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【MLB2021FA】パドレス、ジュリクソン・プロファーと3年で合意へ!

プロファーはプレラーGMの「推し」

 今オフのストーブリーグではどこよりもアグレッシブで、もはや圧勝という言葉さえ送りたくなるサンディエゴ・パドレス。資金力が豊富になったメッツが新GMの失態により動きが止まっている中、ますます市場で暴れる見込みです。

 現地2021年1月22日、サンディエゴ・パドレスはすでにレギュラーとバックアップが揃っている内野のスポットにさらなる厚みをもたらすディールを成立させました。ジュリクソン・プロファー(Jurickson Profar)と3年で再契約です。

 こちらはまもなくオフィシャルになる見込みです。

契約内容

 合意している契約内容は以下の通りです。

  • 3年$21M(2021-2023)
  • 2021シーズン、2022シーズン終了後にそれぞれオプトアウトあり

 AAV(Annual Average Value)で$7M/年というのは非常に高い評価を受けた形のサラリー設定となりました。

双方にメリットのあるオプトアウトあり

 最初の2シーズン終了後にそれぞれオプトアウト条項が入っており、これにより前向きなシナリオとしては、プロファーが活躍をすれば翌年にはFA市場に打って出るでしょうからパドレスの負担は1年分のみになります。そして翌年以降のサラリー削減にもなるという設定。

 そのチャンスがもう1年含まれているという内容でもあります。パドレスは3年で$21M満額を支払わなくてよい可能性があります。

 またプロファーにとっても、前年のサラリーが$5.7M(2020)でしたから、ベースサラリーが123%もアップしています。

 なおかつ活躍すれば翌年にはFAでふたたび大きなチャンスを迎えます。エージェントがボラス・コーポレーションですから、強気に出るでしょうね。

 よって、双方にメリットのある合意内容となりました。

人気が高かった

 19才でセンセーショナルなデビューを果たしたジュリクソン・プロファー。

 WBC2013で、ヒットを放った後、味方に奮起を促してつつ帰塁していたところをヤディアー・モリーナにアウトされたあのシーンがどうも頭から離れないため、ちょっとおかしな位置づけの選手となっています。

 しかし、今オフはかなり需要があった模様。2Bスポットが安定していないレッドソックスなどはかなり熱心に交渉していました。しかし、パドレスに敗れました。

2020年のプロファー

 2020年、シーズン開始当初のジュリクソン・プロファーは悲惨極まりない成績でした。開幕11試合で37打数3安打。打率.081、OBP .244、SLG .162。 

 ところが8月に入り、ようやく復調。特に9月に入ってからは素晴らしいの一言で、22試合で74打数、26安打、打率.351、OBP .380、SLG .500、HR 2、RBI 11、二塁打5という内容。

 尻上がりによくなったことが高評価にもつながったと言えるでしょう。

A.J.プレラーGMの推し

 すでに内野が固まっているパドレス。3Bにマニー・マチャード、SSにフェルナンド・タティス・ジュニア、2Bにジェイク・クロネン・ワーズ、1Bにエリック・ホズマー。今オフはアジアからも内野手を一人補強。

 ジュリクソン・プロファーはあくまで2Bスポットでジェイク・クロネンワースと争うことになりそうですが、内野のバックアップロールのような起用、あるいは2020シーズンのようにLF、CFを守ることもありそうです。

 チーム事情次第では「獲得に至らずともよい」ディールだったかもしれません。しかし、今回ディールが成立し、なおかつよいオファーだった理由は、A.J.プレラーGMがジュリクソン・プロファーを信頼している点も大いに関係あります。 

 それはジュリクソン・プロファーをレンジャーズに引き入れたのは当時、レンジャーズの国際スカウト部長を務めていたA.J.プレラーだったからです。プレラーにとってはジュリクソン・プロファーの活躍は自分の仕事の出来の証明でもあったかもしれません。

 2012年、19才でデビューした後、プロファーはショルダーイシューなどもあり、2014年と2015年は欠場。ほぼフルシーズンで活躍できるようになったのはレンジャーズのファイナルイヤーの2018年からでした。

 2021年はまだ28才のシーズン。プレラーは選手としてあらゆる面で旬を迎えたプロファーをじっくり見てみたいという思いがあるのかもしれませんね。

パドレス、2M

 大攻勢をかけるパドレスの2021年のペイロールは現時点でざっと$172M。これはプロファーの$7Mも入った金額です。

 2021年の贅沢税の基準額は$210M。まだ37.7Mほどのスペースがあります。あとは資金力次第となりますが、まだまだ暴れそうですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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