スポンサーリンク

【MLB2025】投手へ!ホワイトソックスからリリースされたジョーイ・ギャロが投手に転向する意向を表明

通算208HRの長距離砲のジョーイ・ギャロ

 2025シーズンに向けてジョーイ・ギャロは2月15日にホワイトソックスとマイナー契約。MLBでの出場機会を得るべくカクタス・リーグで奮戦しておりましたが、結果は9試合で20打数2安打、打率.100、OBP .143、SLG .100、OPS .243、HR 0、RBI 1、SO 11と大惨敗に。

 通算208 HRを放っている長距離砲が、HR 0だったというのも厳しい結果でした。

 この成績を受けて現地2025年3月16日、ホワイトソックスはジョーイ・ギャロのリリースを決定。

オプトアウト期限前にリリース

 メジャーで10シーズンを過ごしてきたギャロは、2022-26 CBAのXX条(b)のフリーエージェントに該当し、前シーズンをメジャーリーグ・ロースターまたはILで終えたFA選手がマイナー契約を結んだ場合に、一律にオプトアウトの日程が与えられます。

 これはクラブ側に「使わないのなら、他のクラブとの可能性を排除しないように早く契約解除をしてくれ」と要請できる権利で以下の3段階で期限が設定されています。

  • 開幕の5日前(2025年は3月22日)、
  • 5月1日
  • 6月1日

 ジョーイ・ギャロは今春の結果を受け、クラブ・フロントにリリースを要請。合意の下で今回の結論に至ったとホワイトソックスのアシスタントGMのジョシュ・バーフィールドが語っています。

投手に挑戦!

 そして、リリースされた直後、ジョーイ・ギャロは驚くことに投手に転向する意向を自らのSNSで示したのでした。

シングルとHR数が拮抗するギャロの特異な成績

 ジョーイ・ギャロといえば、シングルヒットの数とHRの数が拮抗する選手として有名。下記は2019年4月4日の記事で通算90HR目を放った時の記事ですが、この時点で通算225安打の内、HRが90、シングル84で、HRの方が多かったという特異な成績を残していました。

シングルHR2B3B
8490465
現地2019年4月4日時点

2024年終了後もほぼ拮抗

 そしてこの傾向は2024シーズン終了後も続き、ご覧の内訳で、さすがにキャリア通算ではシングルの安打の数がHR数を逆転しましたが、ほぼ拮抗している状態です。

シングルHR2B3B
23220810710
2024終了後後のギャロのヒットの内訳

2年連続40HR

 ジョーイ・ギャロがここまで注目を集めるのはHRバッターとして認知されているため。特にレンジャーズ時代の2017年から2018年にかけてギャロは2年連続で40HR以上を達成。強烈なインパクトを残しました。また、2021年にも38HRをマーク。

 これだけのインパクトがあると、他の打撃指標も気になるのですが、誰もがギャロの打率を見た時に皆、「あれ?」と思うわけです。

三振も多い 

 おしなべて2割を超えるところがやっとで、通算打率 は.194。

 長距離砲でこの低打率だと当然、三振数も気になるのですが、キャリアを通じたその数は計1292。2018年と2021年は年間200三振以上を記録し、2017年も196三振。

 確かに投手には圧をかけることになるのですが、いかんせん投手側も「当たらん!」ということで思い切って腕を振られることも多かったわけです。

 そんなジョーイ・ギャロが投手挑戦を表明したのです。

OFとしてGG賞2度

 ジョーイ・ギャロは1Bのイメージが強い人も多いかもしれませんが、OFとしてはかなり優秀で、2020年と2021年に2年連続でゴールド・グラブ賞を受賞。

 大きな身体(196cm)と強肩でOFの守備は華がありました。

 その強肩を活かそうというのが今回の決断です。

タイラー・ネイキンも

 先日、元ガーディアンズのOFのタイラー・ネイキンがOFから投手に転向し、古巣のガーディアンズと投手としてマイナー契約を結びました。

 上記の記事内にも書いていますが、左腕のアンソニー・ゴーズもOFから投手に転向した一人。彼はもうメジャーでの登板経験もあります。すでにこういう実績があるのはギャロにとっては明るい材料かと思います。

 下記はハイスクール時代の動画。もう最初から投手の方が良かったんでないの?というくらいにいいフォームで投げていますね。

 ジョーイ・ギャロはリトル・リーグ時代にブライス・ハーパーとチームメイト。

 2012年にネバダ州の高校通算HR記録の65本を樹立。そんな経緯があれば、バットで成功すると誰もが思います。しかし、ギャロの場合はむしろ投手としての才能の方があったのかもしれません・・・。

 2025年は31歳のシーズンのギャロ。投手としてのキャリアを積んでいたらどうなったのでしょうね。

 果たして投手としてのギャロがメジャーにたどり着けるのか、見ものですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ブレグマンと吉田が戻ったレッドソックスが逆転で8連勝!セダン・ラファエラがサヨナラ2ランHR!
【MLB2025】PCAが4-3、2本塁打、3RBIと大爆発!ASG前に25-25を達成!
【MLB2025】吉田がシーズン・デビュー戦で3安打!レッドソックスは6連勝!
【MLB2025】ヤンキース、DJ・ルメイヒューをDFAに
【MLB2025】大谷がミズロウスキーから31号リードオフHR!しかし、ドジャースは完全に封じられ、5連敗
【MLB2025】ダルビッシュ投手が手応えのある復帰登板!4回途中5奪三振!
【MLB2025】オールスターのピッチャー、リザーブが発表され、ロスターが決定!
【MLB2025】大谷、バースデー登板で2回3K!しかし、ドジャースはアストロズに連敗
【MLB2025】マリナーズのカル・ロリーが34、35号の2HRs!オールスター前にキャリアハイ!
【MLB2025】オールスターのスターターが発表される!タイガースから3名!PCA、ジェイコブ・ウィルソンなど若いメンバーも!
【MLB2025】クレイトン・カーショウがキャリア通算3,000奪三振を達成!歴代SOランク20位に!
【MLB2025】大谷が7月1日時点で30号HR!ドジャースは山本も好投し、CWSを圧倒!
【MLB2025】フューチャーズ・ゲームのロスターが発表される!タイガースのホスエ・ブリセーニョらが選出される
【MLB2025】タリク・スクーバルが圧巻の7回13K! 8年ぶりに行われたコメリカでのサンデー・ナイト・ゲームを盛り上げる!
【MLB2025】6月終盤で打率.340!A’sのルーキー、ジェイコブ・ウィルソンが天才ぶりを発揮中
【MLB2025】大谷、3度目は2イニングに登板して101.7mphを計測!KCはパスカンティーノらがセス・ルーゴを援護!
【MLB2025】大谷がリードオフ29号と同点トリプルを放つ!KCはボビー・ウィットとマイケル・ガルシアが躍動するも、一歩及ばず
【MLB2025】レッズがパドレスを圧倒!ニック・マルチネスがニア・NO-NO、スペンサー・スティールが3HR!
【MLB2025】ASGのNLDH(Phase1)に選出された大谷が28号HR!カーショウは3000Kまであと3つ!
【MLB2025】今永が復帰戦で5回1ヒッターの好投!チームメイトから大歓迎される!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーのヒートは続く!ポール・スキーンズとの初対決を制す
【MLB2025】大谷が27号2ランHR!日米通算300号HRに到達!LADはCOLの追い上げを交わす
【MLB2025】デビュー即5者連続K!レッズのチェイス・バーンズがNYY戦で実力を見せる!
【MLB2025】Dバックスのコービン・キャロルはILへ。死球を受けた手首の診断は骨折と判明
【MLB2025】大谷がドジャース移籍後初K!降板後は3ラン・トリプルと26号HR!この日はマンシーが大爆発!
【MLB2025】レイズのクラブ売却が現実味!フロリダの不動産デベロッパーが率いるグループが独占交渉に入る
【MLB2025】ラファエル・デバースが移籍後初HR!逆方向へらしい一発!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーが先発2戦で11ノーヒット・イニングを達成!近代でメジャー記録!
【MLB2025】ジャイアンツのラファエル・デバースが衝撃トレード後初のレッドソックス戦!セダン・ラファエラが成長を見せる!
【MLB2025】シリーズ最終戦でベンチクリアー!またもヒートアップしたパドレス@ドジャース戦!
タイトルとURLをコピーしました