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【MLB2022】レンジャーズの3Bはカイナー=ファレファの見込み。ジョシュ・ヤングが肩を故障

2022シーズンのレンジャーズの3B

 レンジャーズの3Bのお話です。

 ロックアウト前、レンジャーズが大きく動きましたね。今となっては懐かしいくらいのニュースですが、レンジャーズは今オフに出揃った魅力あるFAのSSを2人も獲得しました。

追記:

 アイザイア・カイナー=ファレファはヤンキースに移籍することになりました。

セミエン&シーガーの二遊間

 まず1人目は2021シーズンは2Bとして45HRを放ち、現地2021年11月30日にサインしたマーカス・セミエンの獲得。セミエンがFAマーケットで人気があったのは、2021年の卓越した成績だけでなく、2021年のプレーヤーズ・チョイスで、”Man of the Year”に輝いたように、フィールド内外の姿勢が素晴らしいからです。”Man of the Year”はフィールド内外でチームメイトを鼓舞し、リーダーシップを発揮する姿に贈られる賞。

 そして2人目は、ドジャースからFAとなったコーリー・シーガー。2020年のNLCS MVP及びWS MVPでとことん勝負強い選手ですね。

 この2人が入ったことでレンジャーズのセンターラインはグンと強くなり、セミエンが2B、シーガーがSSという布陣で勝負してくると思われます。どちらがSSでも問題ありませんが、2021年の実績の通り、セミエンが2Bに就くと思われます。

3Bは競争のはずだった

 この強烈な2人が入ったことで、2021年にSSを任されていたアイザイア・カイナー・ファレファ(Isiah Kiner-Falefa)は場合によってはトレードの切り札にという位置づけにもなりましたが、一旦は3Bでということになりました。

 アイザイア・カイナー・ファレファは2021年は158試合に出場。打率.271、OBP .312、SLG .357をマーク。安打数も右打者ながら172安打を放ちました。2021年はタンキングの批判を浴びたレンジャーズの中で、一人気を吐いた活躍を見せました。

 もちろん、キャリアハイの成績だった訳ですが、つなぐタイプの選手ゆえ、欲を言えばHR8が示すように一発が少ないのが難点でもありました。

 そんな中、レンジャーズはトップ・プロスペクトを3Bに当て、競わせるプランを用意していました。それがジョシュ・ヤング(Josh Jung)の抜擢。発音は難しいのですが、どちらかというと、「ヤン」あるいは「ユン」に近い発音で、「グ」はほとんど発音しません。日本語表記は「ヤング」となっているケースが多いので、ヤングと表記します。

ジョシュ・ヤングとは

 ジョシュ・ヤングは地元テキサスの出身の選手で、1998年2月12日生まれ24才。ドラフトは2019年のレンジャーズ1巡目指名。全体順位は8位でした。右投げ右打ちのSSもしくは3B。

 2021年はダブルAとトリプルAの2つのレベルを経験。両レベルを合わせて78試合に出場。打率.326、OBP .398、SLG .592、OPS.990でHRは19本を放ちました。ちなみにトリプルAレベルでは、135-47で、打率.348、OBP .436、SLG .652、OPS 1.088とむしろダブルAレベルよりもいい数字をマーク。HRは9本。

 このように非常に期待度の高いプロスペクトでPre-2022のBaseball Americaのトップ・プロスペクト・ランクでは22位にランクインするほどの選手で、試合で使ってみたいと思わせる選手。

ジョシュ・ヤングが左肩を傷める

 カイナー=ファレファとジョシュ・ヤングを競わせるというプランだったのですが、2月の第2週にトラブルが発生。ジョシュ・ヤングがプレシーズンのトレーニングでウェイト・リフティングのプログラムをこなしていた際、左肩を傷めてしまいました。

 詳細はまだ出ていないものの、関節唇を傷めた可能性もあり、手術も考えられるとのことですくなくとも数週間はサイドラインに退いておくことだけは決定しました。スローイング・アームではない方の怪我は不幸中の幸いでしたが、これからというタイミングでバッドラックでした。

 これにより、シーズン初頭はアイザイア・カイナー=ファレファの3Bでの出場がほぼ決定的となりました。もちろん、レンジャーズが他にいい内野手を獲得すれば、別の選手が出ることもありますが、編成的な考えとしては3Bにカイナー=ファレファを置くというプランで進めて行くことになりそうです。

 レンジャーズはトレードに出していなくて本当によかったですね。2020年にゴールドグラブ賞を受賞し(3Bとして)、2021年に28盗塁を決めているカイナー=ファレファがいた方が守りは締まりますし、足があるというのは相手守備には嫌でしょう。そしてシーガー、セミエンがいればむしろつなぎ役として彼がいる方が打線が機能するようにも思います。

 レンジャーズ、なかなか楽しみです。これでジョシュ・ヤングも復帰してデビューすれば面白いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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