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【MLB2026契約】ロイヤルズがマット・クアトラロ監督と2029年までの延長を発表!ボビー・ウィットには朗報

2026年のオプションを行使+3年の延長

 現地2026年1月4日、カンザスシティ・ロイヤルズはマット・クアトラロ監督と3年間の契約延長を結んだと発表しました。

 これによりロイヤルズはコア・プレーヤーであるボビー・ウィット・Jr.の最も伸び盛りな時代を熟練の監督の指揮の下、アシストする形となりました。

契約内容

 マット・クアトラロ監督は2022年10月にロイヤルズの監督に就任。このときは、3年(2023-25) + 2026 クラブオプションという契約でした。

 ロイヤルズは2025シーズンが始まる前の2025年2月に2026年のオプションを行使。

 今回の契約は2027年からさらに3年の延長契約 (2027-29)で加えて 2030年はクラブオプションとなっています。

 マット・クアトラロ監督は1973年11月14日生まれの52歳。監督としても体力・知力ともに脂の乗った年齢で、今回の延長契約は55歳までの契約となります。

ロイヤルズ監督就任後のクアトラロ

 2022年、ロイヤルズはマイク・マシーニ前監督の指揮下で65勝97敗でALセントラル最下位でフィニッシュしました。

 マイク・マシーニは2012年に41歳でカージナルスの監督に就任。2013年にはNLのペナントを制し、ワールドシリーズに進出。ちょうど上原投手や現レッドソックスCBOのクレイグ・ブレスローのいたレッドソックスに2勝4敗で敗れました。カージナルスでは2018年まで指揮を執りました。

 ロイヤルズは2015年に最強のリリーフ陣でワールドシリーズ・チャンプを獲ったものの、それ以降はサラリー削減で解体状態となり、オーナーも代わりました。その状態でしたので、2020年からロイヤルズの監督になったマシーニも勝率.500を上回ることなく、2022年に3年の任期を終えたのでした。

 その後任になったのが、マット・クアトラロで直前にはレイズでベンチコーチと三塁コーチを務め、その前にはインディナンスでアシスタント・ヒッティングコーチも務めていました。

就任1年目(2023)は100敗超え

 監督就任1年目の2023年は106敗を喫する惨憺たる結果に終わりました。しかし、これはクアトラロ監督の手腕とは必ずしも一致しません。マイク・マシーニの3年間がそうであったように、ロイヤルズが最後に勝率5割を超えたのは2015年のワールドシリーズ・チャンプ・イヤーだったからです。

2024年にプレーオフに復帰

 106敗となった後の2023年終了後、ロイヤルズはフロントも含めてチームのリビルド(再建)に着手し始めます。2023年にパドレスで先発転向に成功したセス・ルーゴと3 年/$45M (2024-26) でサイン。さらに左腕のウィル・スミスとも1年で契約し、そしてマイケル・ワカと2 年/$32M (2024-25)でサイン。これが大きかったですね。

 打撃ではハンター・レンフロー、アダム・フレイジャーらも獲得し、ブルペンではレッドソックスからジョン・シュライバーを獲得しました。

 このアグレッシブなオフシーズンもあり、ロイヤルズは2024年は86勝76敗でALセントラル2位に躍進。プレーオフにも進出しました。プレーオフではALワイルドカードシリーズでオリオールズをスイープ。しかし、ALDSではヤンキースに敗れてここで敗退。

 前年の106敗からのカムバックということもあり、オフにはクアトラロ監督はAL MOY(最優秀監督賞)でガーディアンズのスティーブン・ボート監督に次​​ぐ2位に輝くなど評価も得ました。

 ロイヤルズは2024年オフも積極的に動き、2025年もプレーオフ進出を狙いましたが、2025シーズンは82勝80敗に終わり、ワイルドカード最終枠から5ゲーム差というところでフィニッシュ。2024年に輝いたコール・レーガンズの不調も痛かったです。

2026年に向けて

 2025年オフ、ロイヤルズはセス・ルーゴとの以下の内容で契約延長を実施。

  • 2年/$46M (2026-27) + 2028 17M クラブオプション($3Mバイアウト)

 マイケル・ワカとは2027年までの契約ですから、コアとなるローテーション2人をあと2年はキープ出来ます。

 さらに、ブルワーズで輝いたアイザック・コリンズ、ベテラン・リリーバーの左腕のマット・ストラムともサイン。再びポストシーズン進出を目指しております。

 ロイヤルズはクアトラロ監督就任までの30年間で、勝率5割を超えたシーズンはわずか4シーズンしかありませんでした。

 クアトラロ監督の下での2024年、2025年に2年連続で勝率.500超え。ロイヤルズはフィールドの指揮を安定させることで選手にいらぬ負担をかけないどころか、力の最大化を目指します。

ボビー・ウィット・Jr.の時代でWSチャンプを

 ロイヤルズは2024年2月にすでにチームの顔であるボビー・ウィット・Jr.を囲い込み済み。

  • 11年/$288.7M (2024-34) + 2035-37 option
    • 31-34: $35M/年 プレーヤー・オプション
    • 35-37 : $89M クラブオプション(35:$33M, 36-37:$28M/年)

 とは言え、ずっと囲い込んでいる訳ではありません。2031年から2034年はプレーヤー・オプションでボビー・ウィットに選択権があり、以降の契約を破棄して別のクラブともサインは可能。

 ただ、少なくとも2030年まではコントロール下に置けています。ボビー・ウィットが30歳のシーズンまでです。

 ボビー・ウィットが出て行くかどうかはロイヤルズがどれだけ強いクラブであるのかが重要で、コンテンダーでい続けなければボビー・ウィットはWSチャンプを目指してFAとなるでしょう。ボビー・ウィットの2031年は31歳のシーズンになりますので、このときが市場に出る最後で最大のチャンスとなるでしょう。

 ただ、ロイヤルズもうまくて、ボビー・ウィットが31歳で市場に出て得られる可能性の契約と、ロイヤルズから2031年以降に得られる計$194M(2035-37のクラブオプションも含めて)を比較した場合、「ロイヤルズに残った報が吉!」という契約でもあります。もう絶妙です。数字にめっぽう強い人がいるのでしょう。

 いずれにせよ、ワールドシリーズ・チャンプとなるにはリーダーが必要で、しかもヒーロー的な存在であれば尚の事良しです。ロイヤルズにとってはボビー・ウィット・Jr.がまさにその人。

 2023年オフからのセス・ルーゴ、ジョナサン・インディア、マイケル・ワカ、カルロス・エステベスらの補強はいわばボビー・ウィット時代にワールドシリーズチャンプになるための補強です。

 MLB全体にとっても宝のようなボビー・ウィットを活かすためにもフィールド上で熟練した知の巨人みたいな人が必要で、その意味ではマット・クアトラロ監督は最適である・・・ロイヤルズはそう踏んだというような延長契約でした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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