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【NEW CBAの動向】MLBが調停資格選手のサラリーにfWARの適用を提案!→却下の可能性

現地12月1日までに決まるのか??

 現地2021年11月11日、新しいCBA(Collective Bargaining Agreement「労使協定」の締結に向け、動きがありました。MLB側が調停資格選手のサラリーをfWARで決めないか?オファーした模様。それに対して、選手会側は明確な回答を発していませんが、却下するのではないか?との見方もあり、果たして折り合いがつくのか?激しい攻防が行われている模様です。

CBAがないと契約が成立しない

 現行のCBAは2021年12月1日で期限切れ。ここが定まらないとオーナー側がロックダウンをしてしまう可能が出てきて、12月2日以降の動きがストップしてしまうので非常に大事。

 契約社会なので、労使規約(CBA)を前提に契約を締結しますので、ここが定まらない限り、FA契約内容も変わってきてしまいます。これはMLB側、選手会側双方にも言えることです。現時点でFAの選手にとっては死活問題であり、ここで揉めて遅延が発生すれば、またしてもFA市場で停滞が発生し、選手のサラリーは叩かれるという流れにもなりそうです。

やはりお金の問題が最大の焦点に

 ファンにとっては、フィールドでの制度がどう変わるのか?が重要で、例えば、ナ・リーグのユニバーサルDHはどうなる?もう投手が打席に立てないのか?あるいは3バッター・ミニマムは?果てはロボ・アンパイアーは?というところになるのですが、あくまで労使協定ですから、どうしてもお金の問題が最大の課題になります。もちろんNLのDHが採用されるか否かは、ヒッターにとっては市場が広がるのかどうか?というところにも関わってはきます。

 そして、さながら、調停資格の選手の扱いに焦点が当たるような状況になっています。

夏の「調停には10億ドルのプールから」という提案の修正版

 今回MLB側が提案したのは、この夏に選手会側にオファーした「Arbitration(年俸調停)に代わるものとして、すべての調停の有資格プレーヤーに10億ドルの金額をプール。それにフォーミュラを適用して、10億ドルの中から配分する。」という案のリビジョン(修正)版という位置づけのようです。ということは、調停選手に10億ドルプールからの話は消えたのかというと、まだ結論は見えていません。

MLB「調停選手はfWARによりサラリーを決めよう」

 今回、MLBが出してきた案は、調停資格のある選手のサラリーはパフォーマンスに乗っとって決める。その指標としてWAR(Win Above Replacement)に決めようじゃないか?というもの。

 WARの指標はご存じの通り、複数あります。で、MLB側がその基準としようと提案してきたのは、ファングラフ(FanGraphs)が算出するWAR。Baseball referenceの算出するWARと区別するために、ファングラフのWARはfWAR、Baseball referenceのrWARとも呼ばれるのはMLB通の方ならご存じのとおりです。

却下になるだろうとの声

 これに対し、選手会側は現地2021年11月12日時点では声明を発していません。

 元マイアミ・マーリンズのプレジデントで現在CPS SPORTSのポッドキャストでコメンテーターとして活躍するデービッド・サムソンは、「ゼロチャンスだ」と述べています。

There is zero chance that WAR will be used to formulate salary for arbitration-eligible players or to get rid of arbitration all together,Arbitration will survive. Free agency, once this collective bargaining agreement has been agreed to, will have nothing to do with how old you are.” 

 「調停資格選手にのサラリー算出にWARを適用する案はゼロ・チャンスだ。調停が一気に消えることはない。新しいCBAが合意となれば、年齢も関係なくなるだろう」

 年齢については、上記の夏のオファーのリンクに書いてある通り、29.5才でFAにしようという案についてです。こんなことをしたら、20才前後でデビューしようかとプレーヤーは10年近く、同じクラブにいることになりますからね。これからFAとなるフアン・ソトなどはそうです。f

fWARの設定テーブル次第じゃないか

 筆者が思うに、現行のMLBの各クラブはFA前の選手の活躍が必須です。特にある程度経験も積んだMLS3年から6年未満の調停資格の選手の活躍なしには語れないほど、多くのプレーヤーが活躍しています。しかも、安く。言ってみれば、プラチナ・グラブを受賞したカルロス・コレアも今季はそうですから。

 その状況でfWARでサラリーを決めたら、サラリーは上がり、オーナーが自分の首を締めることにもなるだろうとも思います。ただ、それにより大いに活躍する選手が報われるのは良いという面もあります。

 ただ、オーナー側が出してきたということは、当然、選手有利なものである訳ではなく、言ってみれば、その設定のテーブルを安くしまえば、大きな支出にはならないとも言えます。

 設定のテーブルとは、たとえばfWAR 1.0なら、$1Mから$2MみたいなfWARに準拠した金額の設定のことです。さきほど、夏のリビジョン版と書きましたが、その金額の根拠はどこにあるのか?と言えば、おそらく$10億ドルのプールという話になりそうに思います。

 いずれにせよ、現時点ではまだ不明確。

 ただ、このペースで進行して、果たしてあと20日あまりで本当に合意するのか?が大きなポイントでもあります。

 他にも、贅沢勢の基準額の設定の話もあります。おそらく、選手のサラリーが決まらなければ、ここも決まらないということで、まずは優先順位を選手のサラリーに定めて交渉しているのでしょう。その優先順位は間違っていませんね。会社の実務では、優先順位が違うだろ!ということがよくありますが・・・。

11月後半に早期決着のFA選手が出てくる  

 現時点ではCBAが見えていないので、ある程度流れが決まればおそらく現行のCBAが期限切れになる前にディールが決まるFA選手が何人も出てきそうです。特にサンクス・ギビング明けからバタバタと決するのではないか?とも思います。

 オーナーにとっては支出を少なくしたいのはもちろん、欲しい選手もいますからね。

 なお、エージェントのスコット・ボラスは、クラブのFA選手に対する動向について、ドラフト順位の上位を狙ってあえてタンキング(Tanking)しているクラブが多数あり、戦う姿勢を見せているクラブは17クラブだけだと発言していましたね。

 タンキングとは、あえてお金を使わず、低い順位でも已む無しとする姿勢のことを言います。補強せず、大負けのまま。オレンジの鳥と青いカウボーイ、黄色い海賊、砂漠のガラガラヘビ・・・あら!とりあえずこれだけ浮かびました。

 ロックダウンだけは避けないと、来年の.TVは更新しないよ!というファン側の姿勢も必要かもしれませんね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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