大谷の今季13度目の登板は3刀流!
第2子が生まれ(男の子と正式に判明)、本当はパタニティー・リストに入って2-3日は真美子さんとお子さん2人のケアをして上げたいところでしょうが、チームのためにミネソタへ遠征中の大谷選手は、現地2026年6月24日、ターゲット・フィールドでツインズを相手に今季13度目の登板。
前回の6月10日のレイズ戦では投手ONLYで出場した後、DHの代打で登場するサプライズがありました。今回は1番P&DHの二刀流で出場。そして試合中、この日の相棒のダルトン・ラッシングを教育する場面もあり、まさに三刀流の活躍を見せました。
- 3/31 : 2Way
- 4/8: 2 Way (中7日)
- 4/15: 投手ONLY (中6日)
- 4/22: 2 Way (中6日)
- 4/28: 投手ONLY (中5日)
- 5/5 : 投手ONLY (中6日)
- 5/13: 投手ONLY (中7日)
- 5/20: 2 Way (中6日)
- 5/27: 2 Way (中6日)
- 6/3: 2 Way (中6日)
- 6/10 2 Way (中6日)
- 6/17 投手ONLY(中6日)→後にPHで出場
- 6/24 2 Way (中6日) ←ラッシングを教育
登板前の状況
マウンドの大谷選手が圧倒的な投球を見せることはもはや「当たり前」として期待されている状況です。
しかし、このゲーム前まで右手中指のブリスター・イシューや左膝の炎症も依然抱えており、18日は移動日で休みで、19日は休み、真美子さんの第二子出産立ち会いでお休み。

2日ほど体を休める状況を経て打者として復帰。オリオールズとの2試合をこなし、ミネソタへ遠征し、打者として2試合をこなした後の先発登板でした。
序盤はラッシングと合わず
この日の投球ですが、立ち上がりからベロシティー、変化球、そしてコマンドともに非常によかったのですが、大谷選手にとって最も苦しく、混乱に見舞われたのが2回裏でした。
その原因となったのが相棒となったダルトン・ラッシングとのコンビネーション。
すでに大谷選手はラッシングとは3回コンビを組んでおり、初めてではなかったのですが、合っていなかったです。
ゾーンの枠を捉えた投球に大谷選手はABSチャレンジを要求したいのにラッシングはこれを拒否というのを何回か繰り返します。
なお、試合後のラッシングのコメントでは、まだ2イニング目でチャレンジは後にとっておいたほうがいいという考えで、拒否していたようです。
2回にパスボールで失点
先頭打者のビクター・カラティーニに安打を許した後、つづくロイス・ルイスは空振り三振で1アウト。しかし、ブルックス・リーにはグラウンダーでRF前に抜かれ1アウト1、2塁に。ここでトリスタン・グレイにCF前にきれいに弾き返され、1アウト満塁のピンチを迎えます。
ここで最速は2回裏、先頭のライアン・クライドラー(Kreidler)を打席に迎えてその初球、101.7mph(163.67km/h)の非常に強いボールをインコースに投じますが、これをラッシングが後逸。思わぬ形で1-1の同点に追いつかれてしまいます。
この後、ランナーがそれぞれ2、3塁に進んでいたところ、クライドラーに2点タイムリーを打たれ、1-3と逆転を許してしまいます。
自己最速タイ
なお、ライアン・クライドラーへの初球に投じた101.7mphは大谷選手の自己最速タイです。2025年6月27日(現地時間)のロイヤルズ戦でも101.7mphを計測しています。
大谷、マウンドで鬼の形相
捕逸後、これはだめだと思った大谷選手はラッシングをマウンドに呼び、非常に近い距離でラッシングに語りかける姿がありました。
これは迫力がありましたね。目の奥を見るように静かに語りかけるように話す。
この後、2回裏はやはり少しバタバタしました。そして3回裏からは大谷選手がサインを出す方針に変更したようですが、まだ少ししっくり行っていない状況でした。
4回からギアをアップ!
しかし、4回からは平常運転。いや、平常運転どころかいつもよりボールが強かったです。この日は中継の表示で100mph を連発。小数点1位までの表示だと99mph台が多かったのですが、それでも最後のイニングまで100mphをヒットしていました。これはかなり怒っていて、怒りを球速に変換したなと思いました。
大谷選手はこの日、6イニングまで登板。89球を投げて被安打5、失点3、ER 2、BB 2、SO 8を記録。また、この日の投球を終えて、ERAは1.58に。今季のIPは79.2となり、この日、ドジャースは81試合目でしたから、この日も規定投球回数に達しませんでしたが、それでもいいペースでキャッチアップしていると思います。なお、現時点のMLBのERAリーダーはやはりジェイコブ・ミズロウスキーで1.48です。
捕逸はサイン違い
試合後、大谷選手は2回裏のラッシングの捕逸について「サインが2つ出ていたんです。1つ目はオフスピード(変化球)、2つ目はファストボール(直球)。ラッシュ(捕手)は、最初のサインが出た後に僕が動き始めたのを見てオフスピードが来ると思ったようですが、僕の頭の中にあったのは2つ目のサインであるファストボールだったんです」と述べました。
マウンドでの会話とラッシングとの理想
またマーク・プライアーとアイアトンさんも交えたマウントでのラッシングとの会話は「集中しろ」ということを言ったようです。
「コミュニケーションには大きく分けて2つの方法があります。一つは言葉によるものですが、もう一つは自らの行動で示すことです。私が主導権を握り、どのような投球スタイルが可能かをラッシングに見せることもその一つです」と大谷選手はその後に自ら配球をリードすることにした決断について語りました。
また、「理想を言えば、お互いが力を発揮し、それぞれの異なる才能を活かして輝けるような状況にしたいですね。それが目指すべきゴールです」とこの日は緊急で自ら配球を考えたけれども、本当は捕手とも相談しながら一緒にディフェンスを固めて行きたいのだという主旨も話しました。
ラッシング、ダグアウトでも諭される
なおダルトン・ラッシングは2回の守備を終え、ダグアウトで凹んでいたのですが、ここをすかさずフレディー・フリーマンが歩み寄り、ラッシングをフォロー。
フリーマンはラッシングへのねぎらいも込めながら、「翔平は本気で怒っているから、謝罪しておけ」という主旨のことを話したようです。
さらにその後はデーブ・ロバーツ監督もラッシングに寄り添い、肩を組んで諭しました。これは攻守両面で期待するルーキーをフォローする素晴らしい対応だったと思います。大谷選手をリードする重圧を理解。
さらにロバーツ監督は「彼(ラッシング)は素晴らしい結果を残したいと強く願っており、自分自身に高い期待を寄せています……。ここ数試合は苦しい展開が続いており、本来なら得意なはずの速球を空振りすることもありました。すべては経験を積む過程にあります。彼はまだメジャーリーグでの自分の立ち位置を模索している最中なのです」と時折荒れる彼の心も十二分に理解を示して上げたようでした。
またロバーツ監督は「(大谷選手が配球を主導したことは)彼のプライドを傷つけるようなことではなかったと思います」とも語っています。
本人も素直に受け入れ
試合後のクラブハウスでラッシングは自身のプレーに悔しさも滲ませながら、一切の言い訳をせず、率直に語っています。
「翔平はいい仕事をしたと思う。でも、僕は最初から最後まで、いい仕事ができたとは言えなかった。かなり恥ずかしい内容だったよ。幸いなことに、彼はあれほどの実力者だから、試合をコントロールしてくれる。……(ラッシング自身の)投打の両面で、受け入れがたい結果だったね。決して褒められた内容じゃなかったし、最近は調子が良くない。もっと良くなるつもりだ」と。
また、大谷のリードを任される中で、彼の好みを理解する助けになったか?と尋ねられると、ラッシングは「ああ、だいぶ分かってきたよ。もっと良くなるはずだ」と答えました。
これですぐに感情を顕にする態度も変わるのか?注目ですね。
ムーキーが300号
なお試合は、ドジャースが2回表にムーキー・ベッツのLFへのソロHRで先制。これはムーキー・ベッツにとって通算300本のマイルストーンとなる1本でした。
2回裏に1-3と逆転されたドジャースですが、3回表に先頭のアレックス・フリーランドが二塁打で出塁し、つづく大谷選手がCFへタイムリーを放って1点を還して2-3に。さらにマックス・マンシーのタイムリーで3-3の同点に追いつき、アレックス・コールの犠牲フライで逆転。

大谷選手降板後はハート、ベシア、スコットが無失点でリレーし、ドジャースが4-3のスコアで勝利し、カード3連戦をスイープで飾りました。
ドジャースは1日移動日を挟んで次はサンディエゴでパドレスとのシリーズです。r
ジョー・ライアン、6回を4失点
このゲームは本当はツインズのジョー・ライアンと大谷選手との投げ合いにフォーカスして書こうと思っていたのですが、ラッシングの存在があまりにおもしろくてラッシングに関する話題が中心となってしまいました。
ジョー・ライアンは6.0イニングで被安打8、失点4、ER 4、BB 1、SO 9、HR 1。コツコツとヒットを打たれ、負け投手にはなってしまいましたが、9奪三振を記録しているところが、彼独特の浮き上がるような軌道が威力を発揮していたということも言えると思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

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