2023年2度めの登板で初勝利
このゲーム前までは3勝2敗とまだ投打のアンバランスが見られるエンゼルス。打線が機能していればかなりの強さを見せるものの、そうでない時には投手が踏ん張りきれない面も見せております。現地2023年4月5日は、ローテーションがちょうどタイミングよく大谷選手です。弾みをつけたいところですね。
大谷投手は3月30日の開幕以来、中5日を空けての登板。今季も原則中5日で回して行きそうですね。そしてこの日の初勝利は、エンゼルスにとっても僅差をものにしたという点で非常に価値のある1勝となりました。
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立ち上がりに苦戦
大谷選手ですが、立ち上がりに苦戦しました。低めには集めていたものの、大きく曲がるスライダーことスウィーパーがややひっかかり気味。カウント球で苦労した大谷選手はリードオフのフリオ・ロドリゲス、タイ・フランスに連続四球。
さらに3番、エウへニオ・スアレスに甘く入ったシンカーをうまくRFへ弾き返され、2塁ランナーのフリオ・ロドリゲスが生還して1失点。
この時、ホームは間に合わないと判断したRFのハンター・レンフローは1塁ランナーのタイ・フランスの3塁進塁を阻止するべく、3塁へスロー。ところが、これが悪送球となりファウルグランドに転がる惨事に。それを見て本塁を伺ったタイ・フランスでしたが、レンフローの送球に勢いがあったため、ボールがウォールに当たり、取りに行ったジオ・ウルシェラにうまく跳ね返り、ジオ・ウルシェラがホームへスロー。
このスローはランナーと重ならないように投げたうまいスローでした。捕手のローガン・オホッピーも走路を空けつつ、うまくタッチ。なんとか2失点目を防ぎました。
大谷選手は2回から4回まではヒット、フォアボール、デッドボールと毎回ランナーを背負う投球となりましたが、6回にはテオスカー・ヘルナンデス、コルテン・ウォン、AJ・ポロックと3者三振に仕留める投球を見せ、僅差のゲームで流れを渡しませんでした。
大谷選手は6回、111球を投げ、被安打3、失点1、BB 4、HBP 2、SO 8、HR 0。苦戦しながらもゲームの中で調子を上げて行く姿はさすがエースと呼ぶにふさわしい投球となりました。
7回にリードを広げる
マリナーズの先発はクリス・フレクセン。2021シーズンに14勝を上げた右腕ですが、2022年は今ひとつピリッとしませんでしたが、先発にブルペンにいろんな局面でチームに貢献しました。
そのフレクセンに対してエンゼルス打線は、失点直後の2回表に新女房役のローガン・オホッピーがLFへ大きな2ランHRを放ち、2-1と逆転。
2回から4回まで3人ずつで凡退した打線は5回表に、2番手のマット・ブラッシュの乱調でノーアウト・ランナー2、3塁のチャンスを迎えたのですが、得点を奪えず悪い流れとなりました。
その流れを大谷選手が阻止したところにこのゲームの勝因があります。
7回表、ディエゴ・カスティーヨにスイッチしたマリナーズでしたが、エンゼルスは打線が活性化。イニング先頭のジオ・ウルシェラの二塁打を皮切りに、マイク・トラウトの内野安打、大谷選手のLFへのシングルで2点を追加。スコアを4-1とし、ゲームを締めにかかりました。
頼みのジミー・ハーゲットが打たれる
7回裏、エンゼルスのマウンドには2番手でマット・ムーアが上がりました。ランナーを1人残し2アウトを奪ったところで降板。イニング途中で頼みのジミー・ハーゲットにリレーします。
ところがこの日のジミー・ハーゲットはコマンドが悪く、真ん中にボールを集める投球が続き、2失点を喫してしまい、4-3とエンゼルスのリードは1点に。
ハーゲットは8回裏にも1安打されましたが、無失点で切り抜けました。
キハーダがゲームを締める
最終回のエンゼルスのマウンドにはホセ・キハーダが上がりました。WBCでも活躍しましたね。
その勢いをそのままにファストボールで圧したキハーダは、1安打を許したものの虎の子の1点を守りきり、エンゼルスが4-3で勝利し、大谷選手に今季初勝利が付きました。
かなり厳しいゲームでしたが、チーム一丸で1点を守ったという点で今後の弾みになるゲームになったのではないでしょうか?
先発がゲームメイクした試合は取りたいですね。
なお、このゲームで大谷選手は投手と打者でピッチクロック・バイオレーションを犯してしまいました。当然、史上初!!
お読みいただき、ありがとうございました。
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