WBC2026年は準々決勝で敗退
現地2026年3月14日、マイアミのローンデポ・パークにおいてPool C1位の日本はホームフィールド・アドバンテージでPool D2位のベネズエラとの対戦。日本のホーム・ゲームとは言え、場内はほぼベネズエラ一色の大熱狂の異様な雰囲気でした。
山本、立ち上がりに苦戦
先発は現時点のMLBで最も信頼感のある投手と言っていい山本由伸投手、そしてベネズエラは今季からレッドソックスで投げるレンジャー・スアレスでした。
アクーニャがリードオフHR
山本投手は試合前、ブルペンで首をかしげるシーンがあり、「おや?」と思ったのですが、1回表にそれが現出。本人も納得の行っていなかったのはどうやらスプリットだったようです。
ベネズエラ先頭のブレーブスのロナルド・アクーニャ・Jr.を打席に迎えた山本投手は初球にカーブを選択してこれは見送られてボール。2球目、96.5 mphの4シームが真ん中高めに入ったところをアクーニャ・Jr.に捉えられ、打球は右中間スタンドに入るHRとなり、まずはベネズエラが1点を先制。
山本投手はこの後、2番で当たっているマイケル・ガルシア(KC)、3番のメジャー屈指のヒットメーカー、ルイス・アラエズ(SFG)、そして4番のユーヘイニオ・スアレス(CIN)を抑えて、1失点に抑えます。
大谷がリードオフHRで応酬
1点を奪われた日本は、1回裏、先頭の大谷選手はレンジャー・スアレスの立ち上がりに落ち着いて対応。2ストライクまで追い込まれるも、4球目、78mphの低めのスライダーがゾーンに来るとこれを強振。打球はアクーニャが放ったところとほぼ同じところに入る右中間へのHRに。427ft、打出速度 113.6mphでした。
リードオフHRにはリードオフHRをということでベネズエラ・ファンを沈黙させる一発を放ち、すかさず同点に追いついたのでした。
鈴木が負傷退場
日本は1アウト後、3番の鈴木誠也選手が四球を選んで出塁。2アウトから岡本選手の打席で2塁へのスチームを試みるも、これは微妙なタイミングでアウトに。そしてこのプレーの後、鈴木選手は右膝を押さえ、トレーナーに付き添われてベンチに。
2回表の守備からCFには森下選手が入ることになりました。
2回表、山本投手はイニング先頭のエジキエル・トーバー(COL)とつづくグレイバー・トーレス(DET)に連続ダブルを打たれて1失点。ベネズエラに勝ち越しを許します。この2人の打球はいずれもあわやHRという打球。
さらに四球を与え、苦しい投球がつづく山本投手はそれでもアクーニャまで回ったターンをなんとか退け、追加点は許しませんでした。
山本投手は3回表にも先頭のマイケル・ガルシアに2塁打を許し、またもランナーを背負う投球となりましたが、カーブを多めに使うことで徐々にスプリットも制球しはじめ、結局、4イニングまで投げきりました。球数は69球、被安打4、失点2、ER 2、BB 1、SO 5、HR 1という内容で、苦しみながらも中盤へとつなげました。
日本は佐藤、森下で逆転!
3回裏、日本は先頭の源田選手が四球を選んで出塁。この出塁は大きかったですね。つづく9番の若月選手は1塁へ見事な送りバントを決め、1アウト2塁で大谷選手が打席に。ただ、ベネズエラ打線はここは迷わず大谷選手を申告敬遠。
佐藤が同点タイムリー・ダブル
1アウト1、2塁で打席はこの日、2番RFに入った阪神の佐藤選手。1打席目はインコースの2シームに苦労し、この打席もインコース2球で追い込まれましたが、ここから決めに来たスライダー2球とチェンジアップ1球を見送り、フルカウントした佐藤選手は6球目、インコースから曲がってくるスライダーに対応。これがRF線に抜けるタイムリー・ダブルとなり、源田選手が生還して日本が2−2の同点に追いつきます。
森下が勝ち越し3HR
さらに日本はここからチャンスを拡大。大谷、佐藤を3塁・2塁に置いて、森下選手がレンジャー・スアレスの2-2カウントからの5球目のチェンジアップに見事に対応。これがLFスタンド・ポール際に入る3ランHRとなり、日本はこのイニングで4得点を上げ、5-2のスコアで3点差をつけました。このコンビの機能に阪神ファンは歓喜したことでしょう。
しかし、中盤に差が出る
スコア5-2で中盤4回に突入したこのゲーム。日本は上述の通り、山本投手が尻上がりに良くなって行き、球数制限にも達していませんでしたが、4回で降板。
VEN:エンマヌエル・デヘススが好投
一方、ベネズエラはレンジャー・スアレスを3回で諦め、4回裏からエンマヌエル・デヘスス(Enmanuel De Jesus/タイガース)が登板。エンマヌエル・デヘススは2025年、KBOに所属し、32試合(163.2イニング)に先発し、9勝9敗、ERA 3.96を記録。シーズン終了後の12月にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ投手です。
このデヘススに日本打線は大苦戦。ただ、4回裏はまだ不安定でチャンスがありました。1アウトから源田選手がシングル、若月選手が四球を選び、1アウト1、2塁で大谷、佐藤という日本にとってはとっておきのチャンスが到来しましたが、ここからデヘススもギアが上がったと見え、別人の投球に。大谷選手にはカット・ボールで三振を奪い、佐藤選手もカットボールで三振。
日本は5回裏、6回裏とこのデヘススに三者凡退に抑えられ、ランナーを出すことが出来ませんでした。
日本:投手神話、崩れる
さらに日本は5回表に、二番手でマウンドに上がった隅田投手が代わりばなに四球を与えた後、1アウトからマイケル・ガルシアに左中間スタンドにHRを打たれて5-4と1点差に詰め寄られます。
そして6回表には伊藤大海投手が登板。伊藤投手は2連続シングルを打たれた後、ウィリャー・アブレイユ(BOS)にRFへ強烈な3ランHRを打たれて5-7と逆転を許します。
7回表は1次ラウンドで圧倒的な投球を見せた種市投手が登板し、3人で斬って取るも、8回表に先頭のエジキエル・トーバーに二塁打を打たれて次打者の際に2塁への牽制が悪送球となり、ノーヒットで追加点。5-8と差が拡大。
日本、逆転ならず
それでも日本は8回裏2アウトからランナー2人を出し、一発出れば同点という場面をつくりしたが、牧選手が倒れて無得点。
最終回は大谷選手に打席が回るも、CFフライに倒れてゲームセット。
ベネズエラが8-5で勝利し、準決勝進出を決めました。
中米の強豪国、ベネズエラを相手に一次はリードする展開となった日本。惜しくも連覇なりませんでした。それでも阪神コンビで逆転に成功したときは盛り上がりました。
スーパー・パワー、大谷選手がいる間にWBC連覇という偉業を見たかったところですが、ここまでいい試合を見せてくれてありがとうと言いたいです。
鈴木選手の状態
気になる鈴木選手の右膝ですが、現時点では右膝の違和感というところしかわかっていません。これが開幕に影響ないことを祈るばかりです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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