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【MLB2026噂】2年連続サイ・ヤング賞のタリク・スクーバル(DET)はトレードされるのか?

タリク・スクーバルに関する噂

 デトロイト・タイガースのエース左腕タリク・スクーバル(Tarik Skubal)は、現地2025年11月12日に2年連続でサイ・ヤング賞を受賞。ALの投手としてトップランクの地位を確固たるものにしております。

seasonGIPWLERASOFIPERA+
202431192.01842.392282.49174
202531195.11362.212412.45187
  • 2年連続 AL ERA トップ
  • 最多勝利(2024)
  • 最高勝率(2024)
  • BB/9 最少:1.520(2025)
  • 最多奪三振: (2024)

 しかしながら、2025年オフ、トレード・ターゲットとして度々彼の名前が浮上しています。その理由を探ってみます。

トレードに名前が上がる理由

2026年が調停のファイナル・イヤー

 タリク・スクーバルは1996年11月20日生まれ。ドラフトは2018年のタイガースの9巡目指名。シアトル大学の出身です。2026年の開幕を29歳で迎えるタリク・スクーバルのMLSは2026年1月で5.114になり、2026年が調停のファイナル・イヤーです。つまりタイガースのコントロール下はあと1シーズンのみ。

タイガースは延長契約に苦戦

 そんなタリク・スクーバルに対してタイガースは彼のかけがえのなさを十二分に承知しているので、FA前に囲い込もうと当然のことながら延長契約をオファー。

 まず、2024年11月がその1度目。しかし、エージェントであるスコット・ボラスは、このオファーを「競争力がない」と拒絶。

 そして2025年10月、2年連続のサイ・ヤング賞が決まる前にも再びオファーしたと報じられましたが、またしても両者は合意には至らず。

 この溝がかなり開いているという見方が強く、これがトレードの可能性を示唆している大きな要因です。

投手初の400Mドル超えになる可能性

 タリク・スクーバルは2年連続でERA 3.00未満、SO 220以上、BB 40以下というとんでもない高品質の投球を展開。2025年はギャレット・クロシェの出来も素晴らしかったですが、この高品質ぶりは2年連続サイ・ヤング賞も十分納得の行く数字です。

 2025年のポストシーズンで2完投した山本由伸投手をはじめ、ドジャースの先発陣はブレイク・スネルも含めて90年代のゲームのように深いイニングまで投じて話題となりました。ブルペン重視の野球が展開される中、余計に際立った業績でしたが、タリク・スクーバルもまさにそのタイプで、彼の場合はそれに輪をかけたような頑固者の要素があり「ボールを渡したら邪魔しないでくれ」というタイプ。

 その意味でも非常に価値のある投手であるということで、彼は投手史上最大の契約になる可能性があります。 

 エージェントがボラス・コーポレーションというのもそれを実現させる要素の一つです。

投手最大契約は山本

 なお、これまでのラグジュアリー契約をざっと列挙してみます。

  1. フアン・ソト: $765M (2025-39)
  2. 大谷翔平: 額面:$700M (2024-33) ※繰延払いを考慮:$460.81M
  3. ヴラディミール・ゲレロ・ Jr.: $500M (2026-39)
  4. マイク・トラウト:$426.5M (2019-30)
  5. ムーキー・ベッツ: $365M (2021-32)
  6. アーロン・ジャッジ:$360M (2023-31)
  7. マニー・マチャード: $350M (2023-33)
  8. フランシスコ・リンドーア: $341M (2022-31)
  9. フェルナンド・タティス・Jr.: $340M (2021-34)
  10. ブライス・ハーパー: $330M (2019-31)
  11. ジャンカルロ・スタントン: $325M (2015-27)
    コーリー・シーガー:$325M (2022-31)
    山本由伸:$325M (2024-35)

  1. ゲリット・コール:$324M (2020-28)
  2. ラファエル・デバース: $313.5M (2024-33)

 二刀流の大谷選手のサラリーを超える選手はもう出ないだろうと思ったのですが、フアン・ソトが翌年にメッツと$765Mでサイン。もっとも、これはオプトアウトがあるので最後まで完遂しない可能性があります。 

 その他、ご覧の通り、野手が上位を占めます。そして投手は?というとゲリット・コールの9 年/$324M (2020-28)を抜いたのが、山本由伸投手で12年/$325M。山本由伸投手は当時、投手としては最高契約でサインしていたのです。

400Mドルを超えるか?

 そして、タリク・スクーバルが到達するかもしれないというのが投手初の$400M超え。2026年から10年だと39歳のシーズンになるので、年数はどうなるかわかりませんが、10年より短くなるならAAV(Average Annual Value)は$40M超えてさらにアップ。

 果たしてどこまで?というところですが、タリク・スクーバルのエージェント、ボラス・コーポレーションならこれくらいのラインを想定していてもおかしくはないですね。

タイガース、手放さざるを得ない

 ボラス氏は記者団に対し、FA前のスクーバルの契約に関して、タイガースの筆頭オーナーであるクリス・イリッチ氏、POBOのスコット・ハリス氏からのオファーに今後も「耳を傾ける用意がある」とは述べています。

 ただ、タイガースがFA前の2026年のうちに延長契約で合意することはかなり難しいと思われます。そして一旦、FAとなればタイガースの資金力から考えると、残留の可能性はさらに低くなると考えるのが妥当でしょう

 タイガースは2025年のポストシーズンに進出した12クラブの中で、贅沢税上のサラリー総額は$181.6Mで全12クラブ中、9位でした。MLB30クラブでのランクにおいても17位。これより低いガーディアンズがどんだけ頑張ったかというのはまた別の話で。

#30クラブ中PS出場Amount(M)League
11ドジャース$415.2NL
23ヤンキース$323.9AL
34フィリーズ$310.8NL
45パドレス$279.6NL
56ブルージェイズ$278.8AL
67レッドソックス$249.7AL
711カブス$230.8NL
815マリナーズ$193.4AL
917タイガース$181.6AL
1019ブルワーズ$160.0NL
1122レッズ$143.4NL
1225ガーディアンズ$126.0AL

タイガースはプロスペクトを獲得するチャンス

 もしタリク・スクーバルが2026年もこのまま残り、2026年終了後にFAとなった場合、タイガースは当然のごとく、クオリファイング・オファーを出し、その見返りにドラフト指名権の補償を得ることが出来ます。

 さらに、1年を残してこのオフにトレードされた場合もその対価としてかなり強烈なプロスペクトを要求することが可能です。しかも大量に!下手をすると1:5くらいのディールになるかもしれませんね。

 2025シーズンが終わり、現時点でのトップ・プロスペクト100の中にタイガースのプロスペクトは4人がランクイン。この中には筆者イチオシのホスエ・ブリセーニョも33位に入っていますが、彼ら4人はいずれも野手なのです。

 また、タイガース内のトップ10プロスペクトも10人中トップ9が野手で、投手は10位にRHPのジェイデン・ハムがいるだけ。

 そう、タイガースはピッチング・プロスペクトが不足しており、仮にスクーバルをトレードで放出したとしても、そこを補えるという大きなメリットもあるわけです。しかも良質なプロスペクトを複数も!そして後々、彼らがFA前に大いに稼働すればまたしてもサラリーを抑えつつ、コンテンダーとなり、ポストシーズンにも進出するという皮算用も成り立ちます。

時期は?

 このようにタイガースがタリク・スクーバルをトレードに出す背景、そして動機は整いつつあります。

 もしトレードに出す場合、最適な時期はいつなのかについては、もうタイガース・フロントの考え次第ですが、もしもこのオフにトレードが成立するなら、相手側は何がなんでも強力な先発投手を補強したいという動機があり、尚且つ強力なピッチング・プロスペクトを抱え、さらに彼らを出してでも・・・という状況が必要です。さらに、メガ・ディールとなる延長契約を用意する資金力も。となるともう、限られてきますね。

 タイガースとすれば、よほどのピッチング・プロスペクトでないとこのオフにタリク・スクーバルを出さないでしょう。タリク・スクーバルの2025年のサラリーは1年/$10.15M (2025)で、調停ファイナル・イヤーの2026年の予想サラリーは$20Mを少し超えたところ。であれば、2026年は一旦は抱え込むでしょう。

 仮に2026年の夏前にタイガースがコンテンダーでなくなった場合、2026年のトレード・デッドラインは壮絶な争奪戦に発展しそうです。むしろ、そうなった方がタイガースにとっては売り手市場となり、かなり良いプロスペクトを集められる可能性が高いです。

 筆者はトレード・デッドラインまで決まらないのでは?とも思います。

 果たしてどうでしょうか?

 少なくとも、レッドソックスはこのオフには動いてもらいたくないですね。ソニー・グレイとのディールでリチャード・フィッツとブランドン・クラークを出したので。ブランドン・クラークは本当に惜しいと思います。コントロールが悪いままだと、第2のダーウィンゾン・ヘルナンデスになる可能性も無きにしもあらずですが・・・。それにしてもダーウィンゾンをまさか日本シリーズで見ることになるとは思いもしませんでした!

 最後は話が逸れましたが、タリク・スクーバルの動向はあながちスルー出来ません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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