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【MLB2022】加藤豪将選手(TOR)がメジャー初スタメン!レッドソックスは一歩、及ばず(追記)

加藤選手、メジャー初スタメン

 現地2022年4月21日、レッドソックスはフェンウェイ・パークでブルージェイズを迎えての3連戦。前評判も高く、その通りにパワーを見せつけているブルージェイズを相手にどんな試合を見せるのか?楽しみでもありました。

 そして、この日はブルージェイズの加藤豪将選手がついにメジャー初スタメンを果たした日でもあります!

 おめでとうございます!

デビューは4月9日

 加藤選手のメジャー・デビューは現地4月9日のレンジャーズ戦でした。ピンチランナーでの出場。

 ようやくというところだったのですが、試合後、ブルージェイズはOFのブラッドリー・ジマーのロスターを確保するため、加藤選手をトリプルAのバッファロー・バイソンズにアサイン。チャンスが潰えたかと思ったのですが、直後の4月14日、テオスカー・へルナンデスの怪我によりロスターが空いたことで再びメジャーへ。

 そして、現地2022年4月16日のアスレチックスにも出場。この時もピンチランナーでの出場でした。この2試合は打席には立っていなかったのです。

 よって、今回はメジャー3試合目にして初のスタメンであり、はじめて打席に立つことになったのでした。

マイナーで培った実力

 加藤選手は1994年10月8日生まれの27才(現地2022年4月21日時点)。身長は185cm。右投げ左打ち。2013年6月にヤンキースから2巡目指名を受けプロ入り。この年の全体1位はマーク・アッペルで、2位はクリス・ブライアントという年のドラフトです。

打撃で苦戦したマイナー9シーズン

 高校卒でプロ入りした加藤選手は、2014年から2016年にかけてルーキーとクラスAに所属。2014年のチャールストン・リバー・ドッグス(クラスA)では盗塁20、BB 71と足の速さと選球眼の良さをアピールしたものの、この3年間は打撃に苦戦。打率はそれぞれ.222、.239、.229。

 アマチュア時代はバットを寝せて構えるスタイルで、身長のわりには小さくスイングするタイプでした。プロに入って、バットが立つようなスタイルに変身するのかと思いましたが、大きくは変わりませんでした。ヤンキースもこの頃は数字が上がらないことでちょっと困惑したようです。

 2017年、フロリダ州リーグのタンパ・ヤンキース(ハイA)で打率.293、OBP.376、SLG.440をマーク。ようやく当初期待した通りの成績を出し、さあこれからという時、ヤンキースは2Bだけでなく、ユーティリティプレイヤーとして1B、3B、SSを経験させました。この時は、打撃に影響を与えたものの、後々このユーティリティー経験がメジャーへの道を助けることに。

 なんとかキャリアを軌道に乗せたかと思われましたが、その翌年の2018年、ダブルAのトレントン・サンダーで、118試合に出場。打率.229、OBP .327、SLG .335、5HR、35RBIとまたしても苦戦。

 2019年は打撃がやや向上。ダブルAとトリプルAを合わせて打率.267、OBP .362、SLG .401とアップ。ただ、2019年オフにFAに。2019年12月にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングの招待選手になったものの、2020年のコロナ・パンデミックでマイナーリーグがキャンセルされ、加藤選手はシーズン終了後に再びFAに。

2021年にトリプルAで3割超え

 2020年11月にパドレスとマイナー契約。この時もNRI(Non Roster Invitee)としてメジャー・キャンプに参加。2021年はパドレスのトリプルAであるエル・パソ・チワワズに所属。ここではプロ最高の成績をマーク。114試合に出場し、打率.306、OBP .388、SLG .474、二塁打が27本、HRが8本、RUNは62、RBIは42をマーク。守備は本職の2Bの他に、1B、そしてLF、RFまでこなしています。

 2021年12月、ブルージェイズとマイナー契約。2022年のスプリングトレーニングではNRIとしてメジャー・キャンプに参加。元NYY1Bのグレッグ・バードとロスターを争うことに。まったくタイプの異なる左打者同士の争いになったもものの、ユーティリティー性をもち、複数のポジションをこなせたことがここで幸いし、加藤選手がロスター(40man)を勝ち取りました。グレッグ・バードはメジャー・ロスターに入れなかったため、本人の希望でリリース。現在はニューヨーク・ヤンキースと契約し、マイナーに所属しています。

メジャーでの2打席

 試合前にはフェンウェイのグリーン・モンスター裏にも行った加藤選手。どの選手もやはりここは憧れなんですね。ブルージェイズの選手達も野球少年のような表情になっています。グリエルなどは初めてじゃないだろ?とは思うのですが、参加したようですね(笑)。

 メジャー初打席が回ったのは、3回表。イニングの先頭打者として打席に立った加藤選手は、タナー・ハウクと対戦。フルカウントから四球を選び出塁しました。

 ブルージェイズは、タピア、ビシェットの連続安打で1点を先制。加藤選手の四球が生きました。さらに、ゲレロ・Jr.の犠牲フライでももう1点を追加。スコア2-0とリード。

 5回表の第2打席はタナー・ハウクのファストボールを2Bゴロに。詰まってしまいましたね。

 加藤選手はこの2打席のみ。6回裏の守備までゲームに出ました。

 7回表、本来なら先頭打者として打席に立つターンでしたが、代打にサンチアーゴ・エスピナルを送られここで交代。1-0で終わっています。

初ヒットの機会を得られるか?

 メジャーデビュー後のアクティブ・ロスターの上げ下げ、そしてこの日のゲーム途中での交代という扱いを見ると、ベンチはバックアップ・ロールでしか見てなさそうです。これから2Bはエスピナルの起用になると思われます。

 そうなると、アクティブ・ロスターにいるなら、ゲーム後半のピンチ・ランナーでの起用でそのまま守備について打席が回ってきたところでチャンスをつかめるか?ということになってくる思います。依然、厳しい状況であることは確か。誰でも取っ掛かりは小さいものです。この機会をこじ開けて、2Bに居座ってもらいたいですね。

追記:初ヒット、おめでとうございます!

 現地2022年4月27日、トロントで行われていたレッドソックスとの4ゲームシリーズのGame3で、今季3度めの先発出場を果たした加藤選手は、4回裏に回ってきた第2打席で、マイケル・ワカからCF前ヒットを放ち、見事にメジャー初ヒットを記録しました。おめでとうございます。イニング間でチームメイトとのコミュニケーションが映っていましたが、いい笑顔でしたね!

Boston Red Sox vs Toronto Blue Jays Box Score: April 27, 2022 | Baseball-Reference.com
Boston Red Sox beat Toronto Blue Jays (7-1). Apr 27, 2022, Attendance:...

追記:DFAに

 現地2022年5月4日、トロント・ブルージェイズは加藤選手をDFAとしました。今のブルージェイズですと、打撃のインパクトがないと厳しいということですね。

 今後はトレードの可能性をさぐりつつ、ウェーバー公示。ここでウェーバーでクレームオフするクラブがあれば、そちらに。そして、ウェーバーをクリアー(獲得するクラブなし)すれば、マイナーへ残るということになります。

追記:メッツに決まりました

 現地2022年5月7日、ウェーバー公示されていた加藤選手をメッツがクレームオフ(獲得)しました。加藤選手はトリプルAのシラキュースにて次のチャンスを伺うことになりました。頑張ってもらいたいですね。

レッドソックス、あと一歩及ばず

 この日のブルージェイズの先発は前年にジャイアンツで活躍したケビン・ゴーズマン。レッドソックスはあわや完封されるのか?というほど、ゴーズマンに抑えられえ、9回のマウンドまで上げてしまいます。

 9回裏、先頭のトレバー・ストーリーがRF前シングルを放ったところで交代となりましたが、ケビン・ゴーズマンには降板時点ではスコアレスに抑えられました。被安打7は放ってはいたものの、得点には結びつかず、奪三振は8!

 レッドソックスは替わったジョーダン・ロマーノを攻め、ボガーツのタイムリーダブルで1点を返し、1-3に。まだ、ノーアウトでランナーは2、3塁という大チャンス。つづくベルドゥーゴは深い2Bゴロを放ち、3塁ランナーのデバースが還り、2-3。

 1アウトでランナー3塁、同点のチャンスではありましたが、ダルベックが真ん中高めの絶好球を打ち損じ、3Bゴロとなり2アウト。3Bはマット・チャップマンですから、還れません。

 あと1本というところで、ジャッキー。代打か?と思いましたが、そのまま送りました。意外性もあるのですが、長いシーズンを考えれば、このようなシーンでジャッキーが打たないと勝てません。最後は甘いボールだったのですが、ジャッキーは1塁ゴロでゲームセット。

 あと一歩というところまで行ったのですが、逆転ならず。レッドソックスはこのシリーズは1勝2敗と負け越し。ハウクが良い投球を見せてくれたのは何よりです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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