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【MLB2026】ブルワーズがランス・マッカラーズ・Jr.をトレードで獲得!アストロズはプリンス・フィールダーの息子をゲット

マッカラーズとゴードンがブルワーズへ

 現地2026年7月15日、アストロズとブルワーズ間でトレードが成立。アストロズの右腕、ランス・マッカラーズ・Jr.(Lance McCullers Jr.)がブルワーズに移籍することとなりました。こちらはもう両クラブともにオフィシャルとして発表しております。

 この日はオールスター・ゲームの翌日。早速、後半戦に向け大きなディールが決まりました。今季のトレード・デッドラインは2026年8月3日。残り半月となり、動きが加速して行きそうです。

トレード概要

 このトレードで動くのは計3名。概要を見て行きましょう。

ブルワーズGet

  • ランス・マッカラーズ・Jr.(Lance McCullers Jr./ 32) RHP
  • コルトン・ゴードン(Colton Gordon/27) LHP
  • キャッシュ $4.227M

アストロズGet

  • ジェイディン・フィールダー(Jadyn Fielder/21)DH, 2B | B/T: L/R

L・マッカラーズ・Jr.の契約

 ランス・マッカラーズ・Jr.の現在の契約は2021年3月24日にサインした以下の内容。

  • 5 年/$85M (2022-26)
    • サイニング・ボーナス: $3.5M
    • 2022:$15.25M | 2023:$15.25M | 2024:$17M | 2025:$17M | 2026 :$17M
    • 限定的ノー・トレード条項あり

 今季が5年契約のファイナル・イヤーでした。オールスターも終わり、2026年のサラリーの残額はざっと$6.7Mと言われており、今回のディールでこのうち$4.227Mをアストロズが負担し、残り$2.5Mをブルワーズが負担する取り決めになっているとのこと。

 ブルワーズは、ランス・マッカラーズ・Jr.のロスターの空きを作るため、左上部僧帽筋の肉離れで離脱している左腕のロブ・ザストリズニー(Rob Zastryzny)を15 Days ILから60 Days ILに移管しました。

 ロブ・ザストリズニーはすでに7月10日付けでトリプルAでのリハビリ登板をスタートさせていて、復帰は7月終わりという見込みが立っていたのですが、この60 Days ILの移管によって復帰はもう少し先になりそうです。

驚きのディール

 これはかなり不意を突かれたディールとなりました。というのもランス・マッカラーズ・Jr.は肩の炎症により5月19日に15 Days ILに入っていて(ILの日付は5/16に遡りました)、メジャーでの登板は5月13日のマリナーズ戦が最後でそれ以来登板していなかったからです。

 ILに入るまでの成績も振るわず、2026年は8先発で、39.1 IPで2勝3敗、ERA 6.86。ついでに言うと2025年も16試合中、13試合の先発で55.1 IPで2勝5敗、ERA 6.51と悪く、さらに言うと2023、2024年の2年間はメジャーでの登板はありませんでした。

【MLB2023】アストロズのランス・マッカラーズ・Jr.が右肘屈筋腱の手術でシーズン・エンディングへ
現地2023年6月14日、アストロズのランス・マッカラーズ・Jr.が右肘屈筋腱の手術でシーズン・エンディングとなりました。その詳細です。

ランス・マッカラーズ・Jr.の怪我の履歴

 怪我の多いランス・マッカラーズ・Jr.ですが、怪我の履歴はこんな感じです。

  • 2018–2019年(肘):8月に右肘を負傷し、1ヶ月以上を欠場した後、2018年11月にトミー・ジョン手術を受け、2019年シーズンを全休した。
  • 2021年(前腕/屈筋腱): 2021年のALDSで右屈筋腱の肉離れを負い、2022年8月まで戦線離脱を余儀なくされる。
  • 2023–2024年(屈筋腱)屈筋腱修復手術と骨棘(こっきょく)の除去からの回復に時間を要し、さらにリハビリの長期化も重なり、両シーズンとも全休。
  • 2025年(複数): 復帰を果たしたものの、シーズン中に3回にわたり15 Days IL入り。
  • 2026年(肩):5月19日、右回旋筋腱板/肩の炎症によりIL入り

 2018年11月のトミー・ジョン手術移行、苦戦しています。手術後に屈筋腱を傷めたのも深刻で、術後の経過がよくなかったとしか思えません。

 ですので、2025年、2026年と登板した試合でERA 6点台を叩き出した背景は怪我との付き合いの中での苦戦ゆえということが言えそうです。

背景

アストロズ側:トレードDLに向けた資金捻出

 このような状態でしたので、アストロズとしてはランス・マッカラーズ・Jr.との5 年/$85M (2022-26)の延長契約は完全な失敗に終わりました。

 前半戦終了時点のアストロズの順位はALウエストの3位。ただ、下記をご覧になっておわかりのように限りなく地区優勝を狙えるポジションです。つまり、このトレード・デッドラインでアストロズは売りどころか、買いに回る見込みです。

AL West WLGB
1レンジャーズ4947
2マリナーズ48491.5
3アストロズ47513.0
ALウエスト TOP3順位(現地2026年7月15日)

 実際、2025年にALサイ・ヤング賞投票で3位に入ったハンター・ブラウンがすでに故障から復帰済み。ハンター・ブラウンは今季は開幕して2登板で右肩の捻挫を患い、IL入りとなっていましたが、6月16日にメジャーへ復帰。復帰後は5スタートでERA 4.74と特別良い数字ではありませんが、それでもゲームは作っており、頼もしいエースが還ってきたことでポストシーズンも狙いに行きます。

 同時にフロントはサラリーを抑えることもオフからずっとしてきており、上述のように投資に見合わなさすぎたマッカラーズ・Jr.を放出し、$2.5Mほどですが資金も浮かせました。

 この資金もこのトレード・デッドラインで有効に使おうという腹づもりのように思えます。

背景:ブルワーズ側はけが人多数

 ドジャースに次ぐ勝率を誇るブルワーズはここに来て怪我人が増えてきました。

  • RHP ブランドン・ウッドラフ:右肩の炎症(復帰見込みは9月)
  • LHP カイル・ハリソン:前腕部の張りで早ければ8月だが、長期化のおそれも
  • LHP DL・ホール:左大胸筋の肉離れ(7月中に復帰の可能性)

 痛いのはブルワーズの先発左腕をリードしていたカイル・ハリソンの離脱。彼の前腕部の張りは軽症であれば良いのですが、長期化の可能性もあるので慌てて復帰させるワケにいきません。

 上記のほかにクイン・プリースターは胸郭出口症候群でシーズンアウトが決定。LHPのアンヘル・ゼルパは5月にトミー・ジョン手術を行いシーズン・エンドで来季の大半も欠場見込みです。

ミズロウスキーも疲れが出ているか? 

 そして105.5mphを記録してセンセーショナルな活躍をしているジェイコブ・ミズロウスキーもここ3試合で5本のHRを被弾。4試合連続で失点も記録しており、やや疲れが見えてきている数字となっています。

 オールスターでは投げなかったので、この間にどれだけ回復するのかも注目ポイントでそれこそミズロウスキーが離脱するようなことがあれば、一大事ですので少し間隔を空けて行く可能性もあります。

 ゆえにブルワーズは事情としては先発ローテーションが欠けている状態でしたので、今回はあくまで補強という目的です。

ランス・マッカラーズ・Jr.は大丈夫か?

【2021ALDS_G1】アストロズ、ランス・マッカラーズ・Jrの好投でまず1勝!
現地2021年10月7日、2021ALDS_G1のホワイトソックス@アストロズ戦は、アストロズ先発のランス・マッカラーズ・Jrの好投でアストロズがまず1勝!

 ここ3年はいい結果が出ていないランス・マッカラーズ・Jr.を獲得してブルワーズは大丈夫か?というところですが、朗報としてはマッカラーズ・Jr.は6月25日からマイナーでリハビリ登板をスタート。ここまでに3試合で堅実な投球を見せている点です。

 スカウトが厳しいブルワーズですから、シビアに情報を集めている言え、マッカラーズのマイナーでの登板もチェックしてこれならという根拠をもっているのかもしれませんね。

MIL: コルトン・ゴードン

 ブルワーズが獲得した2人目のコルトン・ゴードンは27歳の左腕で今季は4試合で1先発、ERA 11.57。移籍してすぐにトリプルAにアサインされました。

 メジャーでの通算の投球回数は95.1 IP。

 ゴードンはメジャーでの実績は薄いですが、トリプルAでは非常に優れた成績を残しており、ブルワーズのコーチ陣がまた魔改造してくるのか、面白いポイントでもあります。

HOU:ジェイディン・フィールダー

 アストロズが獲得したジェイデン・フィールダーは右投げ左打ちのLF兼2B。彼はタイガーにいたプリンス・フィールダーの息子さんです!阪神にいたセシル・フィールダーの孫!

 2024年7月にアン・ドラフトでアマチュアFAとしてブルワーズとサイン。2026年はまだシングルAで、お父さんのような長打力を発揮するでしょうか?今季はシングルAでHR 3本。

 彼がどうなるかも楽しみですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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