最終戦で1本!
現地2021年10月3日、ベーブ・ルース以来100年間もやってこなかった二刀流の活躍をしてきた大谷選手の2021シーズンが終了しました。
その最終戦では、マッドン監督も少しでも打席が回り、そしてエンゼルスにも勝機が来るように1番DHで起用しました。
第一打席で46号!
マリナーズ先発は左腕のタイラー・アンダーソン。菊池投手は、ILではなかったのですが、最終戦でも投げることはありませんでした。
パワー・ピッチャーではなく、半速球でボールを動かしてくるタイプの左腕ですが、立ち上がり、ボールが甘いところを大谷選手は見逃しませんでした。3球目のカットボールが真ん中高めに来たところをフルスイング。これがラインドライブでライトスタンドに入るリードオフHRに。
大谷選手はこのHRで今季46号。9月のHRはこれで4本目。やはり警戒されましたので、ペースは落ちました。9月21日のアストロズ戦でのHR以来10試合空いてしまいましたね。
100 RBIを達成
このHRで大谷選手は、今季100RBIを達成。今季はまず最後までヘルシーに二刀流を貫いてもらいたかったというのがありました。そんな中でHRキングを狙えるところまで行きました。46という数字だけでやはりハッとするものがありますね。
そしてできれば達成して欲しかったのが100RBI。これを最終戦で達成したのは、ファンへの挨拶のような気もします。
この日は、HR→申告敬遠→三振→申告敬遠→三振で3打数1安打、1 RBI。
2021年のスタッツ
投手
今季の投手としての成績はご覧の通り。
試合数 | IP | W-L | ER | ERA | HR | BB | SO | BB9 | SO9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
23 | 130.1 | 9-2 | 46 | 3.18 | 15 | 44 | 156 | 3.0 | 10.8 |
大谷投手は残念ながら、二桁勝利はなりませんでしたが、10勝以上を上げた投手はア・リーグでは28人しかおらず、両リーグ通じても54名のみです。1クラブで2名も出ていない割合です。それを打者と平行しながら、やっていたのですから大変なことをやっていのはこれだけでもわかります。
打者
打者としての主要な成績はご覧の通り
– | HR | Av. | RBI | SLG | SB | BB | IBB | XBH | ISO |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
– | 46 | .257 | 100 | .592 | 26 | 96 | 20 | 80 | .335 |
MLB | 3位 | 86位 | 18位 | 4位 | 8位 | 5位 | 2位 | 2位 | 1位 |
AL | 3位 | 45位 | 13位 | 2位 | 5位 | 3位 | 1位 | 2位 | 1位 |
46HRはご承知の通り、MLBトップ3の数字。そして100RBIはア・リーグでは上に12名しかおらず、ミッチ・ハニガーと同じ数字です。これを10勝に挑もうかという投手がやってのけた訳ですね。
登板翌日にもスタメン
HRのペースが落ちたのは技術的にも原因があったでしょうが、普通は疲れが出て試合に出るどころではないと思います。下手をすれば、腰など痛め、故障するケースも。
通常、投手は早い人で中4日でどんどん投げますが、もちろん登板翌日は体を休めるゆとりがあります。ところが大谷選手は、ずっと出続けていたわけですから、疲れが出て当然です。
それでも投打にわたり、上記の成績を出してきたわけですから、想像を絶する凄さなのがわかります。
気遣いもあったはず
DHのあるア・リーグで登板日にDHを解除して登板していた大谷選手は、かなり気も遣ったのではないか?とも想像します。23試合分、一人の枠が無くなるわけですから、それを気にする選手も当然いたでしょう。おそらく、視野の広い大谷選手はそこも考慮して結果にこだわり続けたとも思います。
これがメディアもファンも厳しい東海岸のクラブなら、二刀流は出来なかったかもしれませんね。大谷選手の記事はまた改めて書きたいと思います。
とにもかくにも、大谷選手は日本に明るい話題を提供し続けてくれました。
その意味でも感謝の気持ちを送りたいです。今シーズン、お疲れ様でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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