大谷の4度目の登板は二刀流
現地2026年4月22日、ドジャースは前日の21日からオラクル・パークでジャイアンツとの3ゲームシリーズのGm2。
今季のジャイアンツはチーム打率は.252でMLB NO.9と打っている方なのですが、いかんせんHRが14本でMLBワースト2で長打が足りていません。もともとオラクル・パークはHRが出にくいスタジアムではあるのですが、クラブ内の最多HRがウィリー・アダムスの3本とちょっと寂しい状況となっています。ちなみにチームHR数のワーストは13本のレッドソックスです。
注目の新監督、トニー・ヴィテロはまだまだクラブ内で自身の力を浸透させているところのようです。際立った「らしさ」はまだ出ていませんが、少なくとも野球に粗さは全くありませんので、これから面白いことになりそうです。

そんなジャイアンツを相手にマウンドに上がったのが、大谷選手。
前回登板では投手ONLYで凄まじい投球を見せましたが、この日は1番DHも兼任し、二刀流での出場となりました。

2時間8分!
このゲームはジャイアンツ先発のタイラー・マーリーも好調だったので、非常に早いテンポでゲームが進みました。もう気持ち良いくらいポンポンと進み、全く無駄のないゲームでした。
大谷選手の登板の間はとりわけ早かったので時間がどんどん進み、結局、終わってみれば試合時間は2時間8分!!あわや1時間台を記録するか!というくらいリズムの良いゲームで、”Pace of Game”を意識しているコミッショナーにとっては大喜びのゲームとなったことでしょう。
大谷が投球前に3塁側を見る理由
「大谷が相手ベンチを見ている、大丈夫?」というくらいこの日は投球前にジャイアンツのダグアウトのある3塁側を見る動作が目立ちました。
2025年にへそで構えるワインドアップとなってからは、ランナーがいない時は一時的に正面も向き、ずっと横向きのままではなくなったのですが、この日は投球前に首を3塁側、1塁側にゆっくりと向ける動作が目立ちました。
投球前にそうすることで力が抜けるのだろうと思ったのですが、どうやらそれに加えてピッチクロックのディスプレーもぼんやりと見ていたようですね。
オラクル・パークは両軍のダグアウトのフェンスにディスプレーがついています。右投手なので自ずと3塁側のディスプレーを見ていたのでしょう。初回には3塁ダグアウトに対して何か要求する仕草を見せましたが、おそらくそれはディスプレーに腕かジャケットかがかかっていてちょっと見にくかったので空けてもらったということかと思います。
「足で投げる」で強いボールを最後まで
2025年に投手復帰してから、左足を上げて体重移動する際に上体をゆっくり後ろに揺らすように傾けて並進する形に変わった大谷選手。これにより、投球直前まで上半身はリラックスし、より下半身を使うようになったように思います。そして最後のリリースだけに力を集中していると。
今季はそれがいよいよ固まって、より強いボールを深いイニングまで継続しているように思います。
この日は91球を投げましたが、そのうち7球が100mph超え。さらにそのうちの5球は最後の2イニングに集中していたのもその効果かと思います。100mphに届いていない場合でも97-98mphの強いボールを常時計測しておりました。
この日は6イニングで被安打5、スコアレス、BB 0、SO 7をマーク。
初回にルイス・アラエズとラファエル・デバースにそれぞれシングルを浴びた後は5回裏にエリオット・ラモスにシングルを許すまで走者を許しませんでした。6回裏に2アウトからマット・チャップマンにシングル、ラファエル・デバースに1塁戦を破る二塁打を打たれて2、3塁のピンチを迎えたものの、この日は全く合っていなかったケイシー・シュミットをスウィーパーで三振に仕留め、ピンチを脱出。
6イニングに亘って危なげない投球を続けました。
ERAは0.38に
そしてこの日のスコアレス投球で大谷選手のERAは0.38に。
MLBの規定投球回数は試合数 x 1.0 イニング。つまりこの日で24試合目となったドジャースの投手は24.0イニングを超えていたら、ERAランクにも名を連ねることになります。大谷選手はこの日の6.0イニングで24.0イニングに到達。よって、現時点でERAランクはNLでトップ、MLBで2位です。
ちなみにMLB NO.1はエンゼルスのホセ・ソリアーノで0.24。
規定投球回数がこのようなルールなので明日以降、大谷選手はランクから一旦は名前が消えます。そして次の登板でまた規定投球回数に到達すれば登場ということになります。今のところ、中7日、あるいは6日のペースですので、移動日があればまたランクに出てきますね。
ドジャース、タイラー・マーリーを打てず
さて、ドジャース打線ですが、この日はジャイアンツ先発のタイラー・マーリーを打てず。それだけタイラー・マーリーが良かったのですが、低めに伸びのある4シームを投げ込み、とにかく丁寧な投球だったと思います。
タイラー・マーリーは7.0イニング、91球を投げて被安打3、スコアレス、BB 2、SO 5。良い投球でしたね。
ドライヤーが打たれる
こうなるとブルペンの勝負となるのですが、7回裏、2番手でドジャースのマウンドに上がったのが左腕のジャック・ドライヤー。とにかくボールが甘かったですね。代わりばなにリーとラモスに連続安打を許し、ドリュー・ギルバートは送りバントで1アウト2、3塁のピンチに。ここで捕手のパトリック・ベイリーとの対戦となったわけですが、インコースへの甘い4シームを左中間スタンドに放り込まれてこれが3ランHRとなり、決勝点となりました。
ジャイアンツは右左交互に打順を組んでいたので、左腕に頼るという状況でもなかったので、ちょっと残念な結果となりました。下位打線ということや他のブルペンの投球間隔という事情もあったのでしょう。
一方、ジャイアンツは8回表にケイレブ・キリアンが1安打を打たれたもののBBもなしで、スコアレス投球。9回表は強烈なインステップでおなじみのライアン・ウォーカーがBB 1に抑えてゲームセット。
ジャイアンツが3–0のスコアで勝利。ジャイアンツはドジャースに連勝です。

大谷の連続出塁は53試合でストップ
そして2025年8月24日から続いていた大谷選手の連続試合出塁ですが、この日は1Bゴロ2つ、見逃し三振、LFポップフライで無安打で出塁無し。前日に記録した53試合でストップということになりました。
これは2000年にショーン・グリーンが記録した53試合連続出塁と並ぶことに。
なお、フランチャイズ・レコードは1954年に記録したデューク・スナイダーの58試合連続でした。
なお、見逃し三振の際はボール気味でしたので、ABSチャレンジをすることも出来ましたが、おそらく大谷選手は明らかな逆判定以外は他の選手のために権利を残すことにしているのだと思います。
ドジャース、今はやや落ちのリズムか
現時点でドジャースは16勝8敗で、MLB最高勝率のブレーブスに0.5ゲーム差で迫っており、得失点差も+52で2位につけています。
ただ、大谷選手自身もスロースタートとなっており、24試合を終えて打率.258、OPS.854です。またカイル・タッカーも打率.233、OPS.676とまだ本調子ではない状態。状態の良かったムーキー・ベッツが怪我で離脱していますから、痛いところですね。
Gm3がどうなるのか?楽しみですね。
それにしてもラファエル・デバースは生き生きしていますね。今日も大谷選手から2安打でした。デバースも調子が上がってきているようですから、いいことです。
お読みいただき、ありがとうございました。
