ワールドシリーズ開幕!
現地2026年10月23日、いよいよワールドシリーズが開幕しました。
今年はブルワーズとレイズというともにリーグ最高勝率を誇るクラブ同士の覇権争い。しかもこの2クラブはチームカラーがとてもよく似ており、ほとんどすべてのプレーを高いレベルでこなせる、球際の超強いクラブ同士。
試合前、レイズの先発に指名されたニック・マルティネスは「我々レイズは粘り強いチームだし、相手のブルワーズも同じように粘り強い。このシリーズは、まさに激しい消耗戦(ドッグファイト)になるだろうね」と語った通り、素晴らしい展開となりました。
かつての1978年の阪急vsヤクルトの日本シリーズのような対戦だなと思ってみておりました。
ロスター
名誉あるワールドシリーズ・ロスターはご覧の通りになりました。
レイズの26年は投手12名、野手14名。特筆は左腕のギャレット・クレビンジャーが入ったこと。右腕のブロディー・ホプキンスとの入れ替わりです。
一方のブルワーズは投手、野手ともに13名ずつ。ブルワーズは来ましたよ!ブランドン・ウッドラフが登録です。ウッドラフは7月以来、メジャーでは投げていないんですけど、ブルワーズにずっと貢献してきた右腕がなんとかワールドシリーズに合わせて出てきました。チャド・パトリックのスポットにウッドラフが入ります。
ブルワーズは勝ちパターンではアブナー・ウリーベ、アーロン・アシュビー、DL・ホール、トレバー・メギルらを使う傾向があります。ウッドラフの登板があるか!これも注目ですね。
スターティング・ラインナップ
レイズはチャンドラー・シンプソンをまたも中軸の3番に入れました。リードオフと3番が逆というような布陣です。面白いですよね。先発はニック・マルチネスで大エースのドリュー・ラスムッセンはGm2に入れて、何が何でも最初の2戦で1勝は得るぞ!という戦略かと。
ブルワーズは3Bにデービッド・ハミルトンを起用。レッドソックスでは出たり出なかったりで、ブルワーズでもプラトゥーン起用ですが、ワールドシリーズのGm1のスタメンです。大出世して泣けてきます。アレックス・コーラが彼の足を勝っていたのがよくわかりますね。左投手が先発だと、注目のルーキー・ルイス・ララが出てきます。
| # | [先攻]タンパベイ・レイズ | [後攻]ミルウォーキー・ブルワーズ |
|---|---|---|
| 1 | ヤンディー・ディアス(DH) | ジャクソン・チューリオ(LF) |
| 2 | ジョナサン・アランダ(1B) | ジェイク・バウアーズ(1B) |
| 3 | チャンドラー・シンプソン(LF) | クリスチャン・イエリッチ(DH) |
| 4 | ジュニオール・カミネロ(3B) | ウィリアム・コントレラス(C) |
| 5 | リアム・ヒックス(C) | ブライス・トゥラン(2B) |
| 6 | ジョニー・デルーカ(CF) | ギャレット・ミッチェル(CF) |
| 7 | ビクター・メサJr.(RF) | クーパー・プラット(SS) |
| 8 | ベン・ウィリアムソン(2B) | サル・フレリック(RF) |
| 9 | テイラー・ウォールズ(SS) | デビッド・ハミルトン(3B) |
| 投手 | ニック・マルティネス(RHP) | ジェイコブ・ミズロウスキー(RHP) |
ミズ、いきなり、ワールドシリーズでの最速記録を更新!
ブルワーズ先発はNLサイ・ヤング賞最有力のジェイコブ・ミズロウスキー。ポストシーズンに入ってからの2度の登板では、それまでのような圧倒的な投球が見られず、このGm1ではそれが一つの懸念材料となっていましたが、NLCS制覇から1週間。このオフの間を利用し、フォーム上の課題を修正したようです。
その記念すべき第1球、ミズロウスキーはヤンディー・ディアスに対し、103.5mphの4シームを投じ、即座にワールドシリーズでの最速記録を塗り替えました。平気な顔をしてすごいボールを投げるのですから、まさに怪物。
ミズは立ち上がりに連打を許したものの、ジュニオール・カミネロをダブルプレーに斬って取り、ピンチを脱出。レイズの打者も小さなスイングで対応してきていましたね。
ブルワーズ、電光石火の2得点
試合が動いたのは1回裏。ブルワーズはキーマンであるジャクソン・チューリオがニック・マルチネスの初球を叩き、RFへシングルヒットを放って出塁。ジェイク・バウアーズはRFフライに倒れて進塁させることは出来なかったものの、つづく3番のクリスチャン・イェリッチが2球で2ストライクと追い込まれながらも、その後の2球をファウルで対応。5球目、カット・ボールがゾーンに来たところを右中間に跳ね返し、これをレイズのCFのジョニー・デルーカが追いつきながらもグラブに収めることが出来ずに打球はフェンスに到達。1塁ランナーのチューリオが生還し、イェリッチも3塁に進塁しました(TB 0,MIL 1)。さすがのイェリッチでしたね。
この後、ウィリアム・コントレラスがLFへタイムリーを放ってイェリッチを迎え入れ、ブルワーズが初回に2点を上げ、1週間空いたブランクの懸念を払拭しました。
ミズは5イニングで1失点
2回、3回を三者凡退に抑えたジェイコブ・ミズロウスキーは、4回表、先頭のジョナサン・アランダに四球を出し、ランナーを背負う投球に。チャンドラー・シンプソンから空振り三振を奪い、1アウトを取ったミズロウスキーでしたが、つづくジュニオール・カミネロにはボール先行となり、3球目、101.5mphの4シームが甘くなったところを痛打され、打球はCFのギャレット・ミッチェルの正面に。この見にくい打球にミッチェルは頭を越されてしまい、これがタイムリー・ダブルとなって、1アウト2、3塁のピンチを迎えます。
つづくバッターのリアム・ヒックスには1塁ゴロを打たれ、3塁ランナーのジョナサン・アランダが生還。レイズに1点を返されます(TB 1,MIL 2)。ヒットでなくとも、きっちり1点を稼ぐゴロを放つところがさすがのレイズでした。
この後、ミズロウスキーは5回表にもピンチを招くも、ウィリアム・コントレラスの盗塁阻止でピンチを免れました。
ミズロウスキーは5.0 IPで78球、被安打4、失点1、ER 1、BB 1、SO3。この日も圧倒する投球ではありませんでしたが、相手が強打のレイズですから、上々の投球となりました。
チューリオ、追加点となるタイムリー
初回以降、得点の遠ざかっていたブルワーズは7回裏、前イニングから登板し、制球に苦しんでいたベテラン左腕のスティーブン・マッツから四球でチャンスをもらいます。1アウト後にデービッド・ハミルトンの進塁打で2アウトながらスコアリング・ポジションにランナーを進めたブルワーズ。ここでジャクソン・チューリオを打席に迎えます。
レイズはたまらず、ビハインドながら勝ちパターンのサイドスロー、ケビン・ケリーをマウンドに。その初球、アウトコースへの90.5mphのシンカーをチューリオは1塁線に弾き返し、打球は外野へ。これで2塁ランナーのクーパー・プラットが生還してブルワーズは待望の追加点をゲット(TB 1,MIL 3)。
この後、ジェイク・バウアーズの打球はLF線上に落ち、ブルワーズは2アウト1、3塁とさらなるチャンスを拡げます。ファウル・ライン上に落ちた場合はたとえ、ボールが全てラインより内に入っていなくともフェアになりますので、レイズのチャレンジは失敗しました。
ただ、この後、イェリッチが倒れて追加点は1点のみ。
アシュビーがパーフェクト・リレー
ブルワーズはジェイコブ・ミズロウスキーの降板後、アブナー・ウリーべが7回1アウトまで投げ、スコアレス。3番手はアーロン・アシュビーが登場。ここも見事な投球で8回まで1.2イニングをパーフェクトに抑え、ブルワーズの勝率はグンと上がりました。
8回裏、ブルワーズはケビン・ケリーとギャレット・クレビンジャーから2アウト1、3塁のチャンスを迎え、デービッド・ハミルトンの打席で代打にゲイリー・サンチェスを起用。追加点のチャンスでしたが、レイズもコール・サルサーにスイッチし、ここは抑えました。
ゲームは3-1でブルワーズがリードして9回表に。
一筋縄では行かなかった9回表
最終回、ブルワーズはクローザーのトレバー・メギルをマウンドへ。レイズは1-2-3のターンで要注意のイニング。メギルはまず先頭のヤンディー・ディアスを3Bゴロに仕留めて1アウト。3Bはジョーイ・オルティズに交代しています。
先頭を斬ったメギルでしたが、つづくジョナサン・アランダとチャンドラー・シンプソンに連打を浴び、同点のランナーを出してしまいます。レイズは2塁ランナーにホルヘ・マテオを起用。これでランナー2人が韋駄天ということになりました。
ジュニオール・カミネロを迎え、一発出れば逆転という場面でレイズはダブルスチールを敢行。これで1ヒットで同点というシチュエーションを作ります。
こうなればブルワーズ・バッテリーは一発を警戒しますので、甘くならないように投じた結果、カミネロに四球。1アウト満塁です。
チャレンジ成功で試合終了が取り消し
大ピンチを迎えたトレバー・メギルでしたが、つづくバッターのリアム・ヒックスが初球にゴロを打ってしまい、4-6-3のダブルプレーが完成。これでゲームセット・・・と一旦はなり、会場は花火も打ち上げて勝利を祝いましたが、レイズがここでチャレンジを申請。
判定の結果、1塁はアウトだったものの、2塁カバーに入ったクーパー・プラットの離塁がやや早く、足がベースに接地していないとみなされ、レイズのチャレンジが成功。3塁ランナーのホルヘ・マテオが還ってましたので、点差は3-2と1点差となり、2アウト2、3塁でゲーム再開。
一旦は勝利気分を味わったブルワーズ。トレバー・メギルも試合終了と思った後の再開でしたから、非常にまずい状況。しかも1ヒットで逆転です。
しかし、ここは数々の修羅場を超えてきたトレバー・メギル。この後、ジョニー・デルーカを三振に打ち取って、今度こそ正真正銘の試合終了となり、ブルワーズが3-2で逃げ切り、初戦を取りました。

MILはファンに応える
1982年以来のワールドシリーズとなったブルワーズは、ファンのテンションも高く、中には駐車場が開く6時間前(ワールドシリーズのファーストピッチの10時間)から並ぶ人が出たほど。
試合終了後、クリスチャン・イエリッチは、球場外で待ち続けたファンたちについて「彼らはかなりの時間を費やしてくれた。長い間待ちわびていたんだろう。街中が熱気に包まれ、みんながこれほどまでに盛り上がっているのを見るのは、本当に最高だよ」と語りました。

2025年、ミルウォーキーは洪水被害にあったことがありました。この時も地元ファンは大変だったにもかかわらず、当時、連勝中だったブルワーズを応援で後押ししたことがありました。
地元とクラブがまさに一体となったブルワーズ。ワールドシリーズ初制覇に向け、まずは1勝を上げました。
Gm2は最大の難関、ドリュー・ラスムッセンの登板です。高めの使い方が抜群にうまいので、なんとか対応したいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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