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【MLB2023】スプラッシュの嵐!オリオールズのセドリック・マリンズがサイクル・ヒットを達成!

今季のオリオールズの強さ

 現時点でALイースト2位を走るボルティモア・オリオールズ。2022シーズン途中からその強さを発揮し始め、今季は開幕からかなりの評価を得てのスタート。4月序盤にややもたついた時期があったものの、4月中盤以降は良い戦いぶりを継続。3月、4月を併せて19勝9敗と素晴らしいスタートを切りました。

 ただ、いかんせんALイーストは首位のレイズが3月と4月を併せ23勝6敗とスーパーがつくほどのロケット・スタートを切りましたので、オリオールズは2位に甘んじているところです。

 なお、5月8日から始まったレイズとの3ゲームシリーズを見ていると、やはりこの2クラブはダントツで強いと思わざるを得なかったです。非常に引き締まったゲームが続きました。オリオールズはGm1でシェーン・マクラナハンにはやられてしまったものの、G2、G3と接戦を制し、2勝1敗とシリーズを勝ち越しを決めております。強いです。

 なおオリオールズは5月6日、7日のブレーブスとのG2、G3、そして8日のレイズ戦のG1を併せて3連敗を喫していましたが、オリオールズの連敗は実に久々。4月10日以降はずっと連敗なしで来ていたのです。1ヶ月弱、連敗しなかったというのが強さの表れでもありますね。

パイレーツ戦がスタート

 そして現地2023年5月12日からはこの時点でNLセントラル1位のパイレーツとの対戦。地区首位チームとの対戦が続きます。

 ただ、4月に強さを発揮していたパイレーツでしたが、5月に入って急速にペースダウン。4月30日から連敗がスタートし、5月7日まで7連敗。ようやく8日のロッキーズ戦で今月1勝を上げましたが、また連敗が始まっております。

接戦!

 そのパイレーツとの現地2023年5月12日のゲームは非常に見応えのある接戦でした。セドリック・マリンズのサイクル安打はこの接戦の中で生まれた記録という意味で非常に価値のあるサイクル安打になりました。

 パイレーツの先発は右腕のヨハン・オビエド。きれいなフォームで投げる投手です。オリオールズは、カイル・ブラディッシュ。

 セドリック・マリンズの快進撃はまずはCFフライから幕を明けました。

 そして今季、オリオールズはベンチで選手が水を口に含んで噴水を表現していますが(日本ではあり得ない光景ですね)、スタジアム内は水鉄砲も含め、スプラッシュの嵐となりました。

シングル→トリプル→2B→HR 

 先制点はパイレーツで、3回表にフィルダース・チョイスで1点を奪います。

 直後の3回裏、セドリック・マリンズに第2打席が回ってきます。マリンズは積極的に初球の96.6mphの4シームをRFへラインドライブで弾き返すヒットを放ち、まずはシングル・ヒットを記録。

 0-1のまま進んだ5回裏、セドリック・マリンズに第3打席が回ってきます。2アウト、ランナー無しの状況でセドリック・マリンズは粘りを見せて6球目のカーブをRF深くに運びます。右中間のフェンスまで届いた打球を見て、マリンズは快足を飛ばし3塁に到達。トリプルを記録しました。

 ただ、この後は後続が凡退し、依然ゲームは0−1でパイレーツがリード。

 6回裏、オリオールズが追いつきます。イニング先頭のライアン・マウントキャッスルがトリプルで出塁。その後、パイレーツは投手が代わり、2番手のダウリ・モレタがワイルド・ピッチを投じ、1-1のタイスコアに。

 しかし、7回表、パイレーツはコナー・ジョーにソロHRが出て、2-1と勝ち越しに成功。

 1点を追う7回裏、パイレーツのマウンドにはホセ・ヘルナンデスが上がります。1アウト後、セドリック・マリンズに第4打席が回ってきて、マリンズはまたしても初球を弾き返し、打球はRFのライン際の長打コースに。トリプルになりそうでしたが、RFのコナー・ジョーが無駄なくさばいてマリンズは2塁に。これでダブルを達成。

 マリンズの出塁の直後、アドレー・ラッチマンが2者連続となるダブルを放ってオリオールズが2−2のタイスコアに持ち込みます。 オリオールズはさらに、代わったドゥエイン・アンダーウッドからライアン・マウントキャッスルがタイムリーを放ち、3−2と勝ち越しに成功。

チームメイトがつないだ第5打席

 そして迎えた8回裏、オリオールズはノーアウトでランナー1,2塁と絶好のチャンスを作るも、ホルヘ・マテオがダブルプレーに倒れて2アウト。ここでマリンズの前の打者のテイン・バブラ(Terrin Vavra)が倒れていれば、マリンズに打席が回らず、サイクル達成はならなかったのです。

 しかし、アンダーウッドのコントロールが悪いことも幸いし、バブラは四球を選びセドリック・マリンズにつなぎます。バブラはいい仕事をしましたね。

 そしてセドリック・マリンズの第5打席。残るはHRのみという打席。マリンズはこの与えられた打席に最高の結果で応えました。3球目の89.7mphのチェンジアップを叩いた打球はRFポール近くに入る3ランHRに。

 見事にセドリック・マリンズがサイクルヒットを達成した瞬間でした。

【YOUTUBE】Cedric Mullins completes the CYCLE with a HUGE homer!

 しかもこの3ランHRでスコアは2−6となり、オリオールズを安全圏へと導きました。 

 9回表、フェリックス・バティスタが1点を奪われましたが、オリオールズが逃げ切って6-3のスコアで快勝。

MLB Gameday: Pirates 3, Orioles 6 Final Score (05/12/2023)
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 セドリック・マリンズが接戦の中、偉大な記録を達成したのでした。

今季2度目

 2023年のサイクル安打は、今季2度め。1度目は今季からマイアミ・マーリンズでプレーするルイス・アラエス2023年4月11日に達成しています。

オリオールズ史上7人目の達成

 また、オリオールズの中では史上7人目。2022年6月にオースティン・ヘイズが達成して以来となります。

 セドリック・マリンズはこのゲームで.268/.365/.478というスラッシュラインに。彼は2021年にオールズ史上初の30-30プレーヤー(30HR&30盗塁)となり、2022年はまあまあの成績。そして今季は再び良いシーズンを過ごしそうです。

2010年以降のサイクル安打達成者

 こちらは2010年以降のサイクル安打達成者です。

歴代NO名前NameClubM-D-Y
341セドリック・マリンズCedric MullinsBAL05-12-2023
340ルイス・アラエズLuis ArraezMIA04-11-2023
339ノーラン・アレナドNolan ArenadoSTL07-01-2022
338オースティン・ヘイズAustin HaysBAL06-22-2022
337ジャレッド・ウォルシュJared WalshLAA06-11-2-22
336エドゥアルド・エスコバーEduardo EscoberNYM06-06-2022
335クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL05-11-2022
334エディー・ロザリオEddie RosarioATL09-19-2021
333フレディー・フリーマンFreddie FreemanATL08-18-2021
332ジェイク・クロネンワースJake CronenworthSDP07-16-2021
331トレイ・ターナーTrea TurnerWSH06-30-2021
330キャバン・ビジオCavan BiggioTOR09-17-2019
329ジョナサン・ビヤーJonathan VillarBAL08-05-2019
328トレイ・ターナーTrea TurnerWSH07-23-2019
327ジェイク・バウアーズJake BauersCLE06-14-2019
326大谷翔平Shohei OhtaniLAA06-13-2019
325ホルヘ・ポランコJorge PolancoMIN04-05-2019
324ブロック・ホルトBrock HoltBOS10-08-2018
323チャーリー・ブロックモンCharlie BlackmonCOL09-30-2018
322クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL09-17-2018
321クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL08-29-2018
320ムーキー・ベッツMookie BettsBOS08-09-2018
319ホセ・アブレイユJose AbreuCWS09-09-2017
318エバン・ロンゴリアEvan LongoriaTBR08-01-2017
317コディー・ベリンジャーCody BellingerLAD07-15-2017
316ノーラン・アレナドNolan ArenadoCOL06-18-2017
315カルロス・ゴメスCarlos GomezTEX04-29-2017
314トレイ・ターナーTrea TurnerWSH04-25-2017
313ウィル・マイヤーズWil MyersSDP04-10-2017
312ジョン・ジェイソJohn JasoPIT09-28-2016
311ラージャイ・デービスRajai DavisCLE07-02-2016
310フレディー・フリーマンFreddie FreemanATL06-15-2016
309マット・ケンプMatt KempSDP08-14-2015
308エイドリアン・ベルトレAdrian BeltreTEX08-03-2015
307チェ・シンスShin-Soo ChooTEX07-21-2015
306ブロック・ホルトBrock HoltBOS06-16-2015
305マイケル・カダイヤーMichael CuddyerCOL08-17-2014
304アレックス・リオスAlex RiosTEX09-23-2013
303ブランドン・バーンズBrandon BarnesHOU07-19-2013
302マイク・トラウトMike TroutLAA05-21-2013
301エイドリアン・ベルトレAdrian BeltreTEX08-24-2012
300アーロン・ヒルAaron HillARI06-29-2012
299アーロン・ヒルAaron HillARI06-18-2012
298スコット・ヘアストンScott HairstonNYM04-27-2012
297パブロ・サンドバルPablo SandovalSFG09-15-2011
296ジョージ・コターレスGeorge KottarasMIL09-03-2011
295カルロス・ゴンザレスCarlos GonzalezCOL07-31-2010
294ケリー・ジョンソンKelly JohnsonARI07-23-2010
293ベンジー・モリーナBengie MolinaTEX07-16-2010
292ジョディ・ゲラットJody GerutMIL05-08-2010

 なお、この勝利で、オリオールズは今シーズンの成績を25勝13敗とし、同日、ヤンキースとのスリリングなゲームに敗れたレイズと4ゲーム差となっています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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