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【MLB2019】フィリーズ、息を吹き返し、メッツをスイープ!フロントの差も感じる両チーム

貧打に泣いた打線が9回裏にミラクル

現地2019年6月27日、メッツ@フィリーズ戦のGame4が行われ、フィリーズが9回表に絶望的な3失点で逆転されるも、9回裏にミラクルを起こしました。

アーロン・ノラ先発で負けられない

このGame4ですが、メッツがザック・ウィーラー、フィリーズがアーロン・ノラが先発。

両投手、最高の出来を見せてくれました。

ザック・ウィーラーですが、6回を投げ被安打2と好投。失点1を喫したのですが、それは6回裏に出たブライス・ハーパーのソロショットによる失点のみ。

ボールに伸びがあって、7奪三振。

一方のフィリーズ先発のアーロン・ノラはさらに上を行きました。7回を投げて1ヒッター、与四球1、奪三振10。まさにエースという投球を披露しました。

9回、ネリスが痛恨の自責点3

先発が好投しつつも味方打線が苦戦していると往々にして相手チームに得点が入るものです。

9回表メッツは、フィリーズ3番手のヘクター・ネリスを攻め、1アウトからマイケル・コンフォートがシングルで出塁。

つづくトッド・フレイジャーはフルカウントまでカウントを作り、最後は粘りがちで4シームを捉え、これが逆転となる2ランHRに。

先発からリリーバーまですべて好投するとは本当に難しいことですね。

その後、ネリスはドミニク・スミスとウィルソン・ラモスにも連打を許し、1アウト1・3塁となったところで交代。

マウンドにはJD・ハマー。ハマーはアメッド・ロサリオをピッチャーゴロに抑えるもこれがスクイズのような形となり、3塁ランナーがホームイン。メッツがこの回3点目を奪い、3−1とリードを広げます。バッター・ランナーは1塁でアウトで2アウト。

ハマーはその後、アデイニー・エチェバリアを抑えてチェンジ。

先発の勝ちを帳消しにし、かつ最終回に2点を奪われるという今のフィリーズには厳しい状況となりました。しかもピッチャーは抑えのエドウィン・ディアスに。

フィリーズ、2HRでサヨナラ勝ち

メッツとしては盤石のリレーでしたが、スキが生まれたのはやはり四球でした。

フィリーズは先頭のシーザー・ヘルナンデスが四球で出塁。

つづくマイケル・フランコは0−2と追い込まれながらも3球目を強気に強振。これが左中間のスタンドギリギリに飛び込む2ランHRに。メッツはチャレンジするも判定はHR。

エドウィン・ディアスの悪い時で、シュート回転して真ん中高めに浮いてしまいました。

その後、リアルミュートが三振に倒れて1アウトとなるも、ショーン・ロドリゲスが粘り強く四球で出塁。さらにスコット・キンガリーがシングルを放ち、1アウト1・2塁でジーン・セグラ。

セグラもシュートしながら入ってきたファストボールをうまくさばき、これは文句なしの3ランHRに。

フィリーズが最終回に5点を奪い、3−5でサヨナラ勝利を納めました。

アーロン・ノラの勝ちは消えましたが、よく逆転したなというゲームでした。

フィリーズ息を吹き返す

フィリーズは6月16日のブレーブスとのGame3から始まって、ナッツに3連敗、マーリンズに3連敗と2連続スイープを含む7連敗中でした。

もっと言えば、6月10日からのDバックス3連戦でも1勝2敗、ブレーブスとの3連戦では1勝2敗と負けが先行。

メッツとの4連戦が始まる前の6月の成績は6勝14敗と惨憺たるものでした。

オデュべル・ヘレイラとマッカッチェンの離脱

貧打となった要因は明らかで、まずは5月29日にDVで逮捕されたオデュベル・ヘレイラの離脱。DVポリシー違反は厳しいので今季はもうエンドと考えてよさそうです。

そして、もう一人はアンドリュー・マッカッチェンの離脱。マッカッチェンは現地2019年6月3日のパドレス戦でランダンプレーでアメフトのランニング・バックのようなステップを踏んで膝の靭帯を断裂。シーズンエンドとなってしまいました。

マッカッチェンは絶好調だったのでこの離脱は響きました。あの動きで靭帯が切れてしまうというのは、筋力が強すぎるのと、連戦続きによる睡眠不足という要因もあると思います。あの時期はマッカッチェンを外せませんでしたね。

ハーパーに集中された

長打力のある2人がいなくなったことで相手投手はハーパーにかなりの力を割けるようになりました。これが痛かったですね。

ジェイ・ブルースが本当によく頑張ってくれていますが、もう一枚、ホスキンス当たりがさらに弾けてほしいところでしたが、ちょっとそれは贅沢ですね。

核が封じられたことで他のバッターもより対処しやすくなったというのが貧打への道筋です。

フロントが全面バックアップを約束したフィリーズ

マーリンズにもスイープされたことでどうなるのかと心配になったフィリーズ。

ここで現場を勇気づけたのは、フロントの言葉。

「現場を全面バックアップする。」

フロントも致し方ない現場の事情というのをよく理解していました。この言葉で現場はどれだけ勇気が出たことか。

監督にクビをちらつかせるメッツ

一方のメッツはこのゲームで5連敗。しかも2日続けてWalk-off。

雰囲気が悪いですね。先日もキャウェイ監督&バルガスで記者ともめました。

もう監督が平常心を欠いている状況ではないでしょうか。

騒動の納め方も監督とバルガスを一方的に悪者にしたような形にしたのもまずかったのではないかと思います。罰金までとられています。マスコミとの付き合いは大事ですが、あれでは現場がクレイジーと思われただけで、よい気分がしないのではないかと思います。

唯一よかたったのはバルガスが監督を守ろうとしたところです。

上手く行っていないときに権限のある者がプレッシャーを与えるのは誰でもできることです。フロントも中間管理職でプレッシャーだらけなのはわかります。言葉で言うのは簡単ですが、そんなときこそ、現場を守ってもらいたいですね。これはある意味、無責任な言い方です。メッツのフロントもオーナーや後援会(そんなのもあるでしょう、たぶん)から相当やられていると思いますので。

メッツ、この敗戦でオールスターまで持ちこたえられなくなったかもしれません。

売りに入ってしまう可能性大です。

もうひと踏ん張りして欲しいものですね。

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