ラッチマン、移籍後初のボルチモア戦
現地2026年9月3日、アドレー・ラッチマンが移籍後初めてオリオールズ戦に出場。このオリオールズとのシリーズは4ゲームでボルチモアでの開催。しかもレギュラーシーズンはこれが最後の対戦となるシリーズです。
そんな中、ラッチマンはこれまでの感謝をプレーで表現という形でマルチHRを放ちました。
2019年の全体1位→究極のオリオール!
2019年のMLBドラフトで全体1位指名を受けたアドレー・ラッチマンは2022年にメジャーデビューを果たし、113試合に出場して.254/.362/.445、OPS .806、HR 13でROY投票で2位に。
2023年にはオリオールズの101勝シーズンに大きく貢献というより、その中心でもありました。154試合に出場し、.277/.374/.435、OPS .809、HR 20,RBI 80、二塁打 31、安打 163をマーク。オールスター出場、MVP投票では9位に入り、シルバースラッガー賞も受賞。Pre-2024にはMLB NO.1の捕手としてその名声を高めました。
2024年には計148試合に出場しましたが、シーズン途中の6月27日のゲームの守備中にファウルボールを手に受けて負傷。この怪我が思った以上に深刻な影響を及ぼし、前半戦の成績は.275 / .339 / .441でしたが、後半戦は.207/ .282 /.303に。
2025年は左右の腹斜筋を相次いで痛めるなど、90試合の出場にとどまった上、打撃成績も.220/.307/.366、OPS .673と低迷。
さらに2026年は左足首の炎症、脳震盪、左手首の炎症により何度もILに入っておりました。
2024年の怪我から本来の力を発揮出来ていないところもあったのですが、その卓越した守備力、統率力、コミュニケーション力は「究極のオリオール」とも称され、まさにオリオールズの顔でした。
オリオールズはここ2年の怪我の影響もあって、ラッチマンとの延長契約を渋っていたところ、今回、レッドソックスとのトレードが成立。ラッチマン放出はオリオールズの面々に与えた影響も大きく、ガナー・ヘンダーソンなどはショックを隠しきれなかったと言います。
そして今回、ラッチマンがトレード成立から1ヶ月が経過し、元のフランチャイズに凱旋。エモーショナルなものになりました。

右肘痛から復帰
レッドソックス移籍が決まった時点では左手首の炎症で10 Days ILに入っていたラッチマンは2026年8月11日にようやく復帰。レッドソックス・デビューとなりました。ただ、これは復帰が早かったのでは?とも思いました。レッドソックスはコナー・ウォンが打撃が好調でしたので、もう少し完全な状態で出した方が良いのでは?などとも思っておりました。移籍後のラッチマンは、このゲーム前まで15試合で.170/.254/.245、OPS .500、HR 1と苦戦しておりました。
その苦戦の原因となったのが最初はILからの復帰で久々の実戦、さらに環境の変化などもありましたが、8月24日からは右肘痛も発症。これがスイングに影響していたとのことでした。ラッチマンは31日から2日にかけて行われたマリナーズとのシリーズには欠場。今回のボルチモアとのシリーズで復帰となったのでした。
凱旋試合で2HR
そのラッチマンは3番Cで先発出場し、1回表の第1打席でスタンディング・オベーションを受けたあとの3球目、オリオールズ先発のブランドン・ヤングのカーブをしっかりと捉え、これが角度32度のHRらしいHRでボルチモアに移籍の挨拶を行ったのでした。
さらにラッチマンは1-3とリードされた6回表の打席でもヤングのシンカーを捉えて、右中間へ打球速度103.6mphのソロHRを放ち、2-3とリードを詰めたのでした。
この日、ラッチマンは4打数2安打、その2安打がHRでRBI 2、RUN 3と勝利に貢献しました。
レッドソックス、終盤に逆転
6回表のラッチマンの2本目のソロHRで2-3と追い上げたレッドソックスは、7回表2アウトからイーライ・ホワイトが二塁打で出塁してチャンスメイク。これをこの日復帰したIKFことアイザイア・カイナー=ファレファがシングルで還し、3-3の同点に。
レッドソックス先発は左腕のジェイク・ベネット。この日は6イニングを投げて5安打しか許さなかったのですが、このうちの2本がHRとなり、6回までに3失点。ただし、BB 0、SO 7とまたも見事なゲームメイクを見せました。
さらに8回表には2アウト2塁で打席が回ってきたニック・ソガードがオリオールズのゲーム終盤のエース的存在のイェニエル・カノーから右中間へ2ランHRを放って5-3と勝ち越し。
9回表には2アウトからローマン・アンソニーが豪快に左中間に一発を放って、スコアは6-3。15連勝のときとはまた一味違う打線の厚みを見せつけたのでした。
最後はヒヤヒヤ
9回裏、レッドソックスはクローザーのアロルディス・チャップマンを投入。オリオールズはアロンゾ、ヘンダーソンに回る一番ハードなターンでした。
そのチャップマンはアロンゾを三振に打ち取り1アウトを奪ったものの、つづくガナー・ヘンダーソンにはLFへ95.2mphの4シームを弾き返されてシングルヒットを許すと、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランドにベルト付近の97mphの4シームを左中間スタンドに弾き返される2ランHRを浴びてスコアは6-5と1点差に。
ただ、この後はレオディー・タベラス、ディラン・ビーバーズをしっかりと抑え、レッドソックスがなんとか逃げ切りました。
9回表のアンソニーのHRが無ければ・・・と思うとゾッとしましたが、なんとかものにして、4ゲームシリーズの初戦を取りました。

レッドソックス、ここのところ投手陣がちょっと厳しい状況ですが、クロシェの復帰までは持ちこたえたもらいたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
