スポンサーリンク

【MLB2024】マックス・シャーザーがシーズン・デビュー戦で5回1ヒッターの快投!2番手のホセ・ウリーナも好投

帰ってきたマックス・シャーザー

 現地2024年6月23日、レンジャーズのマウンドにレジェンド的存在のマックス・シャーザーが帰ってきました!マックス・シャーザーがレギュラーシーズンのマウンドに上がるのは2023年9月12日のトロント戦以来のこと。

2023年のマックス・シャーザー

 2021年12月にメッツとレコード・ブレイキング・ディールで契約したマックス・シャーザー。メッツ1年目となった2022年は23試合、145.1 IPで11勝5敗、ERA2.29。

 翌2023年はタイガース時代の同僚ジャスティン・バーランダーと再びチームメイトとなり、そのサイヤング賞複数受賞コンビが話題となりましたが、メッツは6月に沈み、そこから4位から這い上がることなく、トレード・デッドラインで「売り」を選択。前半戦に9勝4敗、ERA 4.01をマークしたマックス・シャーザーはテキサス・レンジャーズへ移籍することになったのでした。

 2022年から腹斜筋など長年の疲労の蓄積から故障が多くなってきたシャーザーは、9月12日の登板で右肩大円筋の張りを患い、シーズンはここでエンドに。当初はポスト・シーズンも見送られる予定でしたが、懸命なリハビリにより、ALCSのロスターに入りました。ALCSではGm3とGm7に先発。ボールも走らず、苦しい登板となりましたが、その存在感のあるなしではやはりレンジャーズに与える影響というのは大きいものでした。

 ワールドシリーズでもロスターに入り、2023年10月30日のワールドシリーズGm3に先発。3回をスコアレスに抑える好投。しかし、この時に腰を傷めて離脱することとなり、これが公式戦での最後の登板となりました。

2023年12月に椎間板ヘルニアの手術

 ワールドシリーズ終了後も腰のケアを行っていたシャーザーですが、2023年12月16日に椎間板ヘルニアの手術を受けることを決意。この時点で2024シーズンは6月まで登板できないことが決定しました。

2024年は神経の痛みからの復帰

 2024シーズンが始まり、シャーザーのリハビリも本格化。4月10日には打者に対する投球を開始。この頃は5月に復帰するかも!という明るいニュースも出ていました。ところが、5月に入り、右手親指に痛みを発症。これは腰の手術とも関係のある神経系の痛みで厄介なものでした。これにより、5月の早期復帰がなくなったわけですが、その後も懸命なリハビリが続き、5月半ばには右手親指に注射をし、5月29日にようやく本格的なブルペン・セッションもスタート。AAAで3試合、11.0イニングのリハビリ登板を経て(ERA 4.91)、この度、シーズン・デビューを果たしたのでした。

 マックス・シャーザーはこの時点で39才。7月27日の誕生日で40才になります。

シャーザー、デビュー戦で5回を1ヒッター

 そのシャーザーのデビュー戦ですが、非常に丁寧な投球だったと思います。とにかく無駄な球は投げずに打たせて取る投球を披露。この日の最速は1回表のボビー・ウィット・Jr.に投じた94.3 mph。

 さすがに全盛期の唸るような4シームはありませんでしたが、それでもキレの良いボールは92-93mphをマーク。ほかに70mph後半のカーブ、80mph前半のスライダー、そしてチェンジアップなどを駆使してボールを速く見せる工夫も施し、ロイヤルズ打線を翻弄。

 シャーザーは5回で降板しましたが、1ヒッター、スコアレス、0 BB、4SOと素晴らしい投球を見せてくれました。

 レンジャーズ打線は4回裏にルーキーのワイアット・タングフォードのタイムリー・ダブルで1点を先制。さらにレオディー・タベラスのLFへのタイムリー・シングルで2点を追加。シャーザーをしっかりと援護しました。

リリーバー、ウリーナが好投

 レンジャーズは6回から2番手でベテランのホセ・ウリーナが登板。ウリーナもまた抜群の投球を見せ、結局彼が最後まで投げました。ウリーナは4イニングで被安打1、スコアレス、1 BB、1 K。

MLB Gameday: Royals 0, Rangers 4 Final Score (06/23/2024)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

シャーザー&ウリーナで99球シャットアウト

 マックス・シャーザーの球数は5イニングで57球。2番手のホセ・ウリーナは4イニングで42球。

 レンジャーズはこの2人のリレーでたった99球シャットアウトを成し遂げたのでした。2人で「マダックス」を成し遂げたことになります。

レンジャーズ、22イニング連続無失点

 前日22日のロイヤルズ戦もジョン・グレイの好投で6-0のシャットアウト勝利を納めたレンジャーズ。これで2試合連続のシャットアウトとなりました。

 また、レンジャーズは21日のロイヤルズとのGm1でも6イニング以降、スコアレスで抑えており、これで22イニング連続無失点を継続中。

シャーザー、奪三振でマダックスと並ぶ

 シャーザーはこの復帰戦での4三振で、通算3,371奪三振をマーク。MLBの歴代奪三振ランキング11位のグレッグ・マダックスに並びました。まだまだ行きそうですね。

 シャーザーが復帰して良かったです。あとはレンジャーズはデグロムですね。デグロムはまだもう少し時間がかかります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
【MLB2025】ドジャース、フリーマンの2発と大谷の45号でパドレスに快勝!山本が11勝目をマーク
【MLB2025_8月】パドレスが盤石の試合運びで連勝して単独首位へ!ドジャースはたったの2安打
【MLB2025】ギャレット・クロシェが11Kで14勝目!レッドソックスは12得点!
【MLB2025】ブライアン・ベイヨーが7回スコアレス投球!レッドソックス、ヤンキースに1-0で勝利
【MLB2025】シェーン・ビーバー、TJから華麗に復帰!!6回9Kの快投を披露
【MLB2025】不全骨折(ヒビ)のまま強行出場を続けたカイル・タッカーが34日ぶりにHRを放ち、勝利に貢献!
【MLB2025】デバースがいなくなってもアンソニーが!レッドソックス、ブロンクスでの熱戦を制す
【MLB2025】ドジャースが悲惨な敗戦!ロッキーズに完敗。先発の大谷は打球が足に直撃して途中退場
【MLB2025】ドジャース、大谷の44号HR & A・コールの活躍でロッキーズに完勝!
【MLB2025_8月】ドジャースが底力を発揮してパドレスをスウィープ!直接対決の勝ち越しも決め、優位に立つ
【MLB2025】フィリーズのザック・ウィーラーが右肩付近の血栓のため、15 Days ILへ
【MLB2025】アストロズのジョシュ・ヘイダーは左肩関節包の捻挫と判明。しかし、PSでの復帰に意欲
【MLB2025_8月】PCAが復調の3安打!しかし、スピードが裏目に出るミスも出てカブスは敗戦
【MLB2025】ナショナルズ、ナサニエル・ロウをDFAに
【MLB2025】ブルワーズが12連勝を達成!8月は負け無し!(追記:14連勝でフィニッシュ)
【MLB2025_8月】大谷が5回のマウンドに上がるも、初勝利ならず!LAAは年間でLADをスウィープ!
【MLB2025】大谷が勝ち越しの43号!しかし、ドジャースはサヨナラで敗戦し、パドレスに並ばれる
【MLB2025】ドジャースのトニー・ゴンソリンが今季終了。インターナル・ブレース手術を実施
【MLB2025】ミルウォーキーが洪水被害に遭うも、ブルワーズは0-5から大逆転してメッツをスウィープ(今季2度目の9連勝)!
【MLB2025】大谷が40号HR!ドジャースはスネルも好投し、トロントに大勝!
【MLB2025】レッドソックスは9回に追いつくも、サヨナラ負け!隠し球も出たパドレスとのGm2
【MLB2025】カーショウとシャーザーのマッチアップはスキルが結集した好ゲームに!大谷、ムーキーが活躍してLADが勝利
【MLB2025】W・ビューラーが6回無失点と好投!吉田もHRを放ち、レッドソックスがパドレスとの初戦に勝利!
【MLB2025】マリナーズが首位と1.5ゲーム差に!しかし、1Bのジョシュ・ネイラーが左肩を傷める!
【MLB2025】レッドソックス、ローマン・アンソニーと8年/130Mドルで延長契約へ
【MLB2025】クイック投法で100mph!大谷が4回/8Kをマーク。打っては39号/メジャー1000安打達成
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、9日の休養で凄みを増して13勝目!レッドソックスは7連勝!
【MLB2025】カイル・シュワーバーが大谷を抜く39、40号のマルチHR!
タイトルとURLをコピーしました