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【MLB Pre2021】ブルワーズが英才教育を実施!17才OF、ヘドバート・ペレス(Hedbert Perez)を起用

カクタスリーグで17才OFを起用したブルワーズ

 ミルウォーキー・ブルワーズがなかなかおもしろいことをやってくれています。

 17才のプロスペクトをメジャーのスプリングトレーニングにアサイン。そしてカクタスリーグに起用。かつて、プリンス・フィルダーを育てたのと同じようなメソッドで、とにかくゲームに出してみて、現状の立ち位置を確認させるというやり方でまさに英才教育を施しています

 そしてご覧のような素晴らしいプレーを見せました。

その名はヘドバート・ペレス

 ブルワーズが育てているのは、ヘドバート・ペレス(Hedbert Perez)。2003年4月4日生まれの17才と11ヶ月(現地2021年3月27日時点)。ベネズエラ出身で、身長5フィート10インチ(177.8cm)、左投げ左打ちのOFです。

 なお、発音ですがもっと正確な音で表現するなら、「へッバート・ペレス」です。Hedbertの真ん中のdは破裂音となり、英語ではドと発音しません。

2019年にサイン

 ヘドバート・ペレスがプロ入りしたのは、2019年7月2日。インターナショナルFAとして、ブルワーズとマイナー契約。サイニング・ボーナス$0.7MはブルワーズがインターナショナルFAの選手とサインした中では2番めの高さ。この時点で非常に期待されているのがよくわかります。当時16才での契約です。 

父は、ロベルト・ペレス

 お父さんは、ロベルト・ペレス(Robert Pérez)。

Robert Pérez Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & More | Baseball-Reference.com
Check out the latest Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & ...

 メジャーリーガーには、ロベルトもペレスも多数いますし、しかもお父さんは際立った活躍を残した訳でもありませんからちょっと記憶をたどるのが難しい人が大半かと思います。

 お父さんは1994年から2001年までメジャーでプレー。ブルージェイズ、マリナーズ、エキスポス、ヤンキース、ブルワーズに所属しことのあるOFです。メジャー6年で221試合に出場。497打数126安打、打率.254、HR 8という成績を残しています。

2020年、タクシースクワッドのロスターに加入

 ヘドバート・ペレスは、2019年はマイナーでの出場はありませんでした。2020年2月にDSLブルワーズ(ドミニカ・サマー・リーグ)にアサインされ、プロとしてのキャリアをスタートさせる予定でしたが、ご承知の通り、2020年はCOVID 19 の影響により、マイナーリーグがキャンセルに。

バッティング・セッションでインパクト

 しかし、トレーニングファシリティーに呼ばれたヘドバート・ペレスは際立った動きを見せます。

 バッティング・セッションで打席に入ったヘドバート・ペレスは、インパクトのあるホームランを放ち、これが首脳陣の目に止まります。しかも守備を見ても、動きにセンスを感じさせる。首脳陣は、ヘドバート・ペレスを2020年のタクシースクワッドのメンバーとして60manロスタープールに入れるという異例の抜擢を行いました。

 しかし、当然のことながら2020年はデビューの機会はなし。

2021年のカクタスリーグに出場

 前年から首脳陣に注目されていたヘドバート・ペレスは2021年のスプリングトレーニングにおいても2月28日にメジャーキャンプにアサインされました。2月28日は、カクタスリーグが始まる日です。

 ここまでのヘドバート・ペレスのカクタスリーグの成績は3試合に出場し、ご覧の結果。

  • 3/16 ドジャース戦 (1AB- 0 Hit)
  • 3/21 マリナーズ戦 (1AB-0 Hit)
  • 3/26 ホワイトソックス戦 (1AB-0 Hit)

 現地2021年3月27日時点ではまだヒットはありません。

 しかし、16日のドジャース戦ではこのゲームで2番手で登板したトレバー・バウアーとの対戦を経験。軽く三振に仕留められましたが、17才でバウアーの球筋を打席で見ただけでも大きな資産です。

 ブルワーズはまさに英才教育を施しています。

 繰り返しますが、ヘドバート・ペレスはマイナーでの出場経験なしにメジャーリーガーとの対戦を経験しています。

ネクストCF

 一番上に貼り付けたツイッターの埋め込みのプレーを見てもおわかりの通り、非常に守備のセンスは抜群。打撃も今はスキルと対戦相手の間にギャップがありますが、それを実戦で見せることで大急ぎで、アジャストさせようとしています。

ETAは2022年以降

 かなりのエリート教育を施しているブルワーズですが、今は一流のプレーというのを見せている段階。2021年はこのあと、DSLに参加し、ショートシーズンを経験したのちに、2022年から2023年にかけて、フルシーズンを経験させるものと思われます。

 2021年の誕生日で18才になりますが、おそらく19才でのメジャー・デビューはないかもしれません。しかし、ブルワーズはそれこそ2022年で契約終了となるロレンゾ・ケインのあとのCFとして彼の起用を考えていそうです。

ギャレット・ミッチェルらとも競争

 ヘドバート・ペレスは現時点で、ブルワーズ内プロスペクトのNO.3。NO.1は同じOFのギャレット・ミッチェル(22)。2020年アマチュア・ドラフトのブルワーズの1巡目指名。彼は2023年ETAとも言われていますが、もう少し早いかもしれません。

 NO.2プロスペクトは、ブライス・チュレイン。21才の内野手で、2018年のブルワーズ1巡目指名の選手。彼は2022年ETAですが、早ければ2021年のETAもあるかもしれません。ただ、SSと2Bはかなり上が詰まっているので、けが人次第というところかもしれません。

 ブルワーズは、プロスペクトが枯渇していましたが、いい選手もデビューを控えています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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