アストロズ、強い!
現地2021年10月7日、いよいよディビジョン・シリーズが開幕。ローカルタイムで午後3時9分、ア・リーグ勝率2位のアストロズと3位のホワイトソックスの対戦が始まりました。
アストロズは下馬評通りの強さを発揮。計算どおりにGame1を制したというような結果となりました。ちなみに下馬評と言っても、FOXの解説陣の予想だけのことなのですが、この中で自身の出身クラブが出場していないA・ロッドがアストロズを本命にあげております。
Who will win the 2021 World Series?@AROD, @davidortiz, @TheBigHurt_35, & @DTrainMLB give their predictions ⬇️ pic.twitter.com/4OXefLX2Xa
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) October 7, 2021
ALDSロスター
アストロズのロスターはご覧の通り。シーズン終盤に首を傷め、IL入りしてザック・グレインキが復帰。
Our ALDS roster is set.#ForTheH pic.twitter.com/vhxMFRU8uk
— Houston Astros (@astros) October 7, 2021
一方のホワイトソックスはご覧のロスター。ここは順当なロスターで、OFにビリー・ハミルトンが入りました。
Whole squad ready. #ChangeTheGame pic.twitter.com/g0h6R6dLTF
— Chicago White Sox (@whitesox) October 7, 2021
マッカラーズ VS ランス・リン
先発はアストロズがシーズン13勝5敗のランス・マッカラーズ・Jr.(Lance McCullers Jr.)。一方のホワイトソックスはルーカス・ジオリトではなく、ランス・リンを起用。ホワイトソックスのローテーションのシーズン成績は、ディラン・シーズン、カルロス・ロドンがともに13勝。ランス・リンとルーカス・ジオリトが11勝、ダラス・カイケルが9勝。5人のうち4人が二桁勝利で、正直誰が投げてもという成績ですが、経験豊富なオールドスクールのトニー・ラルーサが指名したのは、重鎮のランス・リンでした。
初回はともに、三者凡退で斬って取る、上々の立ち上がりでした。
CWS、マッカラーズ・Jr.に封じられる
ゲームの流れですが、下記のような展開となりました。
- 2回裏【HOUSTON】
先頭のヨルダン・アルバレスがフルカウントから四球で出塁。1アウト後、カルロス・コレアのRF前シングルで1、2塁のチャンス。2アウトとなった後、ルーキーのジェイク・メイヤーズがRFへライン・ドライブのタイムリーを放ち、先制。(1-0)
- 3回裏【HOUSTON】
先頭のホセ・アルトゥーベが四球で出塁。マイケル・ブラントリーが送りバント。次打者のアレックス・ブレグマンの時にワイルドピッチでアルトゥーベは3塁へ進塁。ブレグマンの3Bゴロの間に、アルトゥーベが見事なスライディングでホームイン(2-0)。
次打者のヨルダン・アルバレスがタイムリー・ダブル(3-0)。
- 4回裏【HOUSTON】
1アウトからジェイク・メイヤーズがCF前シングルで出塁。2アウト後、ホセ・アルトゥーベの二塁打で2アウト、2、3塁のチャンスに。ここでマイケル・ブラントリーがCF前にタイムリーを放ち、2点を追加(5-0)。
- 5回表【CHICAGO】
先頭のルイス・ロバートが3Bのブレグマンのスローイング・エラーで出塁するも、得点につながらず。
- 5回裏【HOUSTON】
先頭のヨルダン・アルバレスがCFへソロHR(6-0)。
- 7回表【CHICAGO】
先頭のホセ・アブレイユがシングルで出塁。しかし、直後のヤズマニ・グランダールがダブルプレーに倒れ、このイニングも得点ならず
ランス・マッカラーズ・Jrは2アウト後、シングル2本を続けて打たれたところで降板。
- 8回表【CHICAGO】
ケンダール・グレイブマンから2アウト後、ようやく打線がつながり、ホセ・アブレイユのタイムリーで1点を返す(1-6)。
- 9回表【CHICAGO】
マウンドにはライアン・プレスリー。先頭打者が出塁するも、打線がつながらず無得点。
6−1のスコアでアストロズがGame1に完勝。
とにかく、強力なホワイトソックス打撃陣がアストロズ先発のランス・マッカラーズ・Jr.に完全に封じられました。ナックル・カーブ、シンカー、スライダー、4シームととにかく多彩で、的を絞らせず、尚且つバツグンのコントロール。
失投も期待出来ずというスキのない素晴らしい出来でした。
ルーキー、ジェイク・メイヤーズとは
アストロズはアルトゥーベの出来に影響されるクラブですが、この日はアルトゥーベはもちろん活躍。それに加えて、25才のOFのルーキー、ジェイク・メイヤーズ(Jake Meyers)が4-2、1RBIといい結果を出しました。
プロフィール
CFのジョージ・スプリンガーが2021年からはトロントに移籍し、空いてしまったアストロズ。今季はマイルズ・ストロー(Myles Straw)が96試合を守ったのですが、その次に多かったのが、ジェイク・メイヤーズ。
ジェイク・メイヤーズは1996年6月18日生まれの25才。ドラフトは2017年のアストロズの13巡目。高校時代は、ネブラスカ州では有名な二刀流だったメイヤーズは大学でも二刀流で活躍。ドラフトイヤーの2017年は、ネブラスカの大学で投手として8勝、打者として二塁打7本、HR1本を放ちました。
マイナーでは2018年に投手経験はあるものの、それ以降は打撃に専念。2019年にはダブルAまで昇格。2020年はマイナーキャンセルのため、成績なし。
2021年8月1日にメジャーデビュー。49試合で、打率.260、OBP .323、SLG .438、HR 6、RBI 28をマーク。コーチ陣の信頼を勝ち取っています。
左投げ右打ち
興味深いところは、メイヤーズは左投げ右打ち。実は投手でこのケースが案外多いですが、打者では割と珍しいです。
PSに勝つために呼ばれたラルーサ
ホワイトソックスは昨季、WCシリーズで簡単に敗退し、そこに呼ばれたのがトニー・ラルーサ。培った経験で、若いタレントたちをPS勝利に導けるのか、ここを見るのも面白いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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