60HRのジャッジ
現地2022年9月21日、ヤンキースはパイレーツとのゲームを14-2のスコアで大勝。これでシーズンの勝利数は90となりました。
このゲームでヤンキースは初回に4得点を上げ、さらに8回裏には8得点のビッグイニングを作っております。終盤の8得点ということで、ポジション・プレーヤーが投げたのか?と思ったら、右腕のミゲル・ヤフレ(Miguel Yajure)と左腕のエリック・ストウト(Eric Stout )の2人のピッチャーがそれぞれ4失点を献上しておりました。
1番ジャッジが4-2
リードオフに入ったジャッジは、第1打席にダブル、第2打席は三振、第3打席はグランドルール・ダブル、第4打席は1Bゴロ。そして第5打席に四球をもらったところで交代。ピンチランナーにティム・ロカストロが出ました。この日のジャッジの成績は4-2。61号HRは出ませんでしたが、打率を.317に上げました。
ジャッジ、トリプル・クラウンに向け、ラッシュ
前日2022年9月20日のゲームではジャンカルロ・スタントンにサヨナラグランドスラムが出ましたが、その直前にアーロン・ジャッジが今季60号を放ちました。打撃が低調と言われている中で、ジャッジの今季の成績は際立っていますし、60号など久々に聞いた響きでした。
【YOUTUBE】Number 60!!! Aaron Judge’s 60th of the year ties Babe Ruth for 2nd most in Yankees history!
そのジャッジは少し前のゲームの試合後のインタビューで、自身の数字にはこだわっていないという趣旨の発言をしています。気にならないわけはないのですが、クラブの調子自体も決して盤石とは言えない中、まずは勝利優先という考えのようであります。自分の数字だけのことを考えていたなら、大記録など達成しないと思いますが、ジャッジの顔やこの発言を聞いた時に、これは「むしろ数字は行くだろうな」と結構な方が思ったと思います。
そして今やトリプル・クラウンも射程に!
打率はボガーツと争っている!
下記の表は、現地2022年9月21日終了時点のジャッジの打撃部門の各スタッツをALでの順位の「AL Rank」と両リーグを併せた順位の「MLB Rank」に分けて記載しております。タイトルはリーグの成績で決まるので、AL Rankが重要になります。
HR、打率、打点の3部門でジャッジは下記の通り、1位タイも含めて3冠です。
打率だけが、現時点でレッドソックスのザンダー・ボガーツとトップ・タイで並んでおります。
# | Category | Stats | AL Rank | MLB Rank |
1 | HR | 60 | 1 | 1 |
2 | Average | .317 | 1 Tie | 3 |
3 | RBI | 128 | 1 | 1 |
4 | RUN | 125 | 1 | 1 |
5 | OBP | .421 | 1 | 1 |
6 | SLG | .705 | 1 | 1 |
7 | OPS | 1.126 | 1 | 1 |
8 | BB | 94 | 1 | 2 |
9 | XBH | 87 | 1 | 1 |
10 | TB | 376 | 1 | 1 |
11 | ISO | .388 | 1 | 1 |
12 | rWAR | 9.7 | 1 | 1 |
13 | IBB | 17 | 2 | 2 |
14 | Hits | 169 | 3 | 5 Tie |
ボガーツはバッティング・タイトル(打率)はまだ獲っておらず、2015年も.320で2位に終わっています。今回はぜひとも獲得して欲しいと筆者は思っております。
そうなるといわゆるジャッジのトリプル・クラウンは無くなりますが、そこはプロ同士が争う結果なので、どちらに転んでもいいと思っています。
そんなことを言いつつ、ジャッジはHRでは一区切りの60本を放ちましたし、RBIも2位のホセ・ラミレスが115で128のジャッジは13もの差をつけているので、これも確定でしょう。残るは打率のみですから、場合によってはHRを捨てて単打にこだわるのもよし、むしろそれをやることでHRがさらに伸びたりするかもしれません。いずれにせよ、打率にフォーカスするのも簡単で、こちらも行くかもしれません・・・。
他の打率指標も並べると、ジャッジはご覧の通り、12冠。とんでもない状態になっていますね。
残り19試合。数字はさらに伸びそうです。ボギー、がんばれ!
シングル・シーズンのHRレコード
なお、シングル・シーズンのHRレコードは下記のようになっております。現時点ではベーブ・ルースに並んでおります。
# | Player | HR | Season |
1 | バリー・ボンズ(SFG) | 73 | 2001 |
2 | マーク・マグワイヤ(STL) | 70 | 1998 |
3 | サミー・ソーサ(CHC) | 66 | 1998 |
4 | マーク・マグワイヤ(STL) | 65 | 1999 |
5 | サミー・ソーサ(CHC) | 64 | 2001 |
6 | サミー・ソーサ(CHC) | 63 | 1999 |
7 | ロジャー・マリス(NYY) | 61 | 1961 |
8 | アーロン・ジャッジ(NYY) | 60 | 2022 |
– | ベーブ・ルース(NYY) | 60 | 1927 |
10 | ベーブ・ルース(NYY) | 59 | 1921 |
– | ジャンカルロ・スタントン(MIA) | 59 | 2017 |
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント