BOS、NYYともにすでにLONDONへ
現地2019年6月26日、レッドソックスはホワイトソックスに9回に逆転負け、ヤンキースはブルージェイズにさよなら勝ちと互いに対照的な最終回となりました。
両ゲームとも東部時間で午後1時のデーゲームで、日本時間の朝2時開始でしたので、朝6時前にゲームを終えて、ゲーム終了後すでにロンドンに向けて発っています。
LONDONも準備OK
MLBロンドンシリーズは以下のスケジュールで開催されます。
- 6/29 ロンドンPM 6:05 (アメリカ東部時間 PM1:05)
- 6/30 ロンドンPM 3:10 (アメリカ東部時間 AM10:10)
ロンドンのBST(British Standard Time)は東部時間より5時間進んでいます。日本時間は東部時間の昼夜逆転プラス1時間なので、Game1が30日の朝2:05、Game2が1日の夜11:10です。いずれもレッドソックスがホームで行われます。
田中-ポーセロで開幕
先発はGame1が田中投手(NYY)とリック・ポーセロ、Game2がヤンキースは未定、レッドソックスはエドゥアルド・ロドリゲスです。
スタジアムのスペック
会場は2012年のロンドン五輪のオリンピック・スタジアムで行われます。
もともと陸上競技とサッカーが行われるスタジムがよく野球場のサイズに切り取ったなと思ったのですが、スタンドが可動式ゆえに、きれいに野球場のサイズが取れたようです。
スタンドを外した後のグランド完成の定点観測がこちら↓。
下記のような悲惨な面取りにならなくてホッとしていますwww。下記はロス五輪が行われたスタジアムで1958年−61年にドジャースがゲームをした時の面取り。ロンドンシリーズがこんな面取りになるのではないかと心配したファンのツイートです。
フィールドサイズは100×2、117に
どうやら、かなりきれいなフィールドになったようです。
両翼は330 feet (100 m)、センターは385 feet (117 m) で16フィート (4.9 m)のフェンス。上のカラーの写真だと両翼は狭いのかなと思ったのですが、100取れたようですね。むしろセンターが117mなので、ヒッターズ・フレンドリーとも言えますね。
芝生部分と土の部分
芝生部分はFIELDTURF社のVERTEX というブランドの人工芝になった模様。 141,913 スクエアフィート分をフランスのオシェルにある同社の工場からトラックで240キロの距離を6月4日から運んで、スタジアムの近くでストックしていたとのこと。
ピッチャー・マウンドとホームプレートのダートはアメリカのペンシルベニアから運んできた模様。その他のダート部分を含めて合計345トンを40フィートコンテナ18本でアメリカから持ち込んだようです。
40フィートのスタンダード・コンテナとは内寸で長さ約12.03m、幅約2.35m、高さが約2.395m、ハイキューブという高さのあるコンテナだと、2.69mほどで、スタンダードよりは詰めますが、最大積載量は26トンですから、重量次第でどちらかの選択ですね。
それにしてもすごいプロジェクトです。
MLB初のヨーロッパ開催
このロンドン・シリーズはMLB初のヨーロッパ開催となります。レギュラー・シーズンでUS・カナダの外側での開催は、日本、メキシコ、プエルトリコ、スプリングトレーニングでチャイナというのがありましたが、ヨーロッパは初です。
ロンドン開催の理由
ではどうしてヨーロッパのロンドンでの開催となったかについていくつか考えられます。
1. マーケットの拡大
当然と言えば当然ですが、やはり商売上のマーケットの拡大が上げられます。実際、NFLは2015年にイギリスで開催され、8.3万人以上の観客を集めました。NBAはもイギリスで開催済み。
まず経済的な面から見ていきます。
ゲーム市場
野球はヨーロッパでは不毛の地とも言われてきましたが、競技人口はともなく今の時代はとにかくゲーム。ON LINEのVIDEO GAMEはルールさえ覚えればたとえ競技が出来なくてもコンテンツとしては十分に成り立ちます。
実際に生で見ることでさらに魅力が伝わります。
何より、イギリスは野球の母とも言えるクリケットが国民的スポーツ。文化がゼロなわけでもないですね。
ストリーミング市場
ネットでの競技の配信がグローバル・マーケットになっていますので、MLBもこれに乗らない手はないですね。
ファッション市場
ベースボール・キャップと言えばニューエラで、ヤンキースかドジャースというのは世界中どこでも若い人が好むものです。すでにヨーロッパ市場に出ているものですが、今回のロンドンシリーズでより人気に火がつくと思われます。
このように経済的な観点からも市場拡大に大きな効果が期待できます。
2. 妄想的視点
これは遊び半分、筆者の妄想、都市伝説的なエンターテインメントとして聞き流してください。
下記は毎年話題のイギリスの”The Economist”という雑誌の2019年に何が起こるかを象徴的に書いた表紙です。
解釈の答えは出ていませんので、毎年いろいろな人がいろいろと解釈しています。
赤丸(筆者がつけました)は野球のボールを握っていて、これはロンドンシリーズのことをただ単に記載しているだけとの解釈が大半です。
他にもパンダやトランプさんやプーチンさんや富士山などちょっとドキッとするようなものがたくさん書かれております。
なぜ、あえてロンドンシリーズのことを入れているのか?野球というアメリカの象徴とトランプ大統領、イギリスと言えばイギリス王室。
ある特定の支配層が、ある人を象徴とする国内の伝統と文化を重んじる考えの人たちとしっかりとタッグを組んでいるぞ、そんなことを表しているのではないか、そのように思っています。
そして、その中で日本の田中投手が先発!なんともよく出来た偶然。両国のとある考えた方の勢力と日本。
しかし、富士山はいったい何を表しているのか、月とも関係があるのか、気になりますね。
以上、妄想については忘れてください。
ロンドンシリーズ、いいゲームになることを期待しています。
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