スポンサーリンク

【MLB 2021】”KCR”ブラッド・ケラーが7回1失点の好投!レイズの連勝を11で止める

ロイヤルズ、投手戦を制す

 現地2021年5月25日(火)、ロイヤルズ@レイズの3ゲームシリーズが始まりました。11連勝と勢いに乗るレイズ。直近15試合のRBIは94を数え、二塁打は37本で、ともにMLB1位。好機で効率よく長打が出ており、11連勝の大きな要因となっている中、投手戦に持ち込み、厳しい戦いを制したのはロイヤルズの2021年オープニング・ピッチャーでした。

 ただ、内容的にはレイズが押していたゲームでもありました。

ブラッド・ケラー&リッチ・ヒルが先発

 先発はロイヤルズがブラッド・ケラー。2021年のオープニング・ピッチャーです。ただ、オープニングゲームでは2回持たず、6失点とゲームメイクできませんでしたが、4月後半から徐々に調子を上げてきており、このゲーム前までは、3勝4敗、ERA 6.52。

リッチ・ヒルは直近4試合のERAが0.42!

 一方のレイズは、ベテラン左腕のリッチ・ヒル。今季41才のシーズンながら、このゲーム前までは9試合で先発し、3勝1敗、ERA 3.89と好調レイズを支えるローテーション投手の一人です。しかも直近4試合は、21.2イニングで自責点1。3勝1敗、ERA 0.42と絶好調。

 ロイヤルズとしては、レイズ打線の勢いとリッチ・ヒルの好調さを考慮し、「ブラッド・ケラーがなんとか3失点以内に抑えてくれれば」というやや希望的な展開を望まざるを得ない戦評でもありましたが、そのブラッド・ケラーがやってくれました。

先制点はレイズ

 先制点はレイズでした。3回裏、先頭のブレット・フィリップが投手前内野安打で出塁。そのフィリップスが1アウト後に2盗に成功。ロイヤルズの捕手は、サルバドール・ペレスではなく、キャム・ギャラガー(Cam Gallagher )でした。

 2アウト後、ヤンディー・ディアスがCF前シングルを放ち、レイズがラッキーな形で1点を先制しました。

リッチ・ヒル、3イニングで5K

 レイズ先制の裏でロイヤルズ打線はリッチ・ヒルに手も足も出ない状況で、3回までに5三振。これは完全にレイズのペースで12連勝の可能性は高いと思えるほどでした。

カルロス・サンタナ、最高のタイミングでHR

 3回裏に1点を先制したレイズでしたが、ロイヤルズは失点した直後に絶妙のタイミングで反撃。

 4回表、1アウト後に打席が回ってきたカルロス・サンタナがCFへ弾丸ライナーのソロHRを放ち、1-1の同点に。ボール3つが先行した後、決めに行った4シームが甘い高さに入ったのを見逃しませんでした。

 これでゲームは1-1のタイに。

ロイヤルズ、6回の好機で勝ち越し

 やはりリッチ・ヒルに苦戦していたロイヤルズ打線でしたが、中盤6回表、リッチ・ヒルにやや疲れが見えたところを、イニング先頭のキャム・ギャラガーとウィット・メリフィールドが連続安打でノーアウト1、2塁でチャンスメイク。

 これを逃せば、裏のイニングで失点される流れです。 

 1アウト後、この日DHで出場していたサルバドール・ペレスが2ストライクと追い込まれながらも、3球目のカーブを叩き、LF前にラインドライブのタイムリー。これで2塁ランナーのギャラガーが還り、ロイヤルズが2-1と勝ち越しいに成功しました。

ブラッド・ケラー、7回1失点

 ロイヤルズ先発のブラッド・ケラーは5回を除いて、毎回ランナーを背負う投球が続きましたが、最後の一本を許さず、苦しいながらも7回を投げ抜きました。球数は95球。かなり苦心したことが伺えますね。

 結果、7回を被安打4、失点1、与四球4、奪三振7で見事にゲームメイクしたのでした。

リッチ・ヒルは13K

 圧巻だったのはリッチ・ヒルで、8イニングを99球で回し、被安打6、失点2、与四球0でゲームメイク。なんと13三振を奪う力投でした。三振数がもう少し少なければ完投ペースでした。

双方、リレーも機能 

 レイズはリッチ・ヒル降板後、ピート・フェアバンクスが9回を無失点に抑えました。

 また、ブラッド・ケラー降板後、ロイヤルズは8回から9回1アウトまで左腕のジェイク・ブレンツ(Jake Brentz)、残り2アウトをカイル・ジマー(Kyle Zimmer)が無失点に抑え、好調レイズ打線を封じました。

 スコアは2−1でロイヤルズの勝利(BOX SCORE)。

 ブラッド・ケラーの1失点は粘りがあってよかったですね。

モンデシーがシーズンデビュー

 ロイヤルズにとっては朗報です。開幕直前の3月30日に右腹斜筋を傷め、戦列を離れていたアダルベルト・モンデシーがここに来てようやくシーズンデビューを果たしました。

 スプリング・トレーニングでは打率.303をマークし、絶好調でシーズンインが見込まれていたにも関わらず、無念の開幕IL入り。モンデシーの腹斜筋痛はかなり厄介で、なかなかベースボール・アクティビティーを開始できませんでした。開幕から2ヶ月を経過しようという段階になり、ようやく復帰。

 この日は7番SSでいきなりのマルチ安打達成です。

ロイヤルズ、勝率5割に

 ロイヤルズはこの勝利で23勝23敗。勝率5割に乗せ、ア・リーグ中地区3位。ここまで投手陣がややこらえきれていない面があったのですが、ブラッド・ケラーがこれで乗っていけば、もう少し失点は減りそうです。

レイズ、首位をキープ

 11連勝でストップしたレイズ。2位レッドソックスもブレーブスに敗れたため、30勝20敗でア・リーグ東地区1位をキープしています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLBレジェンド】今永投手の好投で再注目されたフェルナンド・バレンズエラの強烈な9先発(1981)
【MLB2024】今永投手、1-0ゲームを制す!負けなしの5勝目!
【MLB2024】レッドソックス・吉田正尚選手が10 Day IL入り!(左手の親指の捻挫)
【MLB2024】好調だったマイク・トラウトが離脱!左膝を手術へ
【MLB2024】「手応えあり!」アスレチックスが東海岸タフシリーズを4勝3敗で勝ち越し!NYYにはタイ、O’sには勝ち越し!
【MLB2024】レッドソックス、ジョーリー・ロドリゲスをDFAにし、上沢投手をメジャーに
【MLB移籍2024】レッドソックス、カブスで出場機会に恵まれなかったギャレット・クーパーを金銭トレードで獲得!
【MLB2024】プレーヤーズ・ウィークエンドが復活!人気企画も前回とは違う装い
【MLB2024】ピート・クロウ=アームストロング(カブス/NLROY候補)がメジャー初HRを放つ!
【MLB2024】A’sが投手力でヤンキースをねじ伏せる!JP・シアーズ、メイソン・ミラーがシャットアウト・リレー
【MLB2024】大谷選手が日本人メジャー歴代最多HRを達成
【MLB2024】シーズン最初の5先発でERA 0.66! カッター・クロフォード(BOS)がクレメンスに並ぶ!
【MLB2024】カブス・今永投手はついに初自責点を記録するも、またもQスタート達成で3勝目
【MLB2024】レンジャーズ、ジャック・ライターがついにメジャー・デビュー!しかし、翌日にAAAへ
【MLB2024】タナー・ハウクがシャットアウト勝利!試合時間はたったの1時間49 分!
【MLB2024】ムーキー・ベッツが5-5! 過去のキャリアハイの打率.346、安打数 214を超えるシーズンになるか!
【MLB2024】マイケル・ローレンツェンのレンジャーズ・デビューはスコアレス投球!
【MLB2024】カブスの鈴木誠也選手が10 Day ILへ(右腹斜筋)
【MLB2024】カブス・今永投手が2勝目!ERA は未だ0.00 !鈴木誠也選手が勝ち越し援護弾!
【MLB2024】アスレチックス、投手陣が改善!P・ブラックバーンは19.1 IPスコアレス、メイソン・ミラーは104mphを記録
【MLB2024】ホワイトソックスは試練が続く!3Bのヨアン・モンカダが少なくとも3ヶ月の離脱へ(右内転筋)
【MLB2024】レッドソックスのトレバー・ストーリーが左肩手術で今季終了!ニック・ピベッタも肘痛を発症
【MLB2024】レッドソックス、セダン・ラファエラと8年/50Mドルで延長契約
【MLB2024】日食(Solar eclipse)
【MLB2024】スティーブン・ストラスバーグの引退が正式に決まる!
【MLB2024】UCL損傷の投手が続出!シェーン・ビーバー、スペンサー・ストライダー、エウリー・ペレス、J・ロアイシガら(追記あり2)
【MLB2024】山本由伸投手、2度の満塁のピンチを乗り越え、メジャー初勝利!5.0 IP、8 K!
【MLB2024】カブス、ドジャースに打ち勝つ!鈴木選手は3 RBI、大谷選手は今季2号
【MLB2024】「出ました!」大谷選手、爆音とともに今季第1号HR!
【MLB2024】「お待たせ!」と言わんばかりにブライス・ハーパーがグランドスラムを含む3HR
タイトルとURLをコピーしました