リアルミュートのディールが決着
現地2019年2月7日、やっとかというディールが決まりましたね。
マーリンズのJ.T.リアルミュート(J.T. Realmuto )のフィリーズ入りが決定しました。まずはディールの詳細を見てみたいと思います。
ディール詳細
フィリーズGet
- J.T. リアルミュート C 27才(2019年3月18日で28才)
マーリンズGet
- ホルヘ・アルファーロ(Jorge Alfaro)C 25才
- シクスト・サンチェス(Sixto Sanchez)RHP 20才
- ウィル・スチュアート(Will Stewart) LHP 21才
- インターナショナル・ボーナス・スロット(海外選手を獲得するための金額枠)25万ドル分
フィリーズからマーリンズには25才の捕手で2018年108試合に出場のホルヘ・アルファーロ、20才の右腕でMLB.comのPre-2019のプロスペクト・ランキング27位のシクスト・サンチェス、21才の左腕で2018年はシングルAで投げていたウィル・スチュアート、インターナショナル・ボーナス・スロット(海外選手を獲得するための金額枠)25万ドル分が渡ります。
アルファーロ
フィリーズとマーリンズは言ってみれば正捕手同士をトレードに出した形です。
アルファーロは肩が非常に魅力的だったので出すのは勿体無い気もしますが、リアルミュートのゲーム支配力に期待したいと思います。
シクスト・サンチェス
また、シクスト・サンチェスはかなり期待できるプロスペクトだったので、こちらも惜しい気がしますが、マーリンズはチャンスが多いと思うので早く上に上がってもらいたいですね。
ウィル・スチュアート
ウィル・スチュアートはテークバックがやや体の外側に出過ぎてこれからの肘の具合が心配になるようなフォームですが、いいサウスポーには違いありません。やや変速気味のフォームなのも魅力です。
リアルミュートとは
リアルミュートは2010年マーリンズ3巡目指名。高卒でのプロ入り。デビューは2014年6月で24才の時。今オフは調停イヤーですでにマーリンズと590万ドルで契約済み。このままフィリーズが引き継ぎます。
打撃
2018年は打率.277、OBP.340、SLG.484、HR 21、RBI 74。
2018年はオールスター出場、シルバースラッガー賞受賞。
守備
2018年のStolen Bases Allowed(許した盗塁数)は34個で、ウィルソン・ラモス、マイク・ズニーノと同様の25位。ちなみに1位はジョナサン・ルクロイの72個。
ちなみにCaught Stealing(盗塁を制した数)の1位もジョナサン・ルクロイの31個。ルクロイはかなり盗塁を試みられ、盗塁を許しつつもかなりの数を制しているとも言えます。でも走られるでしょうね。
リアルミュートですが、21個の盗塁を制しております。こちらは6位。
走れるミゲル・モンテロ
捕手のタイプとしては、ミゲル・モンテロ(Miguel Montero)のようなタイプかと思います。モンテロのピークである2011年(27才当時)から2014年(30才当時)と似たようなスタッツを残しています。
もっとも、モンテロは盗塁がほぼゼロだったのに対して、リアルミュートは2016年に12個、2018年は3個決めており、ランナーに出た時のベースランニングも含めてかなり走れる捕手です。
ゲームでの存在感
捕手の5ツールと言っても過言ではありません。リアルミュート争奪に名乗りを上げていたドジャースの幹部が、彼のゲームでの圧倒的な存在感はドジャースが誇る大型左打者を差し出す価値が十分にあると言わしめたほど。
ようやく決着
オフに入ってからずっと噂に上がっていたリアルミュート。ようやく決着しました。
メッツ、ヤンキース、アストロズ、ドジャース、レッズ、パドレス、ブレーブスとかなりのクラブが獲得に名乗りを上げましたが、いずれもマーリンズからの強烈なリクエストを飲めず、最後はここに来て初めて名前が上がったフィリーズに落ち着くという顛末に。
これはかなり予想外の結末となりました。
FA市場の影響
今回のフィリーズのリアルミュート獲得のディールはハーパー、マチャードにも影響を与えそうです。
ハーパー
筆者の考えではありますが、ハーパーに関しては気持ちは西海岸、条件はフィリーズという感じではないかと思います。
ここに来てジャイアンツがラスベガスでハーパーとミーティングを開くこととなりました。ジャイアンツは前年もJ.D.マルチネスに対して動きはしたものの、割とすんなり撤退したということがあったので、GMが代わったとしても資金的にはそう変わらないはずなので、どこまでの熱量なのか、やや疑ってしまうところです。
筆者はジャイアンツはハーパーではなく、エルズベリー獲得に走るのでは?と見ています。
ハーパーとすれば条件さえ合えば西海岸のジャイアンツというところかと想像しますが、フィリーズかナッツで落ち着くのではないかと見ております。
アーロン・ジャッジが「守備位置変えてもいいよ」と謎のメッセージを送ったヤンキースは超ウルトラCというところかと。
マチャード
マチャードに関しては、フィリーズのメンバーを見る限り獲得に関してクエスチョン・マークがつきます。かなり熱心なホワイトソックスあたりに落ち着くでしょうか。
まだまだ余談の許さないFA市場です。各クラブの野手のスプリングトレーニングまでもう10日を切っていますから、早く決めて欲しいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント