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【MLB2019】リラックス投法!ブルワーズ、ザック・デイビーズ、ERAナ・リーグ1位の1.56

4勝0敗!絶好調のザック・デイビーズ

投手の話題に触れておきたいと思います。

現地2019年5月5日、ブルワーズはメッツとの3連戦のGame3。

前日に延長18回の死闘を演じたこのカードですが、Game3も1点を争う好ゲームとなりました。

延長18回のGame2のスコア↓

New York Mets vs Milwaukee Brewers Box Score: May 4, 2019 | Baseball-Reference.com
Milwaukee Brewers beat New York Mets (4-3). May 4, 2019, Attendance: 3...

とりわけよかったのが、ブルワーズ先発のザック・デイビーズZach Davies)です。

ザック・デイビーズ、8回途中まで登板

3回裏にロレンゾ・ケインの犠牲フライとクリスチャン・イェリッチの15号HRなどで3点を先制したブルワーズ。

見方の先制点などもあり、ザック・デイビーズは序盤3回を3人ずつで斬って取る上々の立ち上がりを見せます。

5回にキーオン・ブロンクストンの2塁打をきっかけにトーマス・ニドのタイムリーで1点を返されるも、デイビーズはペースを変えず、淡々と打ち取るピッチングに集中。

7回にもフアン・ラガレスに一発を浴び、3−2と1点差まで詰め寄られますが、まったく落ち着いておりました。

8回表、ランナーを出していなかったのですが、2アウトを取ったところで交代。これは球数が118球を数えたことから交代となった模様です。

結局、ザック・デイビーズは7.2回を投げ、被安打6、失点2、与四球1、奪三振5、被本塁打1でフル回転のブルペンに小休止させるほどの深いイニングまで投げ、勝利投手に。

本当に8分くらいの力の入れようで、リラックスして投げています。

4勝0敗、ERA 1.56 !

4勝目を上げたザック・デイビーズですが、ここまで7戦スタートの4勝0敗ですから、いかにチームの勝利に貢献しているかが見てとれます。

すでにザック・グレインキ(ARI)が5勝1敗となっていますので、ナ・リーグのハーラートップではありませんが、4勝は2位タイ。

そしてERA 1.56 は4月のピッチャー・オブ・ザ・マンスのレッズのルイス・カスティーヨを抜き、ナ・リーグ1位に躍り出ました!

ザック・デイビーズとは

ザック・デイビーズは1993年2月7日生まれの26才。2011年のオリオールズの26巡目指名の投手。

非常に小さく見える体格ですが、身長は6’00″(183センチ)もあります。体重が公式では70キロ。細いだけに余計に小さく見える投手ですね。

ブルワーズに移籍してきたのは2015年のトレードデッドラインで、現ジャイアンツのジェラルド・パーラがブルワーズからオリオールズに移籍した時の交換要員として移籍してきました。

メジャー・デビューは2015年9月2日。

ザック・デイビーズのスタッツ

ザック・デイビーズはすでに実績のある投手。

  • 2015: 3勝2敗、ERA 3.71、6スタート、34.0 IP
  • 2016: 11勝7敗、ERA 3.97、28スタート、163.1 IP
  • 2017: 17勝9敗、ERA 3.90、33スタート、191.1 IP
  • 2018: 2勝7敗、ERA 4.77、13スタート、66.0 IP

2017年にキャリアハイの17勝を上げており、この年は33スタートでしたから、皆勤賞ですね。

2018年は右肩痛もあり、2勝にとどまっておりました。

4シーム無し! Max 146 km

ザック・デイビーズの投球スタイルはとにかく打たせて取ること。

スピードよりコントロールを重視しているがゆえに、コツンコツンとヒットは打たれます。

しかし、ランナーを返さなければいいだろう!とばかりに肝心なところで締めるのがザック・デイビーズです。ウィニングショットはチェンジアップが多いように思います。右打者にはかなり有効のようです。

球種ですが、ファストボールは4シームではなく、シンカーです。4シームはほぼ投げません。

あとはチェンジアップ、スライダー、カーブ。

ファストボールであるシンカーのMaxは91mph(146.45kmh)行くかどうか。アベレージで88-89mphほどです(141.62kmh-143.23kmh)。

チェンジアップとスライダーが80mphほど(128.74kmh)、カーブが76-78mph(122.3kmh-125.53kmh)。カーブとファストボールとの落差が約20kmh。

楽に投げているスタイルはマダックスのよう

ザック・デイビーズはとにかく力投しません。フィニッシュだけに力を込めるリラックス投法。ボールの切り方に速さを感じますので、ご本人も切る瞬間はかなり意識しているのではないか?と思います。

とにかく非常に面白い存在です。深いイニングまで投げられる点においてもブルワーズにとっては非常に貴重です。

昨シーズンの肩痛のときに、なにかを掴んだような道の開け方ですね。

これからも注目したい投手です。

17勝を上げた2017年の投球をまとめてくれている動画です。

お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. 匿名 より:

    183,70キロだとむしろ細身ですね
    肉体改造する前のダルビッシュさんぐらいでしょうか

    • hirotee より:

      コメントありがとうございます。
      ダルビッシュ投手は改造前も90キロ近くあったのではないかと思います。
      身長がダルビッシュ投手の方がかなり高いので(196cm)、体のバランスから考えて
      80キロ後半はもともとあったと思います(入団当時や日ハム最後の年の数字が見当たりませんでした。)

      デイビーズはパワーを感じない体格がむしろ魅力ですね。

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