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【WS2019-Gm5】アストロズが大勝。WSへ王手!G・コールが9K!ナッツはシャーザーがケガで登板回避

ワールドシリーズ2019 Game 5

 現地2019年10月27日、首都DCで行われる最後の試合であるGame5が行われました。2勝2敗のタイとなった今シリーズですが、D.C.での2戦は完全にアストロズ・ペース。それでも何が起こるかわからないのがポストシーズン。残り3戦、現役右腕トップ4による競演と思われたのですが、試合前にまさかの情報が。

プレ・ゲーム 

マックス・シャーザーが登板回避

 驚かせたのはやはりナショナルズの先発予定であったマックス・シャーザーの緊急登板回避。当日午後になって登板を回避することがアナウンスされました。

首のけいれんと僧帽筋の痛み

 原因は「首のけいれんと僧帽筋の痛み」。この症状を情報で見たときに、肝心なときに「寝違い」を起こしてしまったのかと思い、当ブログのトップページやツイートでも「寝違いか?」と書かせてもらったのですが、そうではありませんでした。

疲労の蓄積 

 シャーザーは当日になって首の痛みを覚えたのではなく、数日前から首に痛みを感じていた模様。そして当日になりベッドから起き上がれないくらいの痛みに進展してしまったのでした。

監督にも報告済み

 シャーザーはこれらの体調の変化を発生時からすでに監督には報告していました。一人でプレーしているワケではないことを重々承知のうえで、チーム全体のことが見えているシャーザーはさすがだと思います。よって、デーブ・マルチネス監督も最悪のケースを想定することは出来ていました。

2日後の経過次第でGame7は登板可能

 病院に直行したシャーザーは”cortisone shot ”(コルチゾン・ショット)、つまり痛み止めの注射を打っています。ドクターの所見では48時間後の経過で痛みが緩和していれば、Game7での先発も可能との返事ももらっております。

 以上のようなトラブルが発生し、悪い流れになっているナショナルズにとってはさらに悪いニュースに降り掛かってきたのでした。

スターティング・ラインナップ

 Game5のスタメンです。打率はポストシーズンの累積ではなく、WSのみの成績でGame4までの数字です。

AstrosNationals
1. スプリンガー-CF-.250
2. アルトゥーベ-2B-.400
3. ブラントリー-RF-★-.471
4. ブレグマン-3B-.222
5. グリエル-1B-.278
6.アルバレス-LF-★.375
7. コレア-SS-.133
8.マルドナード-C-.250
9.コール-RHP
1.ターナー-SS-.167
2.イートン-RF-.400★
3.レンドン-3B-.235
4.ソト-LF-(L)-.286★
5.ケンドリック-2B-.214
6.ジマーマン-1B-.250
7.ロブレス-CF-.214
8.ゴームズ-C-.200
9.ロス-RHP
アストロズはアルバレスを起用

 アストロズのヒンチ監督は攻めてきました。DHが使えないことでベンチに下げていたヨルダン・アルバレスをLFに起用。実際、アルバレスはGame1とGame2で調子を取り戻しつつありましたので、ここ2戦は勿体ない面もありました。そして捕手にはマルドナードを起用。彼もD.C.に来てからは初マスクです。

ナッツ、先発にジョー・ロス

 上記のようにシャーザーが細かく症状を伝えていたおかげで、デーブ・マルチネス監督はジョー・ロスに前日のうちに「あるかもしれないぞ」ということは伝えていました。よって、ジョー・ロスはぶっつけ本番ではなかったことと、シャーザーの様子がわかってすぐに「確定」の連絡もしたのでした。

トランプ大統領も観戦

 そして予告通り、トランプ大統領もGame5を観戦しに球場へ訪れました。一部から”Lock him up”「閉じ込めろ」というコールが起こってしまったことは残念でした。首都D.C.とはいえ、東海岸の上の方ゆえ・・・ということも感じてしまいました。赤の勝負ネクタイでお見えでしたね。

(サマリー)HOU 7, WSH 1

 もうゲーム前からナショナルズの敗色が濃くなってしまった感のあるGame5でしたが、それでも蓋を開けてみないとわからないのが勝負の世界。ナショナルズの奮戦に期待したかったのですが、やはりゲリット・コールの壁は厚く、打線の沈黙が痛い一戦となりました。

得点ログ

2回表、ヒンチ監督の采配がズバリ!アルバレスにHR

 非常に落ち着いていたナショナルズ先発のジョー・ロス。雰囲気があってなかなかよかったです。しかし、2回表、先制点を許してしまいます。1アウトからユリ・グリエルにSS前内野安打を打たれた後、スタメン起用のヨルダン・アルバレスに先制の2ランHR。

 配球は非常によかったと思いました。最後の2シームを叩かれたのですが、あの高さのボールの打球を上げるのか!?と驚くばがりの一発でした。アストロズが2−0と先制。

2回裏、ナッツ連打を放つもチャンスを潰す

 2点を奪われた直後、ナショナルズは当たりの止まっていた4番ソトがRFヒットで出塁。つづくハウィー・ケンドリックも積極的にファースト・ストライクを叩き、右中間へシングルヒットを放ち、ノーアウトランナー2・3塁のチャンスを作ります。

 しかし、つづくライアン・ジマーマンはすぐに追い込まれた後、大きなナックルカーブに反応し、空振り三振。そして期待されたロブレスは2球で追い込まれた後、スライダーを打たされて6−4−3のダブルプレー。チャンスを潰してしまいました。

4回表、カルロス・コレアに2ランHR

 4回表、2アウトからアルバレスがヒットで出塁。カルロス・コレアに対していい攻め方をしていたのですが、最後の最後でジョー・ロス自身も「ハンギング・スライダー」と認めていたように甘いボールとなり、これがLFスタンドに入る2ランHRに。アストロズが4−0とリードを広げます。

7回裏、ソトにソロHR

 残り3回となり追い込まれてきたナショナルズでしたが、このイニングはレンドンとソトに回るターンということでアストロズのマウンドには引き続き、ゲリット・コール。

 先頭のレンドンはLFフライに倒れましたが、つづくフアン・ソトは2ストライクを追い込まれながらも、98.7mphのファストボールに対応。これがCFオーバーとなるソロHRとなり、ナショナルズはなんとか1点を返します。

 しかし、ナショナルズの反撃もここまで。

アストロズが8回表と9回表に追加点

 8回表、アストロズはこの回から代わったダニエル・ハドソンからユリ・グリエルがタイムリーを放ち、5-1に。さらに、9回表にはジョージ・スプリンガーに2ランHRが飛び出し、アストロズが計7-1で勝利しました。

 これでアストロズは3勝2敗とシリーズ勝ち越しに成功。あと1勝でワールドシリーズチャンプとなります。

ゲームのポイント

ゲリット・コールが7回1失点

 アストロズ先発のゲリット・コールは7回、110球で被安打3、失点1、奪三振9、与四球2、被本塁打1と数字は素晴らしいですが、際立ってよくはなかったです。ただ、Game1よりは良かったという感じ。さすがにシーズンの疲れが出てきているのか?と思いました。とは言え、最終イニングに99.8mph(160.61kmh)を計測しています。

ナッツ・ファンがジョー・ロスに大声援

 ナショナルズ・ファンの出来事ですが、この日シャーザーのトラブルにより緊急登板となったジョー・ロスですが、ゲーム前に彼がブルペンに向かう時、ナショナル・ファンから「この緊急事態に登板してくれてありがとう」と言わんばかりに、まるでヒーローを送り出すようにジョー・ロスに声援を送ったところは胸が熱くなりました。

ナッツ打線は1-3、6-7番にヒット無し

 頑張ってもらいたかったナショナルズ打線ですが、この日はターナー、イートン、レンドン、ジマーマン、ロブレスにヒット無し。上述しましたが、2回裏のチャンスで、ジマーマンがあっさり三振したのは残念でした。

 勝っている時にはジマーマンがベテランのいい味を出してつないでいたのに分断されています。全体として積極性がないのを見抜かれていたのか、早いカウントの甘い球を見逃し、追い込まれてからの難しい変化球に手を出して凡打というパターンが多かったと思います。

おかしなストライクコールが3つ

 本日はホームプレート・アンパイアの判定がどうか?というシーンが何度もありました。

通常、アンパイアはあまり責めたくはないのです。というのもたまたま目立つミスコールがあるとは言え、そのほかの圧倒的に正しい判定など気にもとめられないからです。こんな減点法過ぎる職に就きたいと思いますか?よって、普段はアンパイアは批判しませんが、この日はさすがに3つほど判定がおかしかったと思います。

カルロス・コレアの2ランHRの打席

1:52秒

スライダー軌道なのでこれは手を上げてもらいたかったなと思います。

タナー・レイニーの投球の時

 2つ目は6回から2番手としてマウンドに上がったタナー・レイニーのこのボール。今は画面にフレームをつけてくれているので余計に審判泣かせかもしれませんが、この判定はさすがにないです。

ロブレスの四球のボール

 7回裏、ゲリット・コールに疲れが見え始めて最後の一踏ん張りをしている状況でナショナルズはソトのHRの後、ジマーマンが2アウトから四球を選び、さあこれから見せ場を作るぞ!という場面。ロブレスはフルカウントから自信をもって見逃したのですが、これがストライクコールに。ロブレスのリアクションがそれを物語っています。

感想

 ナショナルズはノーチャンスでもなかったと思います。ただ、仕留めにかかる打線の勢いがあるのが大前提かもしれません。もう一度積極性を取り戻してもらいたいですね。

 すくなくともこの日はジョー・ロスとフアン・ソトは向かって行ってはおりましたので他の選手も続いてもらいたいですね。

残り2戦

 2019年もついに佳境に入ってきました。残り2戦、両クラブの精一杯のプレーが見たいと思います。とにかくGame7まで持ってもらいたいと思います。

 ナショナルズは案外、DHありの方が打線がつながるのかもわかりません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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