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【MLB 2023 FA】ジャイアンツ、左腕のショーン・マナエアを獲得!

C・ロドンの抜けたローテーションに

 現地2022年12月11日、サンフランシスコ・ジャイアンツがパドレスからFAとなっていた左腕のショーン・マナエア(Sean Manaea)と合意。すぐにオフィシャルなディールとなる見込みです。

 ジャイアンツは2022シーズンに14勝8敗、ERA 2.88をマークしたカルロス・ロドンを失い、左腕のローテーションの補強を狙っておりました。今回のショーン・マナエアの獲得はもちろん、そのカルロス・ロドンの穴を埋めるための補強です。

契約内容

 契約内容はご覧の通り。1年後にオプトアウトが入っています。

  • 2年/$25M(2023-2024)
    • 2023シーズン終了後にオプトアウトあり。

マナエアはQOのオファーなし

 ショーン・マナエアは2023年1月でMLSが6.157となり、今オフは初FAでした。時期が非常に微妙なのですが、2022年4月3日にアスレチックスからパドレスへトレード。これが開幕直前に行われたもので、シーズン中の移籍ではないということから、クオリファイング・オファー(QO)の資格がありました。

 しかし、パドレスの2022年はすでに贅沢税の基準額の$230Mを超えており($230,314,714)、しかもショーン・マナエアとともにマイク・クレビンジャーもQOの有資格者であったため、金額的に受諾の可能性の高かった2人に$19.65Mずつ割くことを嫌がったため、2人にはオファーせず、そのままFAとなりました。

カルロス・ロドンの契約と似ている 

 ジャイアンツはカルロス・ロドンをFAで失った訳ですが、そのロドンの契約は2年/$44M (2022-23)で、2022シーズンに110 IPを達成すれば、シーズン終了後にオプトアウト可ということになっていました。

 カルロス・ロドンはキャリア・ハイの178.0イニングを投げ、その条件をクリアー。オプトアウトを行使してFAとなり、噂では7年のディールを所望しているとのこと。現在、カルロス・ロドンは29才ですから、大型契約の締結はこのオフがラスト・チャンスとばかりに、ストープリーグを大いに盛り上げています。

 今回のショーン・マナエアの契約内容は金額は違えど、カルロス・ロドンのそれとそっくりです。

ロドンのように再生なるか

 同じ左腕のローテーションということで、ショーン・マナエアとカルロス・ロドンは似ているところがあります。カルロス・ロドンは2021シーズンにホワイトソックスでその素質をようやく具現化。13勝5敗、ERA 2.37、そしてノーヒットノーランもマーク。それまでは怪我が多く、二桁勝利を上げたことがありませんでした。

 そして2022年はジャイアンツで上述のような成績をマークし、2年連続で二桁勝利をマーク。羽ばたいたきっかかはホワイトソックスであったものの、ジャイアンツは割と投手を活性化させることがあるクラブ。今回のマナエアのジャイアンツへの移籍は再びマナエアを再生させるいいきっかけになるかもしれません。

 ただ、成績が良すぎるとジャイアンツはまたもオプトアウトされてしまう契約なのですが。

2018年は素晴らしかったマナエア

 ショーン・マナエアは1992年2月1日生まれで、2023年の誕生日で31才となります。

 もともとは2013年のロイヤルズの1巡目指名(全体34位)。2015年のトレードデッドラインでロイヤルズがベン・ゾブリストを獲得したトレードで、右腕のアーロン・ブルックス(2022年はSTLに在籍)とともにアスレチックスへ移籍しました。よって、今回のジャイアンツ入りは2度めのベイエリアということになります。

 MLBデビューは2016年、24才の時です。ルーキーイヤーに25試合中、24試合に先発し、7勝9敗、ERA 3.86をマーク。

 2017年は29先発で、158.2イニングを投げ、12勝10敗、ERA4.37。2018年には237試合に先発し、160.2イニングを投げ、12勝9敗、ERA 3.59をマーク。同年4月21日にはノーヒットノーランも達成。ちなみに対戦相手はレッドソックスでした。

 非常に素晴らしい2シーズンを築いたマナエアでしたが、2018年9月に左肩のインピンジメント症候群で手術を受け、これがなければ2018年はあと2−3勝は上積み出来たことでしょう。

 その肩の手術からの復帰にはほぼ1年を要し、2019年9月に復帰。復帰後は5試合に投げ、4勝0敗、ERA 1.21、SO9 9.1の圧巻の投球を見せたのでした。

 短縮シーズンの2020年は11試合で、4勝3敗でERA は4.50。さすがに調整が難しかったようです。

 2021年はフルシーズンで登板し、32先発で179.1イニングを投げ、11勝10敗、ERA 3.91。チーム状態の悪い中、奮戦したという投球でした。

 そして2022年のシーズン直前にパドレスへ移籍。パドレスでは30試合、28先発、158.0イニングを投げ、8勝9敗、ERA 4.96と苦戦。FAイヤーにこうなったので、このオフは本来の実力通りの契約という訳には行かなかったという流れです。

【YOUTUBE】Get to Know the Throwin’ Samoan Sean Manaea

 もともと驚くようなベロシティーのファストボールを投げる投手ではありませんが、強いボールなのは確かで、それにいい投手なのは間違いないところ。ただ、2022年はベロシティーが落ちました。2021年にアベレージで92.1mphをマークしたシンカーは2022年は91.2mphにダウン。さらに力みもあったのか、BB%が2021年の5.4%から7.5%に上がりました。やはり完全にヘルシーな状態ではなかったということかと思います。

ジャイアンツのローテーション

 とにかく、クローザーが素晴らしいジャイアンツ。

 いかにゲームメイクをして、ゲーム後半に持ち込むかということが重要なのですが、マナエアの加入でジャイアンツのローテーションはなかなか良いものとなりました。

  • ローガン・ウェブ
  • アレックス・ウッド(L)
  • アレックス・コブ
  • アンソニー・デスクラファニー
  • ショーン・マナエア(L)

 左右が揃っており、エースのローガン・ウェブを軸に大崩れはしなさそうです。

 ショーン・マナエアももう一度質の良い投球を見せて、復活してもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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