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【MLB2026FA】新フロントとなったロッキーズがFA選手とサイン。マイケル・ローレンツェンと1年/8Mドルで合意

ロッキーズの新フロントがFA選手を獲得

 実に久しぶりな感じがします。現地2026年1月7日、コロラド・ロッキーズがFA選手とのディールを成立させました。ロイヤルズからFAとなっていたローテーション右腕のマイケル・ローレンツェン(Michael Lorenzen)と1年で合意です。

 ロッキーズは40manロスターに空きがあるため、フィジカルチェックが通過し次第、このディールはオフィシャルとなる見込みです。

新フロント

 今オフからロッキーズはフロントを大幅に刷新。

 編成トップのPOBO(President of Baseball Operations)には直近までNFLのブラウンズで最高戦略責任者(Chief Strategy Officer)を務め、その前はマネー・ボールの主要人物でもあったポール・デポデスタ(Paul DePodestaが座り、新GMには長年ドジャースのフロントにいたジョシュ・バーンズ(Josh Byrnes)が務めることとなりました。

 これにより、ロッキーズは長年低迷しているクラブの浮上を狙っています。ロッキーズは2018年以降プレーオフから遠ざかり、直近では4年連続最下位でしかも3年連続100敗以上を記録。2025年は前年にホワイトソックスが叩き出した121敗のシーズンワースト記録がすぐそこにまで迫る危機的状況でした。

契約内容

 ここのところ、ロッキーズはクラブ内の選手と延長契約を結ぶことはあっても(例えばSSのエジキエル・トーバーとの2024-30年までの7年/$63.5Mなど)、市場に出ているFA選手と$10M近くのディールを決めたことはありませんでした。

 その一番の原因はクリス・ブライアントとの大型契約です。治るのが難しい怪我を負っており、クリス・ブライアント自身も気にしているはずですが、これがあるためになかなか市場のFA選手とのマルチイヤー・ディールに踏み切れませんでした。

 今回のマイケル・ローレンツェンとのディールもマルチイヤー・ディールではなく、単年ではありますが、それでも2年目にオプションを用意していて$10Mが見えてくる金額で成立させたことはクラブをなんとかしようという証でもあります。

 そのマイケル・ローレンツェンとの契約内容はこちら。

  • 1年/$8M (2026) + 2027 オプション
    • 2027: $9M クラブオプション

 なお、ロッキーズが$5M以上でFAの先発投手を獲得するのは、2015年にカイル・ケンドリックを獲得して以来、実に10年ぶり!

前の契約

 マイケル・ローレンツェンは2025年はロイヤルズとサイン。2024年のトレード・デッドラインでレンジャーズから移籍して再契約となりました。

 その契約が1年/$7M (2025)で2026年は$12M のミューチュアル・オプションで$1.5Mのバイアウト。ほかにパフォーマンス・ボーナスとアウォード・ボーナスもありました。しかし、このオフにロイヤルズはオプションを拒否。FAとなっていました。

 単年でも前年のロイヤルズよりはいい契約を結んだということでも驚きです。

2025年のマイケル・ローレンツェン

 2026年1月の誕生日に34歳となったマイケル・ローレンツェンは、過去1年半をロイヤルズで過ごし、ロイヤルズの先発ローテーションのNO.5、6で投げ続けました。2025年は26試合に先発し、141.2イニングを投げ、7勝11敗、ERA 4.64を記録。このイニング数はキャリアNO.2で、2023年にタイガースとフィリーズで投じた153.0イニングに次ぐ数字です。

 もともとレッズでのキャリア初期に複数イニングを投げるリリーバーであったマイケル・ローレンツェンは、大谷選手の前に二刀流を行っていた選手でもあります。

 ナ・リーグがユニーバサルDHをスタートさせたのが2022年からで、マイケル・ローレンツェンは2021年シーズン終了後にFA資格を得て、それ以降は投手一本でローテーション入りを最優先に考えてきました。

 FA後も単年での契約が続き、今回で2022年から5年連続で単年契約となりました。

 単年契約が続いているのは、ローテーションの最後尾でのポジションが多かったからです。ただ、3年連続で100イニング以上というのは今回の契約でも評価されたポイントでもあります。

コロラドではローテーションNO.2、3

 マイケル・ローレンツェンの4シームのアベレージ・ベロシティーは約94mphで驚くほどの球速を持っている訳ではありません。ただ、スタットキャストのトラッキングでは4シーム以外に6種類の球種を持ちます。シンカー、チェンジアップ、スライダー、カーブ、カッター、スイーパー。

 このコンビネーションで過去4シーズンでERA 4.10、SO率19.3%、BB率約8.7%を記録。

 この成績なら今のロッキーズではカイル・フリーランドに次いでNO.2、NO.3のローテーションになる見込みです。

 ロッキーズのローテーションはカイル・フリーランド、ライアン・フェルトナー、チェイス・ドランダー、ガブリエル・ヒューズ、ブラッドリー・ブレイロック、タナー・ゴードン、マッケイド・ブラウン、そしてウェーバーで獲得したキーガン・トンプソンらが候補。

 ライアン・フェルトナーは2024年に162.1イニングでERA 4.49を記録しましたが、2025年は怪我に悩まされました。

 チェイス・ドランダーは超有望な右腕。ただ、ロードでは健闘したものの、クアーズ・フィールドでは散々な成績でした。ヒッターズ・パークですから、ちょっと気の毒です。しかし、彼の実力は評価されていると言っていいでしょう。

 マイケル・ローレンツェンがヒッターズ・パークで投げる中で果たしてどれくらい機能するのか、興味深いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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