、レンジャーズは$10Mのクラブオプションを拒否、FAに。2018年12月にタイガースと契約合意。今度こそはのシーズンを迎えたはずでしたが・・・

タイガース移籍後、膝の手術

 開幕して約半月が経過した現地2019年4月17日、今度は右膝の手術が決定。2019シーズンはこれでシーズンエンド。タイガースは1年/$2.5Mで合意していましたが、わずか半月ほどの稼働で終了するという苦い体験を積んでしまいます。

通算

 マット・ムーアはメジャー通算9シーズンを過ごし、181試合に登板。うち151試合に先発。54勝56敗、ERA 4.51。IPは894.2。奪三振は806。H9は8.9、HR 9は1.1、BB 9は3.7、SO 9は8.1。

カーブとファストボールのコンビネーション

 マット・ムーアの球種は増えていなければご覧の通りです。

  • 4シーム: average 90mph(144.81kmh) /max 94-5mph(151.2-152.8kmh):60%ほど
  • チェンジアップ: 85-86mph(136.7-138.4kmh): 15%ほど
  • カーブ: 80-82mph(128.7kmh-131.96kmh): 15%ほど
  • カット: 90mph(144.81kmh):8%
  • ナックルカーブ: 77-80mph (123-128.7kmh) :2%

 ナックルカーブはたまにという感じですが、そもそもものカーブが大きい投手です。やはりファストボールにキレがあると三振率も上がるのですが、NPBでも腕を振って本来のちからを発揮してもらいたいとは思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025FA】6年/226HRのピート・アロンゾはメッツと2年/54Mドル保証で再契約へ!
【MLB2025FA】オリオールズ、OFを補強!ラモン・ロレアーノと1年契約でサイン
【MLB2025FA】ツインズ、オリオールズでハード・シチュエーションに登板していたダニー・クーロムを獲得!
【MLB2025FA】ジャック・フラハーティーは再びタイガースへ!2年/35Mドル保証でサイン
【MLB2025】WSで傷めた左肩の続報!大谷の東京開幕は打者での出場見込み!投手復帰は5月が1つの復帰目安
【MLBルールチェンジ2025】シフトと走塁で2つのマイナー・チェンジあり!
【MLB2025】レッズが攻勢をかける!FAでオースティン・ヘイズとサイン、そしてトレードでテイラー・ロジャースを獲得
【MLB2025FA】ブルージェイズ、サイ・ヤング賞3度受賞のマックス・シャーザーを獲得!
【MLB2025FA】カルロス・エステベスはロイヤルズに決定!2年契約で合意
【MLB2025FA】カービー・イェーツ、ドジャースと1年/13Mドルで合意!LADはスーパー・ブルペンが誕生!(追記あり)
【MLB移籍2025】カブス、ライアン・プレスリーをトレードで獲得
【発表!】MLB 2025トップ・プロスペクト・ランク100!佐々木朗希が1位!ローマン・アンソニーが2位!
【MLB2025】小笠原慎之介投手がナショナルズと2年契約へ
【MLB2025FA】ブレーブス、ジュリクソン・プロファーと3年契約でサイン
【MLB2025FA】ガーディアンズ、ポール・シーウォルドと1年プラスオプションでサイン!
【MLB2025HOF】イチロー選手が野球殿堂入り!CC・サバシア、ビリー・ワグナーも揃ってHOFへ
【MLB2025FA】ブルージェイズ、アンソニー・サンタンデアを獲得!オプトアウトありの5年契約でサイン
【MLB2025FA】またしても!ドジャースが注目FAリリーバーのタナー・スコットと4年契約で合意
【MLB2025FA】アスレチックスがホセ・ルクラクと1年契約!TEXの2023 WS制覇に貢献
【MLB2025】阪神・青柳晃洋投手はフィリーズとマイナー契約へ
【MLB2025】佐々木朗希投手はドジャースに決定!契約延長での上書きは当分なし!
【MLB2025FA】メッツがジェシー・ウィンカーと再契約!右投手との対戦に期待
【MLB契約2025】破格の契約となった桐朋・森井翔太郎選手!アクーニャ、ソト、佐々木らと同じ国際FAでの契約
【MLB2025】期限は現地1/23!佐々木朗希投手はまもなく決定!サイニング枠の全額投入の可能性も!
【MLB2025FA】堅実な選択!マリナーズがドノバン・ソラーノと1年契約でサイン
【MLB2025】2年前はNPBを模索!A’sのブレント・ルッカーが5年の延長契約を勝ち取るまで
【MLB2025FA】ブルージェイズが直近2年で大躍進したジェフ・ホフマンと3年/33Mドルでサイン!
【MLB2025FA】オリオールズがアンドリュー・キットリッジと1年契約で合意!ブルペン強化へ
【MLB2025FA】ロイヤルズ、またも強固なローテーションを構築!マイケル・ローレンツェンと再契約!二刀流復帰はあるか!?
【MLB2025FA】地元で投げる!クリス・マーティンがレンジャーズと1年契約で合意
タイトルとURLをコピーしました