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【MLBトレード2022】アンドリュー・ベニンテンディのヤンキースへのトレードが決まる

トレード・ドミノのスタートはベニー、しかもNYYへ

 現地2022年7月27日、元レッドソックスで、現在はロイヤルズに在籍しているアンドリュー・ベニンテンディのヤンキースへのトレードが決まりました。

 この噂が出たときに、ヤンキースはもっと一発のある打者へシフトしないだろうか?とか、むしろOBのブレッド・ガードナーがいるじゃないか!とか、あるいはワクチン注射未接種のアンドリュー・ベニンテンディ(以下、たまにベニー)を獲得すれば、トロントとの戦いに影響が出るから止めておいた方が良いなどと色々とトレードが無くなる方向で考えていましたが、決まってしまいました。

ウィットロックの意趣返し

 今回のトレードはレッドソックス・ファンにとってはかなり痛々しいトレードとなってしまいました。まるでギャレット・ウィットロックの意趣返しのようでもあります。

ギャレット・ウィットロックは2017年のヤンキースの17巡目指名。トミー・ジョン手術があり、2020年オフにヤンキースからプロテクトされず、ルール5ドラフト対象選手に。2020年ルール5ドラフトでレッドソックスが指名(記事)。現在は、リリーバーのキー・パーソンとして活躍しています。

トレード概要

 このトレードは1:3のディールです。

ヤンキースGet

  • アンドリュー・ベニンテンディ(Andrew Benintendi/ 28) LF/左投げ左打ち

ロイヤルズGet

  • ベック・ウェイ(Beck Way/22) RHP / 2020年4巡目指名
  • T.J. シッケマ(T.J. Sikkema/24) LHP/ 2019年1巡目指名
  • チャンドラー・シャンプレイン(Chandler Champlain/23) RHP/ 2021年9巡目指名

トレード背景

ベニーのサラリー

 アンドリュー・ベニンテンディは2022年1月時点でMLSは5.062。このまま行けば今季終了後にFA資格を得ます。

 調停のファイナル・イヤーであるベニンテンディの今季のサラリーは1年/$8.5M (2022)。今季の残額は約3Mほどありますが、ヤンキースとロイヤルズ間に金銭に関わる取り決めがなく、残額はこのままヤンキースが払う見込みです。

ジャンカルロ・スタントンのIL入りがプッシュ?

 ヤンキースがベニーに関心を持っているという噂は7月に入り、ヒートアップ。

 ただ、その後にヤンキースはセットアッパーのマイケル・キングのシーズン離脱が決定で、一旦は投手の補強に向くのではないか?ということと、さらに、ロイヤルズのワクチン未接種騒動の中にアンドリュー・ベニンテンディも入っていたことから、同じア・リーグ東地区で対戦も多いトロント戦も考えたとき、ベニンテンディのディールの火は一旦は消えかけておりました。

 ところが、ここに来て現地2022年7月26日付で、ジャンカルロ・スタントンが左アキレス腱を傷め、IL入りに。これが今回のディールの背中を最終的に押したと筆者は思っています。

 ジャッジは健在ですが、マイケル・キング離脱後、ヤンキースはチーム力が落ちましたので、そこで、ジョーイ・ギャロとは違い、確率性が格段に高いベニンテンディのディールに踏み切ったとそう思います。

ベニー、ワクチンも進んで打つ見込み

 今後も同地区のトロントとの対戦はあるとは言え、カナダでのゲームは9月26日から28日にかけての3試合のみ。よって、カナダ対策でヤンキースはベニンテンディにワクチン注射の話はしていないようです。ただ、ヤンキースはチームの方針で全員がワクチンによる防疫体制はつくってはいます。

 仮にトロントもポストシーズンに進めば、ALDSとALCSでカナダでゲームを行う可能性もあります。

 それも見込んででしょうか?アンドリュー・ベニンテンディは進んでワクチン注射を行うつもりのおようです。それなら早く打てば、ロイヤルズのカナダ遠征も少しは楽になったのにとは思いますが。

2022年のベニンテンディ

 アンドリュー・ベニンテンディは今季、オールスターにも出場。

 現地2022年7月27日時点で93試合に出場。347-111と素晴らしい数字を残しています。打率.320、OBP .387、SLG .398、OPSは.785。安打数111はMLBで7位です。HRは3本しかありません。それゆえ、OPSが低い訳ですが、それを補って余りある打撃スキルの持ち主でもあります。

ロイヤルズがGetしたプロスペクト

 さて、ロイヤルズがGetしたプロスペクトについて簡単に記載しておきたいと思います。まず3名ともにヤンキースのトップ・プロスペクト30に入っておりました。

【KCR】ベック・ウェイ

 2020年4巡目指名のベック・ウェイは、今季はA+に所属。72.1イニングを投げてERAは3.73。SO9は10.0、BB9は3.2。ベロシティはMid-90mphで、スライダーの評価が高い投手。まだコントロールは荒削りのようです。

【KCR】T.J. シッケマ

 こちらは今後表記ゆれがありそうな名前です。シッケマとしておきます。2019年のドラフト1巡目で全体順位は38位。2020年のマイナーリーグ・キャンセルでプロ初のフルシーズンが無くなり、厳しい門出となりました。2021年はILで欠場。

 そうした要因が重なり、プロでの登板は2019年と2022年のわずか15試合のみ。

 2022年のA+では36.1イニングでERAは2.48、SO9は13.4、BB9は2.2。非常にいい数字です。今季終了時にロイヤルズの40manロスターに追加されなければ、ルール5ドラフトにかけられます。おそらくプロテクトするでしょう。

【KCR】チャンドラー・シャンプレイン

 チャンドラー・シャンプレインは2021年ドラフトの9巡目指名。今季はシングルAに所属し、73.1イニングでERAは4.30、SO9は11.5、BB9は2.3。Mid-90mphのファストボールとスライダーがメインの投手。

レッドソックス、ベニーを出してコルデロを獲得したが・・・

 アンドリュー・ベニンテンディは、2015年のレッドソックスの1巡目指名(全体7位)。

 Pre−2017年のプロスペクト・ランクでは1位でした。

 デビューは2016年で、2017年のROYでは2位。2017年から2019年の3年間は、155安打、168安打、144安打をマーク。レッドソックスでの5年間で、打率は.273をマーク。HRは2017年の20本がキャリアハイ。確率性の高い打者であります。

 しかし、コロナ・パンデミックとなった2020年、ベニンテンディは極端な打撃不振に陥りました。14試合で、39-4だったのです。打率.103、OBP .314、SLG .128、HR0。この打撃不振が響き、2021年2月にロイヤルズにトレード。これはメッツも絡んだ3チームトレードでした。

 このとき、レッドソックスが獲得したのは以下の選手たち。

From ロイヤルズ

From メッツ

  • ジョシュ・ウィンコウスキー(Josh Winckowski/22)RHP
  • PTBNL→フレディー・バルデス(Freddy Valdez/19)OF/右投右打

 ジョシュ・ウィンコウスキーもフランチー・コルデロもこの時のトレードの交換要員です。

 しかし、ジョシュ・ウィンコウスキーもフランチー・コルデロの今季、レッドソックスの一員としてゲームに出ていますが、ベニンテンディの活躍と比較するとやはりこのトレードは失敗だったと言わざるを得ないものです。

 せめて、フランチー・コルデロが覚醒してもらいですが、現地2022年7月28日の1塁守備は見ていられなかったですね。

 今回のベニーのNYY入りにより、レッドソックス・ファンからは今後ますますハイム・ブルームに対する風当たりが強くなりそうです。

 レッドソックスのトレードデッドラインの動きも現時点では読みにくいですが、売り手に回るかもしれませんね。

 以上、ちょっと複雑な気分になるベニンテンディのディールのお話でした。

【YOUTUBE】BOS@TEX: Benintendi collects five hits, makes amazing catch in epic day

 お読みいただき、ありがとうございました。

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