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【MLB2022FA】”二刀流”マイケル・ローレンツェンがエンゼルスと1年でサインしたディールについて

スーパー・アスリートがエンゼルスへ!

 レッズからFAとなっていたマイケル・ローレンツェン(Michael Lorenzen )がエンゼルスとサインしました(現地2021年11月30日)。

 そのマイケル・ローレンツェンはレッズではブルペンの一員としてゲーム中盤から後半を任され、難しい局面をくぐりぬけ、打っては投手とは思えないほどの大きな打球を飛ばし、守ってはCFやLFも無難にこなすなどスーパー・アスリートぶりを発揮。

 その容貌はまるでオリンピックの短距離走のアスリートのようでもあり、顔を見ただけで体脂肪率の低さをうかがわせます。

 マイケル・ローレンツェンの獲得により、エンゼルスには二刀流が2人も誕生することになりましたが、ダブル二刀流の前に今回のディールを見て行きたいと思います。

エンゼルスとのディール

 2021年のサラリーは1年/$4.4375M。今回、エンゼルスとサインした内容は1年/$6.75M (2022)

 FAとなり、もう少し価格が釣り上がるかと思われましたが、約$2.2Mのアップでとどまったのには理由があります。

スターターに戻りたいマイケル・ローレンツェン

 もし、マイケル・ローレンツェンが今後もブルペンでということになれば、もう少しサラリーが上がったと思われます。しかし、マイケル・ローレンツェン本人はスターターを希望。ここが本人とマーケットの間にギャップを生み、落ち着いた価格でのディールになった理由でもあります。

 1年のディールにしたのも、2022年をスターターとして成功させ、シーズン終了後に再度マーケットに出るという考えがあるようです。

 エンゼルスはマイケル・ローレンツェンのディールの前にすでに左腕のアーロン・ループとのディールに成功。

 そしてマイケル・ローレンツェンとのディールが確定した後に、クローザーのライセル・イグレシアスとの再契約にも成功。エンゼルスはロックアウト後にまだブルペン補強に走ら必要があるとは言え、これでマイケル・ローレンツェンのスターターとしての外堀が埋まることになりました。

 果たして、2022年に成功し、マーケットで大きなディールを得ることが出来るか、ここは本人の大きなチャレンジということに。

ルーキー・イヤー以来のスターターへ

 マイケル・ローレンツェンのキャリアを少しだけ。誕生日は1992年1月4日生まれで、年が明けてすぐに30才となります。

 高校生の時から注目されていて、高卒時の2010年にレイズから7巡目指名されましたが、拒否。カリフォルニア州立大学フラトン校に進学。2013年のアマチュアドラフトでレッズから1巡目指名を受け、プロ入りしました。

 デビューは2015年。23才の時です。

 このルーキー・イヤーにスターターを経験。27試合中、21試合に先発し、113.1イニングを投げ、4勝9敗、ERA 5.40。H9が10.9とかなり打ち込まれてしまいました。BB9は4.5、SO9は6.6。

 2016年から2021年はリリーバーとして登板。先発もありましたが、2018年に3試合、2020年に2試合のみ。ちなみに先発時はオープナーではなく、4イニング以上投げました。

 リリーバーとして2017年には70試合に登板。良かったのは2019シーズンで、73試合に登板しながら、ERAは2.92と3点台を割りました。現時点では2019年がベストシーズンということになっています。

スターター向き 

 キャリア7シーズンのうち6シーズンをリリーバーとして過ごしたマイケル・ローレンツェン。リリバーに起用されたのは、ルーキー・イヤーがスターターとして被打率が高すぎて散々だったからというのもあるのですが、やはり1番は強いボールを投げることが出来たため。

 2021年の4シームの平均ベロシティーは96.7mphをマーク。これはやはり魅力ですね。

 ただ、マイケル・ローレンツェンの場合、短いイニングで集中して抑えるというよりも、ペース配分を考えて4イニングから6イニングを投げる方が合っているように思います。というのも一つはリリーバーとしてのコントロールがもう一声欲しいという点。肝心なところで結構甘いです。これはひょっとしたらメンタルの面もあるかもしれません。

 そして、やはりスライダー投手と言ってよく、スライダーのWhiff%(空振り率)が非常に高い(40.7%:2021)というののもあります。ほかにチェンジアップ、カット、シンカー、カーブも投げますが、最後はスライダーで仕留めるというシナリオを持つ投手で、そうであるなら、本人も希望しているように先発でやれるところまでやってみたいというのは良いディシジョンではないかと思います。たぶん、合っています。

 スターター不足のエンゼルスとマッチしたという点も本人にとってもよかったかもしれませんね。

 スターターを希望しているとは言え、これで結果がでなければやはりブルペンへと回ることになるでしょう。

二刀流のローレンツェン

 マイケル・ローレンツェンはその打撃も魅力ですね。2018年にはリリーバーなのに、34回も打席に立ち、4HRを放ちました。

 2018年までの打撃成績はこのような感じでした。

  • 2016: 5打数1安打、1HR、3打点
  • 2017: 12打数2安打、1HR、1打点
  • 2018: 31打数9安打、4HR、10打点

2018年の二刀流ログ

 そして2018年の二刀流ぶりの出場ログです。代打で出場してそのままマウンドへというのがすごいですね。どれだけ打撃を信頼されているんだと思いますね。

  • 5月29日、PH 1三振
  • 6月7日、PH 1安打
  • 6月24日、PH 1HR、1打点
  • 6月27日、PH、1BB
  • 6月30日、PH、1HR、4RBI(満塁HR)
  • 7月4日、PHで1三振、その後マウンドへ
  • 7月8日、PHで凡退、その後マウンドへ
  • 7月21日、PHで凡退、その後マウンドへ
  • 7月22日、PHで凡退
  • 8月6日、PHで凡退
  • 8月8日、PHで凡退、その後マウンドへ
  • 8月13日、RFで起用1打席(結果は凡退)
  • 8月15日、PR(代走)で出場。
  • 8月21日、PHで三振、その後マウンドへ
  • 9月7日、PHで出場し、投手で登板。2打数1安打
  • 9月30日、PHで登場。凡退。

2019年からはOFも守ることに 

 そして2019年からは投手兼打者だけでなく、状況によってはCFなどOFを守ることにチャレンジ。

 現地2019年9月4日のフィリーズ@レッズ戦では1試合の中で勝利投手、HR、守備出場を果たし、ルース以来の偉業を達成。リリーフ登板ではありました。

 さらに、現地2019年9月8日には代打で登場し、サヨナラ安打を放ったことも。

 2019シーズンの打撃成績は、なんと100試合に出場(もちろん途中出場です)。53打席で、48打数10安打、打率.208、OBP .283、SLG .313、二塁打2、HR 1、RBI 6そして盗塁がなんと5。

2020-2021はほぼ投手に専念

 2020年は短縮シーズンであったため1打席のみで0安打。2021年は肩痛があり、前半戦に出場できず、後半戦の7月17日からスタートしたこともあり、1打席のみでした。

2022年の起用は?

 マイケル・ローレンツェンが2022年に大谷選手のような二刀流を果たすのかどうか。筆者はスターターの登板時にDH解除の機会はあまりないのではないか?と見ています。トラウト、レンドンが復帰すれば打線も相当厚くなりますから。

 登板日以外で途中出場で打席と外野守備を守ることはあり得ると思います。LFアップトン、CFトラウト、RFアデルの布陣が誰も欠けることがないならその機会も減るかもしれません。

 ローレンツェンの登板日にDHを解除したら、これまた打撃がよく自信家のノア・シンダーガードも俺もというかもしれませんね。

 エンゼルス、かなり楽しみな要素が増えているのは確かです。あとはロックアウト後にリリーバーがもう1枚欲しいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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