いよいよディビジョン・シリーズが開幕
現地2019年10月3日、2019年のディビジョン(地区)シリーズが始まりました!
地区シリーズは前半戦は最低でも1日2試合、最大で1日4試合が行われます。どのゲームも視聴者が重ならないように時間をずらしてのプレー・ボールとなります。
現地2019年10月3日、カージナルス@ブレーブスのナ・リーグの勝率3位と2位のカードが開幕。ブレーブスの地元サントラストパークはレギュラー・シーズンではほとんど利用されない夕方5時からのプレーボールとなりました。
お客さんの数は42,631名。平日夕方にも関わらず、よく入りました。そしてセレモニアル・ファースト・ピッチはチッパー・ジョーンズが務めました。
(Data)5戦シリーズの初戦の重要性
なお、DSは5ゲームシリーズですが、データではGame1の勝者がネクストに勝ち越す確率は70%以上。
5ゲームシリーズ自体の確率は132回中95回がネクストラウンドへ (72%)。現在の2-2-1のフォーマットになってからは40回中、28回がネクストラウンドへ(70%)進んでいるというデータがあります。
よって、確率だけの話ですが、短い5ゲームシリーズではいかに初戦を取るかが大事になってきます。
SOURCE(MLB.com) ‘We got what you need’: Clutch Cards claim G1
(サマリー)STLが終盤2回で6得点!
ゲームサマリーですが、カージナルスは6回裏に四球などでつくった満塁のピンチに、フィルダース・チョイスで2点を献上したものの、終盤2イニングに6得点を上げる攻撃を見せて逆転。この点差が効き、9回裏のブレーブスの猛追を1点差で交わし、7-6でGame1をものにしました。
スターター
スターターはご覧のメンバー。
カージナルスは2番にルーキーで終盤戦に大活躍したトミー・エドマンを2番で起用。長距離砲の2番ではなく、器用なエドマンの2番起用は従来からあるオーソドックスなスモールベースボールをやるぞ!という宣言でもあります。
ブレーブスはRFにマット・ジョイスを起用。本来ならCFにエンダー・インシアーテを、RFにロナルド・アクーニャ・Jr.を起用したいところでしょうが、エンダー・インシアーテは春先から腰部、右足ハムストリングス痛など故障続きで今ポストシーズンは出ません。
Cardinals | Braves |
1. ファウラー-RF-(S) 2. エドマン-3B-(S) 3. ゴールドシュミット-1B-(R) 4. M・オズーナ-LF-(R) 5. モリーナ-C-(R) 6. デヨング-SS-(R) 7. Ko. ウォン-2B-(L) 8. ベーダー-CF-(R) 9. マイコラス-P-(R) | 1.アクーニャ-CF-(R) 2. アルビーズ-2B-(S) 3. フリーマン-1B-(L) 4. ドナルドソン-3B-(R) 5. マーケイキス-LF-(L) 6.M・ジョイス-RF-(L) 7. マッキャン-C- (L) 8.スワンソン-SS-(R) 9. カイケル-P-(L) |
カイケル、マイコラスがナイスゲームメイク
このゲーム、両先発が難しい初戦の立ち上がりをうまく制御しあっていました。
ダラス・カイケルは5回途中、被安打5、失点1、与四球3。マイルズ・マイコラスは5回を投げ、被安打3、失点1、与四球2、奪三振2。
先制点はブレーブス
結果的にゲームメイクしたマイコラスですが、立ち上がりは不安感満載でした。
先頭のアクーニャには四球。しかし、単独かサインか、アクーニャはモリーナに挑戦するかのように二塁盗塁を敢行するもこれをモリーナに阻まれ、アウト。
しかし、マイコラスはつづくアルビーズにも四球を与え、さらにフリーマンにはシングルを打たれ1アウト1・3塁のピンチに。
次打者のドナルドソンの時も、彼の好きな高めへの投球が目立ち、いやな予感しかしませんでしたが、ドナルドソンの打球はダブルプレーコースに。これをコルテン・ウォンが捕球のリズムを合わせることが出来ず、オールセーフに。ブレーブスが1点を先制しました。
しかし、マイコラスはこのピンチをよく1点でしのいだと思います。
ベーダーの見事なホームトリップ
カージルスは5回表に見事なスモールベースボールを披露。
ベイダーがシングルで出塁。マイコラスが送りバントを決め、左投手の特性をついてベーダーが三塁へ盗塁。そして打者のファウラーが技ありのゴロヒッティングを決めてベイダーがホームインで1−1の同点。これは見事でした。
6回裏、カージナルス、惜しくもDP成立ならず
カージナルスがミスをしてしまった6回裏ですが、2アウト満塁の状況となったところでピッチャーをタイラー・ウェブからジオバニー・ガジェゴスに交代。
ガジェゴスは代打セルベリを三振しに仕留め、2アウト。
そしてダンスビー・スワンソンで野手は打球近くでアウトを1つ取ればいいという状況で起こったのがこのプレーでした。
もし決まったいたら、アクロバティックでとてもかっこよかったのですが。
3BエドマンがはじいたところをSSのデヨングがカバー。ギリギリのプレーで二塁に送球するもワンバウンドとなり、コルテン・ウォンもはじいてしまったというプレーでした。
6回裏を終了し、ブレーブスが3−1とリード。
8回、クリス・マーティンが緊急降板
ブレーブスが終盤2回に大量失点してしまった原因はこれでしょうか。
この回からマウンドに上ったクリス・マーティンが投球練習中に何やらトラブルが発生。どうやら腹斜筋を痛めたようです。クリス・マーティンは投球なしで降板。
急遽マウンドに上ったルーク・ジャクソンが8回表を被安打3、失点2。
さらに8回途中からマウンドに上がったマーク・マランソンが9回表に4失点。
あきらかにマーティンのトラブルがブレーブスのオフバランスを呼び込んでしまいました。
ブレーブスが最終回に猛追
7-3とカージナルスがリードして迎えた9回裏。ブレーブスは前のイニングから登板していたカージナルスのクローザー、カルロス・マルチネスを攻めました。
四球で出たビリー・ハミルトンを1塁に起き、ロナルド・アクーニャ・Jr.がHRを放ち、7-5と2点差に。
さらに、フレディー・フリーマンにもソロHRが飛び出し、7-6と1点差まで迫りましたが、反撃もここまで。
初戦はカージナルスが7−6で勝利しました。
アクーニャ、またしてもレイジー・ランで怒られる
アクーニャの問題のプレーはこちら。HR確信でゆっくり走っていたゆえにシングルになった走塁と、ライナーで飛び出しダブルプレーとなった走塁。
ブレーブス、M・フリードをスペシャル起用
もはやエースとしての扱いででGame1の先発でいいのではないか?と思っていたシーズン17勝のマックス・フリードがブレーブスの予告先発のリストにありません。
Game1がカイケル、Game2がフォルティー、Game3がソロカ。
調べて見ますと、ブレーブス・ベンチはマックス・フリードをGame4で起用する予定ではあるものの、Game1-3の間でマックス・フリードをブルペンで起用するプランがあることがわかりました。
これはショートシリーズであることを十分に意識した対策ですね。もっとも信頼できる投手を大事なところで使おうという発想でそれを実行に移しました。
こういう対策のできるクラブは強いです。
ブレーブス、初戦を取られましたが、まだまだフリードを使い切っていないので注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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