ソニー・グレイはFAに
現地2026年10月30日、現在、MLBはワールドシリーズ終了後5日間の所属選手との独占交交渉の期間ですが、その中で現契約の節目を迎えていた右腕のソニー・グレイ(Sonny Gray)が正式にFAとなりました。
ソニー・グレイの現契約
ソニー・グレイの現契約はカージナルスと2023年11月にサインした以下の内容。
- 3年/$75M (2024-26) + 2027 クラブオプション
- 2024:$10M | 2025:$25M | 2026:$35M
- 2027:$30M クラブオプション($5M バイアウト: 2027-31にかけて毎年1/15に$1Mずつ支払い) ※
- もし2027年にクラブオプションが行使されれば、2027年にオプトアウトが可能
- フル・ノートレード条項あり ※
- ※トレードの際に書き換え

2025年オフ、カージナルスはハイム・ブルームのPOBO(President of Baseball Operations)就任に伴い、本格的なリビルドを実施。その中でソニー・グレイは上述のフル・ノートレード条項を放棄することに同意し、2025年11月にレッドソックスへの移籍を受諾。
その際に契約内容も一部書き換えられることとなりました。
- トレードの際に書き換えられた2026/2027年の内容
- 2026: $31M サラリー(カージナルスは$20Mをレッドソックスに支払)
- 2027: $30M ミューチュアル・オプション
- バイアウト:$10M
変更点は2026年のサラリーが$35Mから$31Mに減ったこと。そして2027年のサラリーに変更はなかったものの、オプションがクラブオプションからミューチュアル・オプションに変更となり、バイアウトも$5Mから$10Mにアップとなりました。
ミューチュアルは双方で合意が必要ですが、ベスティングのようにある程度のラインが用意されるケースも多く(例えば100イニング達成など)、今回はそのラインは特に公表されておらず、実質的になかったのかもしれません。
2026年のソニー・グレイの素晴らしい成績
ただ、ソニー・グレイは2026年、レッドソックスに大きく貢献してくれました。
29試合に先発登板して169.0イニングを投げ、ERA 2.72、18勝5敗でSO 149。ギャレット・クロシェがシーズンの大半を欠場する中、先発ローテーションの安定に大きく貢献しました。



ポストシーズンではALWCで1敗と後が無くなったGm2に登板。ソニー・グレイは2点を先制されたものの、4.2イニングで2失点とゲームメイク。ソニー・グレイ降板後の6回裏にリリーフが6失点を喫してジ・エンド。Gm1とともにチャド・トレーシーの投手交代の判断が裏目に出ました。
もともと出る可能性は高かった
ソニー・グレイはFAとなった他のレッドソックスの選手同様、チーム残留の意思は持っていたものの、2026年11月に37歳となることから、本人も次への選択は柔軟に考えておりました。

もともと夏の15連勝が無ければ、ソニー・グレイはトレード・デッドラインで他のクラブにトレードされていた可能性がありました。そのくらい移籍後も他のクラブはこの右腕に頼っていいくらいの成績を残していたということでもあります。

なお、今回のミューチュアル・オプション破棄でレッドソックスのキャッシュ・フローを考えると、2026年のサラリーはカージナルスが$20Mを負担したしてくれたことから、$11Mの支払いで済み、バイアウトが$10Mに上がったものの、実質支払額が$21Mになりますので、ソニー・グレイの2026年のサラリーが$31Mのところが$21Mになったと考えれば安いものだと考えることも出来ます。
レッドソックスの現在のローテーション
ギャレット・クロシェはALWCで復帰したものの、1アウトも取れずに4失点で降板。慌てて復帰した状況もあり、このオフでしっかりと調整してくれれば、2027年はフル稼働が見込めます。
現時点でのローテーションはギャレット・クロシェ、ペイトン・トーリ、レンジャー・スアレス、ジェイク・ベネットの4名。2026年の15連勝以降は先発が足らずに苦戦した経緯もあります。
このオフは先発、そしてリリーフも補強ポイント。後は貧打対応で苦手過ぎるキャム・シュリットラーの対策も。同地区なのでまたやられっぱなしになるのか?この対策も必要です。
ソニー・グレイは2年契約を狙う?
上述のように2026年は素晴らし過ぎたソニー・グレイ。2023年から4年連続で160イニング以上に登板し、SOレートは2024年の30.3%から2025年の26.7%、2026年の21,8%とさすがに落ちてきています。
BBレートは2024年の5.8から2025年は5.0%、2026年は6.7%とやや悪化。これはシンカーのベロシティーが2025年が92.4mphだったのに対し、2026年は92.0mphとやや落ちした背景もあり、より際どいコースを狙う投球が増えたためと見ていいでしょう。BBレートはリーグ平均を大きく下回ります。
2027年でMLBでのキャリアが15年目に突入するソニー・グレイ。バンディー・ボーイからアスレチックスのルーキーだった頃から考えると、もうそんなに時間が経過するのか?と感慨深いものがありますが、おそらく本人は2シーズンのマルチ・イヤー・ディールを期待するものと思われます。
本人は少なくとも2027年シーズンまでは現役を続ける意向を明らかにしています。報道によれば、ソニー・グレイは東海岸のチーム、あるいは自身の自宅があるナッシュビルに近いところのクラブを希望しているともあり、もしテネシー州のナッシュビル近くなら、隣接するジョージア州のアトランタ・ブレーブス、やはり近くにあるシンシナティ・レッズなどが挙げられます。
レッドソックスへの復帰も十分に考えられますが、どうなるでしょうか?なお、ソニー・グレイは過去にクオリファイング・オファー(QO)を提示された経験があるため、今回QOの提示はありません。したがって、もし彼がレッドソックス以外のクラブと契約した場合、ドラフト指名権など何もついてきません。
ソニー・グレイ、どうなるでしょうね?
お読みいただき、ありがとうございました。

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