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【MLB 2021】有原投手が早くも初勝利!相棒、ジョナ・ハイムのクレバーな戦略とは?

3戦目で早くもメジャー初勝利

 ここのところ、バタバタと忙しくて記事としては遅れてしまったのですが、しっかりと見させていただきました!有原航平投手のメジャー初勝利を。

 現地2021年4月14日、トロピカーナ・フィールドで行われたレンジャーズ@レイズ戦で、今季からMLB挑戦の有原航平投手が登板。レイズ打線から凡打の山を築き、メジャー先発3戦目で早くも初勝利を上げました!

 おめでとうございます!

 この初勝利の影にはとてもクレバーな戦略が見事に現れていました。

過去2戦の登板

1戦目のロイヤルズ戦

 現地2021年4月3日、レンジャーズの開幕2戦目となったロイヤルズ戦で先発指名された有原投手。序盤4イニングを被安打2に抑える素晴らしいスタートを切りました。

 しかし、2巡目となった5イニング目にマイケル・A・テイラーにHRを許した後は、4連続で長短打を浴び、4得点を奪っていた味方打線のアドバンテージを1点差にまで縮められたところで降板。勝利投手の権利もありましたが、2番手のジョシュ・スボーツが乱調で6回に一気に逆転され、結果7-11でロイヤルズに敗れ、勝利投手にはなれませんでした。この日の有原投手は、5回を被安打6、失点3という内容。

 初登板でさすがに疲れた面もあったと思います。

2戦目のパドレス戦

 そして2戦目は4月9日、地元グローブ・ライフ・フィールドでのパドレス戦。この日は初回こそ3人で斬って取ったものの、2イニング目からコツコツと安打を許し、4イニングを投げて被安打5、失点3、自責点2、奪三振1という成績。

 序盤のパドレスの加点が、相手投手のジョー・マスグローブを支援し、今季初のノーヒットノーランというゲームに。

92mphでは厳しいか?

 とにかく打ち取ることを最優先にしている投球で、非常に慎重ではあったものの、失礼を承知で言うと、やはりメジャーでは92mph(148kmh)のファストボールでは厳しいのではないか?対戦が増えて相手打線が慣れればなれるほど、このままではローテーションを外されるかもしれないな、などと思っていました。

3戦目のレイズ戦で戦略変更

 メジャーには、カブスのカイル・ヘンドリクスなど、遅いファストボールであっても相手を翻弄する右腕がかなりいます。カイル・ヘンドリクスに至っては有原投手のファストボールに到底及ばないほどの80mph後半が大半です。

 では有原投手は、ゲームプランのうまいレイズ打線を相手にどう挑むのか、見てみると過去2戦の投球とは明らかに違う面がありました。

早いカウントでファストボール、ただし

 今回の有原投手の配球を見てみると、戦略が見えてきました。

 それはとにかくファストボールを早いカウントで見せる。ただし、ボールから!

 これが非常にはっきりしていました。

 初回、1番のオースティン・メドウズから3番のランディー・アロウザリナまでいずれも初球の入りはファストボール。ただし、ボールから入っていました。アロウザリナは初球から食らいついてファウルにはしましたが、それはそれで有原投手が有利になることに。

 この日はずっとこれを継続していたようです。

 2イニング目もヤンディー・ディアス、ジョーイ・ウェンドル、筒香選手に対しては、同じでファストボールをボールゾーンに。ファストボールなので、4シームとシンカーのどちらかで入っていたのですが、徹底的にこれを貫いていました。

変化球をゾーンに

 そしてそろそろ初球のファストボールを狙ってくるかというところで、例えば2回にはマイク・ズニーノにスライダーから入り、ストライクに。変化球から入る初球はゾーンに。

2巡目はファストボールをゾーンに

 2巡目となった3イニング目は、逆に初球にファストボールをゾーンに投じたり、カットボールをボールゾーンに散らばせることで翻弄。

 有原投手にはスプリッターがあるので、最後はむしろ崩しやすいということで初球の入りを非常に工夫していました。

 その戦略をしっかりと実現したのが、捕手のジョナ・ハイム、25才。

ジョナ・ハイムとは

 ジョナ・ハイムは2013年、高卒時にオリオールズから4巡目指名を受けてプロ入り。高卒の捕手の4巡目は相当、評価が高いことを意味します。

 2016年8月に、オリオールズがスティーブ・ピアース(2018年、BOSでWS MVP)を獲得したトレードでレイズに移籍。

 さらに2017年12月にレイズがジョーイ・ウェンドルを獲得したトレードの後日指名の選手としてアスレチックスへ移籍。

 2021年2月、アスレチックスとレンジャーズ間でエルビス・アンドラスとクリス・デービスが動いたトレードでレンジャーズへ移籍。

 メジャー・デビューは2020年8月25日のアスレチックス在籍時です。2020年は13試合に出場し、打率.211。捕手としては12試合にマスクをかぶり、CS%は60%。3度試みられ、2度捕殺。

 このジョナ・ハイムが有原投手の特別に速くないファストボールをうまく活かし、ウィニングショットのスプリッター、スライダーにうまくつなげる素晴らしい仕事をしたと思います。

 次回登板もジョナ・ハイムが相棒としてマスクをかぶることになりそうです。

ヤンディー・ディアスの走塁ミスにも

 これは幸運だっと思うのですが、レンジャーズが1−0で迎えた2回裏、有原投手は先頭のヤンディー・ディアスにシングルを許しました。つづく、ジョーイ・ウェンドルにもライト線に2塁打を許し、しかもこれが非常に良いコースに転がり、RFのジョーイ・ギャロがクッションの処理をもたついてしまいます。

 これで同点に追いつかれたと思われたのですが、なんとヤンディー・ディアスが3塁でストップ。後からVTRを見ると、3塁コーチャーも手を回していたのですが、ヤンディー・ディアスはストップと判断。この後、マニュエル・マーゴットをLFフライに、そして筒香選手とマイク・ズニーノを連続三振にとって流れを作ったという出来事がありました。

コントロールの良い有原投手だからこそ

 慣れないボール、硬いマウンド、知らない打者・・・初めてづくしの状況でありながら、ファストボールをボールゾーンから入るというのは非常に勇気のいることだったと思いますが、これコントロールの良い有原投手だからできたこと。そのように思います。

 次回の登板も楽しみですね。

大谷と対決か?

 次回登板は、日数間隔から行けば現地19日(月)から始まるエンゼルス戦の2戦目か3戦目の可能性が高いです。大谷選手との対戦が見られるかもしれませんね。

 TEXーLAA戦は結構組まれていますので、今シーズンは複数回、対戦が見られるかもしれません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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