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【MLB2026】スペンサー・シュウェレンバックとハーストン・ウォルドレップが離脱したブレーブスは補強に動くか?

スプリングT序盤でローテ2枚を失う

 ナ・リーグ東地区タイトル奪還を狙うアトランタ・ブレーブスにとって、厳しい春となりました。先発ローテーション候補として有力だった右腕のスペンサー・シュウェレンバック(Spencer Schwellenbach)ハーストン・ウォルドレップ(Hurston Waldrep)が、ともに肘の手術で現地2026年2月18日時点で既にチームを離脱しました。

 空いたローテーションをどう埋めるのか?注目されています。

ともに関節ネズミの除去手術

 2人が肘の手術を行うと言っても、シーズンを全休するようなトミー・ジョン手術などではなく、不幸中の幸いで右肘のクリーニング手術です。

 スペンサー・シュウェレンバックは現地18日に右肘の遊離体除去の手術を実施。通称、間接ネズミと呼ばれる関節内の骨・軟骨の欠片を除去(クリーニング)する手術です。これは中でちょろちょろと動くのでそう呼ばれていて、投手のよくかかる症状でもあります。

 そして、ハーストン・ウォルドレップもまた同じ症状と診断され、23日に除去手術を受ける予定です。

復帰まで3-4ヶ月

 上述のように肘のクリーニング手術ならばそれほど悲観することはありません。完全回復の見通しは非常に良好です。ただ、手術のためシーズン半分以上を欠場する可能性が大で、通常であればクリーニング手術後は復帰まで3−4ヶ月かかると言われています。

 経過は術後1ヶ月で日常生活への支障がなくなり、2ヶ月後からは軽いキャッチボールを開始。本格的な投球開始は3-4ヶ月後で、そこでマイナーでのリハビリを入れれば早くて4ヶ月後。順調なら7月序盤には復帰できるかもしれません。

 シュウェレンバックはすでに60 days ILに入っており、ウォルドレップも間もなくそうなるでしょう。

 またブレーブスのローテーションがどうなのかも復帰しようかという時期に影響します。もし、安定していれば、2人はまだ将来のある投手なので割と余裕を持って上に上げるでしょう。たとえばオールスター後からとか。逆に、7月ごろにブレーブスのローテーションが1、2枚足りない状況であればオールスター前に復帰ということもあり得ます。トレード・デッドラインにも影響しますね(2026年は8月3日)。

新監督ウォルト・ワイスもいきなりのトラブルに遭遇

 ブレーブスは2026年から新監督にウォルト・ワイス(Walt Weiss)を起用。

 2026年は怪我人が復帰してウォルト・ワイスにとって良い船出を期待していい状況でしたが、いきなりのトラブルに遭遇。ワイス監督本人も「どうすることもできません」と語りながらも、

 「彼ら(投手)は仕事で怪我をするものです。マウンドに立って、十分な投球を続ければ、いつかは何かが起こるのは避けられません。ですから、私はこのようなことで頭を悩ませることはありません。これは当然のことだと思っています。こんなことが起きなければよかったのは確かですが。しかし、私たちはひたすら前を向いて、進み続けます」と。

ブレーブスのローテーション

 2025シーズン、ブレーブスは開幕ローテーションの5人全員がILリスト入りした時期もあり、野手も含めて本当に怪我に泣かされたシーズンでした。現時点のローテーションはご覧の通り。

  • LHP クリス・セール
  • RHP スペンサー・ストライダー
  • RHP スペンサー・シュウェレンバック(肘の手術のため夏まで欠場)
  • RHP レイナルド・ロペス(肩の手術のため2025年の大半を欠場したものの、2026年は早い時期に復帰予定)
  • RHP グラント・ホームズ(上腕二頭筋部分断裂で2025年シーズンの残り2ヶ月は欠場。開幕での復帰を目指している)
  • RHP ハーストン・ウォルドレップ(肘の手術のため夏まで欠場)
  • RHP ブライス・エルダー
  • RHP AJ・スミス=ショーバー(トミー・ジョン手術のため2026年の大半または全試合を欠場予定)
  • LHP ホセ・スアレス(1月にウェーバーでBALから獲得)
  • LHP マーティン・ペレス(マイナー契約)
  • RHP カルロス・カラスコ(マイナー契約)

 2024年に念願のサイ・ヤング賞を受賞したクリス・セールは大丈夫そうです。そしてスペンサー・ストライダーですね。この2枚は非常に堅牢。ここにNO.3でレイナルド・ロペスが入ればよりいいのですが、2025年に右肩の関節鏡手術を受けた影響が懸念されます。ただ、現時点ではローテーションの1人としてカウントされております。

 年齢要素や怪我のリスクから割とフリーなのが、ブライス・エルダー。彼はブレーブスにとって5日に1度登板してくれる救世主になる可能性も。ただ、2023年のオールスターゲーム出場以降、MLBで300イニング近くを投げてERA 5.26と数字が悪いのは気になるところ。

 ちなみに今回、離脱決定となったシュウェレンバックは、ここ2年間、健康であればエース級のパフォーマンスを見せてました。2024年は21先発で8勝7敗、ERA 3.35。2025年はさらに良く、17先発でERAは3.09と2点台も見えていた投球。

 また、ウォルドレップは2024年にデビューし、お試しで2試合のみ先発。2025シーズンは9試合に先発し、6勝1敗でERAは2.88。特に終盤に素晴らしい活躍を見せました。よって、この2人が2026年のブレーブスの先発ローテーションの重要な一翼を担うと期待されていたため、この離脱は痛いのです。

補強に走るか?

 2026年は前年の76勝に終わったシーズンからの巻き返しを図りたいブレーブスですが、現時点でシュウェレンバックとウォルドレップのイニングを埋めるために編成を練り直しております。

 ブレーブスの開幕までの間の選択肢としての1番は未契約FAとのサインになるでしょう。

 今更ながら、オフシーズンの初めからクリス・バシットはイニング・イートの点でブレーブスには割とフィットしていると思えたのですが、バシットはすでにオリオールズとサイン。5日に1度の登板が可能な投手でした。ただ、ブレーブスは当初からあまり興味を示しませんでしたね。

 残っている未契約FA選手はご覧の通り。

  • RHP ザック・リテル:1.6 WAR
  • RHP ルーカス・ジオリト:1.2 WAR
  • RHP マックス・シャーザー:1.2 WAR
  • LHP パトリック・コービン:0.9 WAR
  • LHP タイラー・アンダーソン:0.5 WAR

 レッズからFAとなっている30歳のザック・リテルはかなりの狙い目。未だに契約していないのが信じられない右腕です。彼は朝一流のスターターではありませんが、直近2年間は156.1 IP(2024)、186.2 IPと大いにイニング・イートしている投手。ひょっとして2年間に大いに稼働したので怪我のリスクもあるのかもわかりませんが、良い働きをしてくれそう。他クラブも狙っているかと。

 そしてレッドソックスからFAとなったルーカス・ジオリトは2025年は、肘の怪我のためポストシ​​ーズンに登板できませんでしたが、レギュラーシーズンでは26先発で10勝をマーク。彼も終盤の怪我がこの未契約にリンクしていそうで、それゆえ残っているのかもしれませんが、狙い目です。

 マックス・シャーザーはシーズン途中の契約を示唆しており、あるいはシーズン途中からの加入という可能性も。

 左腕のタイラー・アンダーソン、パトリック・コービンも狙い目ですが、彼らがメジャー契約にこだわるなら少しコストは上がるかもしれません。

ブレーブスの贅沢税上のサラリー

 2026年の贅沢税の閾値は$244Mですが、ブレーブスは現時点で$259M。最初の超過$20M以内には抑えており、まだドラフトの順位降下のペナルティーの$40M超えには未達($40M超えとなrと1番目の指名順が10個下がる)。

 ブレーブスが$264Mを超えて$284M未満の間を良しとするなら、未契約FAとのサインも実行するでしょう。ちなみにブレーブスは2025年は閾値内に収めたため、超過は一旦はリセットされおり、2026年分は超過1年目となります。

 なお、今オフの最初から噂になっていたツインズのジョー・ライアンのトレードでの獲得はすでにツインズがブロックしている状況ですし、それにジョー・ライアンも現地2026年2月21日、登板を急遽回避。右腰(あるいは脇腹か)の捻挫でMRIで診断することになっており、ツインズはパブロ・ロペスもトミー・ジョン手術が決定した中、トレードどころの話ではなくなりました。

 ブレーブスはFAでローテーションを埋めるのか?、あるいはトレードで埋めるのか?ここは注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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